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探偵’S 野々宮&昴の超常推理――解答編

作者: 神津光彦

3、推理

「……ヒントを教えてあげるから、自分で考えなさい。

 ……1つ目」

 教授の長い指が、すっと伸びる。まるで、本当の名探偵みたい。

「……ここは、少し前に落雷しているということ。

 ……2つ目は、途中で工事をしていたということ。

 ……3つ目。水が振動したのは、何かに共鳴して振動した」

 QEDって感じで、トンネルの出口に向かう教授。

 ヒントをもらったけど……さっぱりわからない。

 逆に、この3つの事だけで謎を解いた教授がすごいと思う。

 


  

 トンネルから約2キロの所で、ボクはまた、肩をたたかれたような体験をした。

 どうして……?もうトンネルからずいぶん離れたのに……

 それと同時に、ズガガガガガガガガガガガガガという工事現場の音が聞こえてきた。そしてこの時、教授がボクを一瞬――ほんの一瞬だけ見た。

 このとき、ボクはわかった。女奇トンネルの超常現象の原因のひとつに、必ずこの工事があると――




 かえる途中、教授は図書館によると言ってわかれた。

 その時も、ボクはあのことを考えていた。方をたたかれた感じはあるのに、後ろには誰もいない……水が勝手に震えだす……教授によれば、共鳴振動だと言うが、いったい何に共鳴したと言うのか?

 わからない……



 考えてもわからないし、ネットで適当に調べてみようかな。

 ボクはパソコンを立ち上げ、インターネットの回線をつないだ。

 さてと……どうやって調べようかな?

 まず、落雷と超常現象について調べてみようかな。


 ……ないなぁ……

 さすがに、超常現象の原因を書いてあるサイトは少ない。

 でも、一部のサイトにかいてあることをまとめると、こうなる。

・落雷すると、周辺の岩などが磁気を帯びて、圧電効果を発生させる。

・超低周波音は、聞こえなくても人体に影響を与える。

・超低周波音は、聞こえない。

 この三つだ。まったく、何がなにやら……

 あ〜あ、もう見るところがないよ……

 WIKIでも見てみよう……これに何ものってなかったら、明日教授に訊こう。

 そう思って、ボクはwikipediaのページを開いた。

 まず、よくわからない圧電効果を調べる。

 ”圧力(力)を加えると、圧力に比例した分極(表面電荷)が現れる現象”

なんのこっちゃ……?

 次に、超常現象を調べる。

 ポルターガイスト現象……最後のページ。

 ……そうか、そういうことか!

 ボクは、超低周波音をネットで調べる。

 ……うん、やっぱりそうだ!ボクも、謎が解けた!!

 みなさんは、どうですか?













4、解答

 さてと――

 謎解きを始める前に、ざっと事件をおさらいしておこうか。

 1つ目は、水の振動。

 2つ目は、肩をたたかれても、うしろには誰もいなかった。

 この2つ。

 1つ目の水の振動は、教授の言っていた、共鳴振動です。では、いったいなににきょうめいしたのか?それは、超低周波音です。超低周波音は、20Hz以下のとっても低い音のこと。人間には聞こえないけど、影響を及ぼします。今回のように、心霊現象の原因になすこともあり、ほかにも、窓がガタガタふるえだしたりすることがあります。超低周波音は、筋肉の緊張を誘発して、肩をたたかれたような錯覚を起こすこともまれにあるようです。超低周波音は、工事の機械からなどから発せられます。この音は、少しくらい離れていても効果を及ぼす、厄介なものです。これが、今回の事件の真相。

 最後に、圧電効果について少し説明をしておきます。落雷したりすると、周辺の土地が磁気をおびて、圧電効果を起こします。圧電効果によって、発生した磁気は、記憶をつかさどる側頭葉に影響を及ぼし、脳内の神経細胞に異常な電気を発生させ、自分の持っている幽霊のイメージが呼び起こされ、幻覚を見る。これが、ほとんどの幽霊の正体。

 あ〜あ、なれない口調で話すとつかれるね。

 しばらく休ませてもらおっと。

               

                   探偵’S 野々宮&昴の超常推理 QED

 



 どうも、神津光彦です。

 いかがでしたか?たのしんでいただけたら、僕は嬉しいです。 

 次作も宜しくお願いいたします。

 

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― 新着の感想 ―
[一言] もっと文章の練習も推理小説としての練習もつむべきです。 がんばりましょう。
[一言]  読みましたので、僭越ながら感想を。  問題編の最初にでてくる人物紹介が不自然だなぁ、と思いました。会話や地の文中で自然とどのような人物か分かるといった構成の方が良いと思います。  また、…
[一言] 書き方は口語調だったため、読みやすかった。 しかしながら、落雷があった事、工事をしていた事が、問題編に記載されている節が無く、謎解きをさせる作品の割には、読者に対して非常にアンフェアであった…
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