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異世界の王様  作者: 池崎数也
最終章
188/191

あとがき

 拙作『異世界の王様』を読んでいただいた皆様、作者の池崎数也です。

 この『あとがき』には、『異世界の王様』の裏話やネタバレを含む可能性があります。

 いきなり『あとがき』から読まれる方はほとんどいらっしゃらないかと思いますが、万が一『あとがき』から読もうと思われる方は、ネタバレなどを踏まえた上でお読みください。

 それでは、以下にお進みください。











 本編でもあとがきに書かせていただきましたが、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

 掲載開始当時から読んでいると言ってくださった方、途中から読み始めて徹夜で読んだと言ってくださった方。嬉しくてニヤニヤしていました。

 掲載当初は拙作には過分な評価もいただき、本当に嬉しかったです。

 物書きには限りませんが、創作をしていく中で読者の存在がこれほど嬉しく思えるとは思っていませんでした。しかし、実際に感想やご指摘をいただいていく中で、読者の有難味を知りました。

 『ここをこうすれば面白いんじゃないか』、『ここをこうしたら読者はどんな反応をするだろう』等々、考えさせられました。

 繰り返しになりますが、ここまで本作を読んでくださり、ありがとうございました。

 さて、それではここから先は『異世界の王様』の裏話を書きたいと思います。本作のあとがきにも書きましたが、自己満足の部分があります。

 ネタバレやら本作のイメージが崩れる可能性もあるので、そういったものが苦手な方は恐縮ですが御退室いただければと思います。




○製作期間


 本作を完結させるまでにかかったのは四年半(正確には四年と八か月)になります。以前からコメントの返信などで、本来ならば一年で完結するつもりと書いていました。

 異世界モノを書くのは初めてだっただめ、書き始めた頃は常にテンションが高く、一日一話更新などをしていましたね……。

 しかし、詳細は伏せますが作者はIT業界に勤めており、途中で職場が変わったことで更新のペースが一気に落ちました。リアルを理由にしたくはないですが、物書きを行う時間が取れないというのは中々辛いですね。

 それでもちまちまと書き進めてここまでこれました。重ねて言うようですが、コメントをいただいた読者の方々には感謝をしております。




○『異世界の王様』について


 異世界で、ファンタジーで、魔法があって、モンスターがいて、主人公は王様で、ヒロインが複数いて。そんなラノベ好きな人間なら数割が考えるような設定で書き始めました。

 そして、本来のヒロインはミーファでした。

 重ねて言いますが、本来のヒロインはミーファでした。

 志信とくっついた、ミーファでした。

 しかも、当初の設定では志信もサクラもシアラもいませんでした。

 義人と優希、カグラにアルフレッド、それにヒロインであるミーファ。当初はこれだけを主要人物として物語を書こうとしていました(以前コメントの返信で書きましたが、こんなゲームがあったらと考えていた設定を流用したので)。

 その上、カグラはどちらかというと義人と優希を召喚するだけの脇役で、優希は弓を使った超強力な固定砲台(その名残で弓道部です)、そしてミーファは今のカグラと志信を足して2で割ってツンデレを混ぜたようなキャラでした。アルフレッドはほぼそのままです。

 そんなキャラ配置で書こうとしましたが、作者的に物語に面白味を感じなかったのでキャラを追加し、今の『異世界の王様』になりました。

 ……もっとも、当初考えていた展開ともだいぶ異なりましたが。

 物語を書いていると、キャラが勝手に動いてしまい、その都度方向性を修正するという事態に見舞われました。一番作者の手を離れて動いたのは優希だったりします。

 おかしい、最初の設定では義人のことを公私に渡って健気に支える良妻賢母なキャラだったのに……。

 と、途中で首を傾げるぐらいキャラの方向性が捻じ曲がりました。これが、作者がコメントの返信に『優希はヤンデレと思っていない』と書いていた理由です。

 ヤンだのではなく、キャラが壊れていたのです(傍目から見ればヤンデレですが、作者的には違うのです)

