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掌編小説集4 (151話~200話)

流水

作者: 蹴沢缶九郎

休日を利用して、ある親子が流れるプールに遊びにやってきた。想像以上の水の流れる勢いを目の当たりにした息子は逃げ腰になって言った。


「お父さん、僕怖いよ。やっぱ帰ろう」


「あはは、何を怖がっているんだ。こんなの慣れれば平気さ、見てろよ」


父は息子の恐怖心を払拭しようと自ら流れるプールに飛び込んだ。


「どうだ、お父さんを見てみろ。全然平気だろ」


父は自身が楽しんで泳ぐ姿を息子に見せた。


「うん、凄いや」


息子も父に続いてプールに入ろうとしたその時、後方から流れてきた障害物が父親を巻き込んだ。


「な、なんだこれは!? うわぁ、助けてくれぇ!!」


「お父さーーん!!」


父親は障害物ごとコースの先へと流されていった。



「あ、何だこれ!? 虫が入ってるじゃん」


流れてきた麺を箸で(すく)った男は、その中から虫を見つけ、指で摘まんで捨てた。

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― 新着の感想 ―
[一言] ごめんなさい、爆笑してしまいました。 こういうオチは大好きです! 楽しませていただき、ありがとうございました。
2016/05/05 17:39 退会済み
管理
[良い点] 意外なオチにやられました。 親子のことを思うと、 ちょっと切ないです……(/´△`\)
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