パンについて語ってみた。
叩きつける描写が苦手な方は回避してください。
すごくどうでも良いことですが、パンを焼くコツのようなものを。
まず、手元のレシピどおりに材料を混ぜます。
面倒ならパンミックスで構いません。
ミックス粉だろうが、強力粉だろうが、作りたいレシピどおりに、材料を揃えます。
が、それぞれの材料に意味があります。
バター、あるいはサラダ油→パンに柔らかさを出します。
油脂が少ないとフランスパンみたいな硬い焼き上がりに、油脂が多いほどケーキみたいな柔らかい感じになります。
砂糖は、甘いパンのジャンルでなければ、イースト菌のご飯になります。
ので、甘さ控えめにしようと減らしてはいけません。
が、白砂糖を使いたくない方はてんさい糖を。
腸内細菌には白砂糖より優しいです。
牛乳、あるいは水。
冬場は必ず温めて。
これが人肌程度の暖かさがあることで、イースト菌の活動しやすい温度になります。
が、気温が夏場はむしろ発酵が早まって、捏ねているあいだに膨らんじゃいますので、状況に応じた温度で。
材料の置き方
粉の上に砂糖、その上にイースト菌。そこにあたためた水分を加えていきます。
コネコネ中の生地の状態
成功した生地はつきたての餅のようです。
そしてほんのりあたたかく、捏ねるのが楽しいです。
とにかくパイレックスのボウルにたたきつけたり、捏ねたり、なめらかなお餅になるまで捏ねてください。
速さ調整できるフードプロセッサーがあれば、低速で2分、仕上げだけ自力で捏ねてください。
お餅になったら、次は一次発酵。
基本は40度の場所で40分。
発酵オーブンあれば、発酵モード使えば良いですが、発酵モードが無いときには、オーブンを150度ぐらいにして一旦余熱。
電源切って、余熱で発酵、という手もありますし、ボウルが底につかない大きさの鍋の底に50度のお湯はって、そこに生地をいれて濡れ布巾をかけたボウルを置く、という手もあります。
どちらも、発酵時間がレシピ通りにはならないので、レシピの写真を手がかりに膨らみを見てください。
そしていい感じに膨らんだら、人差し指で生地を押して、穴が押したまんまならもう完成。
しかしながら、どこか蒸しパンの雰囲気、までいったら過発酵です。
その生地は平たく伸ばして、ピザ生地にしてください。
めでたく生地ができたら、粉を振った台でもお盆でも、適当なものの上で空気抜きします。
空気を抜いたら10分のお休みをあげましょう。このとき、濡れ布巾、濡れキッチンタオルを掛けてください。
生地の温度が高いときは、蒸発して生地の熱を奪い、発酵の進行を遅くしますし、生地の乾燥も防ぎます。
一次でも、二次でも、発酵のとき大切なのは、保湿と保温。
生地が乾燥するのに気を付けて、高すぎず低すぎずの温度を保ってください。
で、次は成形ですが、レシピを見ながらその通りに。
成形後、二次発酵になります。
これも基本、40度40分です。
最初のうちは、写真をとっておいて、それの倍以上になったら焼く、と考えて大丈夫です。
だいたい室温が25度程度あれば常温でも可能です。
発酵中は、生地自体が熱を持つので、二次発酵を常温でやるときは、ラップをぴっちりかけて乾燥保護、その上からバスタオルでも、フリース膝掛けでもかけて保温してあげると、充分内部の温度が上がります。
30度近かったら、むしろ過発酵に気を付けながら、二倍以上の大きさになったらすぐ焼いてください。保温もいりません。
焼くのはレシピの通りに。
パンはレシピ通りにつくっても、季節やドライイーストの状態などで毎回感じが違います。
ですから、最初から上手く作れるとは思わない。
捏ねていると、三回目ぐらいから、良い生地になった、っていうのが肌でわかります。
そうなったら、だいたい成功です。
一回でめげないで、せっかく買った粉を使い切るまでは頑張りましょう。
ピザ生地は、一次発酵の後、お休みさせて、平たく伸ばせば、すぐにソースと具を並べて焼いてかまいませんよ。
以上、本には乗っていないパンを作るコツ、でした。