〜無理・・・〜
―――――――――11年前・・・。――――――――――――――――
千春「京ちゃん、京ちゃん!!」
京「まっ、待ってよ千春ちゃん!!」
千春「へへっ、嫌だもんね〜。追いかけて来なよ!!」
京「もうっ・・・。・・・あっ!!千春ちゃん、危ない!!」
千春「えっ?」
ドテッ
千春は転んでしまった。
千春「ふぇ・・・っふええぇぇん!!」
千春は泣き始める。
京「な・・・っ泣かないで・・・、ねっ?」
京がそう言っても、千春は泣きやまない。
京「・・・・・・。」
千春「ふぇっ・・・えっ・・・。」
京「はい。」
千春「・・・え・・・・?」
京は、千春の頭の上に花の輪をのせる。
京「それ。あげるから元気だして。千春ちゃんは笑顔が1番だよ!!」
千春「・・・うっ・・・うん!ありがとう!!京ちゃんだぁい好き!!」
京「僕も千春ちゃんの事大好きだよ。」
千春「ねぇ、私たち、大人になったら結婚しましょ!」
泣きやんだ千春が突然そんな事を言う。
京「えっ・・・!?・・・・うん!!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
小さい頃に交わした約束。
京ちゃんは絶対覚えてるわけないよね・・・。
だって・・・。
アナタには彼女がいるんだから・・・。
どうして?
なんで小さい頃に『結婚しよう』って約束したのに、彼女なんかつくっちゃうの・・・?
きっと京ちゃんにとっては、ほんの軽い口約束だったんだね・・・。
いつのまにか、アナタの隣は、他の子のものになっていたね・・・。
やっぱり・・・。
私の事なんかどうでもいいんだ・・・。
単なる、
幼馴染ってだけなんだ・・・。
杏「あっ!!京〜!!」
京「あぁ、杏か。そうだ。今日遅くなるんだけどどうする?先帰ってるか?」
杏「うぅん!!待ってる!!」
京「そうか。じゃぁまた後でな。」
杏「うん!!」
・・・幸せそう・・・
まだ、付き合い始めて3日しか経ってないしね・・・。
二人が話してると・・・。
他の女の子と京ちゃんが話してるより、何倍も心が痛いよ・・・。
今は、京ちゃんの隣は杏ちゃん・・・。
私じゃない・・・。
きっと、もうこの恋が、実る事はないんだ・・・。
諦めなきゃ・・・。
走馬「あれっ!?遠山さんどうしたの?元気ない・・・?」
千春「あ・・・っ立川君・・・!!や・・・っあの・・・なっなんでもないよ!!」
走馬「本当に?なんにもない・・・?」
千春「ほっ・・・本当に!!」
本当はあるけど・・・。
走馬「それならいいんだけどさ!!じゃぁなんかあったら相談してよ!!」
千春「え・・・っいいの・・・?」
走馬「もっちろん!!」
そういって立川君はニッコリと笑う。
そういえば・・・。
立川君って美少年・・・。だよなぁ・・・。
性格もすっごく優しいし・・・。
理想の男の子って感じ・・・。
走馬「走馬「それとさ〜、走馬でいいよ。立川君とかなんか固いし。」
千春「えっ・・・とじゃっじゃぁ・・・走馬・・・君・・・。」
走馬「やっ、呼び捨てでいいよ。」
千春「そっ・・・・走馬・・・・?」
走馬「そうそう。その代わり、俺も千春って呼ぶね。」
千春「うっうん!!」
そういえば・・・。
京ちゃん以外の男の子に、初めて名前で呼んでもらったかも・・・。
走馬「じゃぁまたね!!千春!!」
千春「あっ・・・また・・・。」
そう言って私は走馬に手を振った。
走馬っていい人だなぁ・・・。
新たな恋をするなら走馬がいいかも・・・。
な〜んてねっっ!!
冗談冗談!!
走馬はクラスどころか、学年の人気者だもん。
そんな人なんて、つりあうわけないよね!!
私はごく平凡な人だからねぇ・・・。
・・・・・・・。
だから、京ちゃんとも付き合えなかったのかな・・・?
杏ちゃんみたいにカワいくないもんね・・・。
そうだよね・・・。
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