 そんなこんなを乗り越えて、ここまで駆け抜けることができました。

 繰り返しますが、皆様ありがとうございました。




○ヒロインについて


 『優希が良い』、『サクラが可愛い』、『カグラが怖い。超怖い』、『ノーレが欲しい』などなど様々なコメントをいただき、そう書き込んでいただけて嬉しく思いました。

 自分の書いたキャラに対して感想をいただけるのも、非常に嬉しかったですね。

 『異世界の王様』でのヒロインは優希でした。複数の女性から好意を向けられましたが、義人が選んだのは優希だけです。その点については、読者の方々からも色々とご指摘をいただきました。しかし、作者の書きたい物語を書いた結果、選んだヒロインは一人になりました。

 義人のヒロインとして想定していたのは優希、カグラ、サクラ、ノーレの四人です。

結局、『異世界の王様』では優希=メインヒロイン、カグラ=ラスボス兼準ヒロイン、サクラ=妹兼信頼できる部下、ノーレ=相棒といった立ち位置になりました。

 ちなみに、他のヒロインを選んだ場合に最後の展開がどうなるかは、以下の通りです。


・カグラがヒロイン

 →優希&小雪&義人(死人Ver)=ラスボス、カグラ&志信&サクラ&シアラ&ミーファでラストバトル


・サクラがヒロイン

 →カーリア国(カグラ&志信&ミーファ&シアラ) VS レンシア国(義人&サクラ&優希&小雪&レンシア国勢)でラストバトル


・ノーレがヒロイン

 →ラストバトルなし。ノーレが利用できる肉体を求めて三千里


 というわけでして、ある意味一番ハッピーエンドの優希を選びました。

 上記の三人の説明については突っ込みどころがあるかと思いますが、どうぞスルーされてください。




○伏線について


 『異世界の王様』では、勉強の意味も含めて様々な伏線を置いています。大小含めれば、およそ百個近いでしょうか。ただ、『異世界の王様』の中では回収していない伏線もいくつかあります。

 その理由が、『異世界の王様』は完結しましたが、この作品には続きの物語を考えていたからです。というよりも、『異世界の王様』は構想している物語全体の中の第一部だったりします。全体では、第七部まである中の第一部です。そのため、そのあとの物語で伏線を回収するつもりでした。

 ちなみに第二部は以下のようなことを書きたいな、と考えていました。

 ・義人が正式に国王になったことで発生する問題の解決。

 ・レンシア国からお姫様ズの来訪。

 ・小雪の母親の襲来。

 ・玉鋼の製造によって木々を大量に使ったことにより、エルフからの使者。

 ・小雪の初恋

 ・カスミに新しい男が……

 ・温泉旅行

 ・おや、優希の様子が……

 ・おや、ノーレの様子が……

 ・周辺国家を巻き込んだ戦争

 などなど、様々な展開を考えていました。

 しかし、『異世界の王様』を書き上げるだけで四年半以上かかってしまい、これは無理だと。一体何歳まで書き続ければ全部書けるんだということで、現在は凍結しています。

 カーリア国が建国された際の話や、レンシア国のカール隊長を主人公とした話。それに加えてまったく別の国、まったく別の時間軸で“元の世界”から“こちらの世界”へ渡った少年の話、小雪がラスボスな話などを考えていました。

 それらの物語につながる伏線も『異世界の王様』の中ではばらまいていたりします。





 上記のようにちょっとした裏話を乗せてみました。

 実は、この裏話を含めた『あとがき』を書くのも楽しみにしていました。

 これでもう、満足です。


 本作のあとがきにも書きましたが、物書き自体は続けていきます。

 そろそろ上のステージを目指したいので、今度は小説用にきちんと一から設定を練った物語を書ければと思っています。

 もしも拙作をネット上で御見かけする機会がありましたら、『またあの作者がなんか書いてるよ』と笑っていただければと思います。

 それでは、この『あとがき』まで読んでくださった皆様。本作を読んでくださった皆様。

 本当にありがとうございました。


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