更新遅くなりました。大変申し訳ありません。次回からはいつも通りの週1ペースで更新します。今回は分かりにくいですが服部目線です。ぐだぐたな文章ですがよろしくお願いします。
3、忘れられた名探偵
それから数週間が経ってコナンと哀は治療を終えて病院を退院した。病院から退院したコナンと哀はしばらく阿笠博士の家で預かることになった。理由は、蘭が前にも増してコナンのことを新一だと疑うようになったためだ。
少し前にアメリカから息子のお見舞いに来た工藤優作と有希子夫妻が一目で蘭がコナンのことを疑っていることに気づいた。コナンも哀も自分が記憶喪失だということを理解して【江戸川コナン】
と【灰原哀】して生活しているものの、まだ完全に納得できていないらしく自分のことを新一だの、志保だの言う時があるし、コナンにいたっては行動や仕草が7歳の工藤新一そのものだった。疑うなという方が無理だろう。バレる危険性が高いと判断した工藤夫妻は、コナンをしばらく蘭から引き離すことにした。丁度学校は夏休みに入ったばかりだから問題ないし、工藤夫妻も仕事が落ち着いているということでしばらく日本にいることになった。
そして、コナンと哀が退院して3日後コナンの正体を知っている阿笠博士と工藤夫妻、それから服部平次の4人が今後のことを話し合うために阿笠邸に集まった。
◇◆◇◆◇◆◇
ピンポーン。
久しぶりに東京に、阿笠のじいさんの家にやって来た。
チャイムを押してしばらくすると、家の中から阿笠のじいさんが出てきた。
「おお、服部君、よく来たのう。優作君も有希子君ももう来ておる。さぁ、入りなさい。」
「工藤と小さい姉ちゃんあれからどうや?」
オレは玄関で靴を脱ぎながら尋ねた。
「もうすっかり元気じゃよ。ただ…まだ記憶は戻ってらんがの。」
「そうか…」
玄関を入るとリビングから子供の声が聞こえた。そっと中を覗いてみると、リビングでは少年探偵団の3人と工藤と小さい姉ちゃんの5人がゲームをして遊んでいた。
「あれが7歳の工藤と姉ちゃんか…」
オレは工藤と姉ちゃんが7歳だった時のことは知らない。今までの工藤と姉ちゃんは体は子供でも、精神は17と18歳だったから小さな体とその大人びた瞳はどこかミスマッチだった。だけど、今の2人の瞳は7歳の子供そのもので2人にもこんな時があったんだと改めてオレは思った。
「あ、平次お兄さんだ。」
カチューシャの女の子がオレを見つけて駆けよってきた。
「おお!みんな元気やったか?」
「はい!」
「元気だぜ!」
そばかすの坊主も太った坊主もゲームをする手を止めてオレを見る。だけど、工藤と小さい姉ちゃんだけは不思議そうな顔をしてオレを見上げた。
「よぉ!工藤…やのうて、コ、コナン君と小さい姉ちゃんやのうて…えーと、えーと、」
「哀ちゃんだよ!!平次お兄さん!」
「そ、そうや!哀ちゃんや。」
「お兄ちゃん誰?」
オレが肩を叩きながら挨拶すると工藤と小さい姉ちゃんは不思議そうにそう尋ねてきた。やっぱり、オレのこと忘れてしもうたか…。少し悲しくなって肩を落とすと、工藤は思いもよらないことを言った。
「それに、どうしてお兄さん一度俺のこと
「工藤」って言ってから
「コナン君」に直したの?俺は工藤新一だから
「工藤」で合ってるんだよ。ま、みんなは俺が記憶喪失で
「江戸川コナン」っていう変な名前だっていうけどね。」
(江戸川コナンはお前が付けた名前やろ!)
心の中でツッコミを入れた
「スマンスマン。せやけど坊主は【江戸川コナン】やから【工藤新一】とはちゃうからな。
つい、そっくりやから間違えてしもうた。」
“工藤新一とはちゃう”
このセリフを言った時オレの心はチクリと痛んだ。
“本当はお前が工藤新一や!江戸川コナン何かとちゃうで!!”
今すぐそう叫びたかったが仕方ない。今は工藤も小さい姉ちゃん正体を隠さなければいけないんだから。
「それで?お兄ちゃんは誰なの?」
小さい姉ちゃんにせかされてまだ質問に答えてなかったことを思い出した。
「そや、そや。オレは服部平次。大阪の探偵で、坊主や姉ちゃんとも仲が良かったんやけど覚えてへん?」
「ごめんなさい。私覚えてないわ。」
オレの質問に小さい姉ちゃんは悲しそうに即答した。
だけど、工藤は顎に手をあてて何か考える素振りを見せ、しばらくたってから再びオレを見た。
「ごめんお兄ちゃん。俺もお兄ちゃんのこと覚えてないや。だけど…何か頭に引っかかってるんだ。俺とお兄ちゃんはただの知り合いってだけじゃない気がする。もっと、こう…深い関係があった気がするんだ。どんな関係だったかまでは思い出せないけど…」
「工藤…」
やっぱり工藤はオレのことを覚えていなかった。だけど完全に忘れているわけではなさそうだ。そう思うと何だか少し嬉しかった。
「服部君そろそろ始めるわよ。」
工藤の母ちゃんの有希子さんがオレを呼びに来た。
「じゃあな坊主と姉ちゃん。また後で話そうや。」
オレは坊主と姉ちゃんの肩を軽く叩いてリビングを出た。
お久しぶりです。愛凜です。更新を楽しみになさっていた方、大変遅くなり申し訳ありません。私情(一番はテストがあったこと)でなかなか更新できないでいました。次回からはいつものペースできちんと更新します。なので続きもよろしくお願いします。また、停滞中のもう一つの連載も近々更新を再開しますのでそちらもよろしくお願いします。さて今日はこの辺で。ごきげんよう。
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