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下手なので、期待しないでくださいね。
運命
作:哀音


桜が満開のこの季節。

皆其々、新しい一歩を歩もうとするこの季節。

此処、帝丹中学でも、今日入学式が行われる。

勿論、お馴染みの少年探偵団も今日から中学一年生だ。

新一が
「江戸川コナン」、志保が
「灰原哀」と生活し始めてからもう五年の月日が流れていた。

蘭も新しい恋を始めて、今年最後の大学生活を楽しんでいる。新一とは恋愛ではなく、家族愛として今もたまに連絡を取り合っている仲だ。新一がコナンという疑惑は何時しか無くなっていた。



〜帝丹中学〜
「一年生代表の言葉、江戸川コナン。」
「はい。」
澄んだ声で立ち上がる。
だが、
「コナンだって。変な名前。」
「だね〜。」
「クスクス。」
案の定、コナンという名前に反応している。
だが、壇上に上がったコナンを見て、ピタッと静まり返った。

容姿端麗な姿。
話す声は甘く優しく、とても綺麗な声。一同がコナンに釘付けなった。といっても、帝丹小学校のメンバーは見慣れていたのだが・・・。
それでも、制服がとても様になっていたその姿にはドキッと
させるものがあった。

入学式も無事終わり、其々のクラスに別れていった。
これも腐れ縁というものなのか、探偵団のメンバーは皆同じクラスでB組だった。

「コナン君、同じクラスだね。」
歩美が嬉しそうに言う。
「ええ、僕たちはきっとそういう運命なのかもしれませんね。」
「円谷君、それを言うなら宿命の方が近いんじゃない?」
「灰原さん、運命と宿命ってどう違うんですか。」
「フフ、何れ分かるわ。」
「なあ、灰原ってときどき不気味だよな。」
元太がコナンに囁いた。
「(ハハ、いつもだろう・・・。)」
「何か言った?江戸川君。」
「えっ、あ、何でもねーよ。(だから、それが怖ぇーんだって。)」
心の声を素直に言ったらどうなっていただろう。


そして、四月も終わりに入る頃、皆クラスに溶け込んでいた。

だが、悩みを抱える少年がただ一人。

〜朝〜
いつものように、探偵団で登校してきた。
「今日は、音楽がありますよ、コナン君。」
光彦が嫌味ったらしく言ってくる。
「おい光彦、嫌な事思い出させるなよな。」
むすっとコナンが言い、そのまま何の気無に、靴箱を開けた。
其の途端・・・。
バサッ。
ドスッ。
コナンの靴箱から何かが出てきて、其の勢いでコナンも倒れる。
「いって〜。」
中から降ってきたもの、それはたくさんのファンレターやラブレターだった。
本人は自覚していないものの、かっこよく、其の上音楽を除くどの面も優れている彼はとてももてている。其の上、探偵として密かに活躍している彼は人気の無いはずが無い。

「まったく、学習しない人ね。よく懲りずに毎日転んでいられるわね。」
灰原が手を貸す。
「しょーがねぇだろ。ったく、どうしてこんなあるんだよ。」
ため息をつきながら、素早く片付ける。
「はい。」
「え。」
灰原が袋を差し出した。といってもいつもだが・・・。
「まったく、呆れるわね。」
「うっせー。」
そう言いつつも、心では感謝して袋に入れる。


〜教室〜
「江戸川君、おはよう。」
「え、ああ、おはよう。」
女子の視線に圧倒され、慌てて自分の席に着く。

哀も人気がある。
だが、コナンの様に愛想が良くなく、少し遠巻きにして
「かわいいよな〜。」なんて囁かれている。

そんな哀と仲良く話しているのは少年探偵団くらいだ。

授業も、コナンと哀にとっては実に簡単だった。だから、退屈。

「はぁ〜、授業は小学校とかわんね―な。」
ため息をつき、誰もいない校庭を眺める。
「ちょっと、江戸川君?」はっと我に返った。
「この問題解いてみなさい。」
そう言われ、立ち上がり、サラッと答えを言う。
それに、先生は驚き、そして少し悔しがり、クラスメイトは
「すご〜い」などと言っている。
席に着き、ふともう一度校庭に目を移すと、誰かが学校へ走って来た。そこへ、パトカーも駆けつける。

其の時、校内アナウンスが入った。
「たった今、警察から連絡があり、凶悪犯が学校に侵入した模様。先生は生徒を連れて体育館に避難してください。繰り返します・・・。」
其の途端、クラスはざわつき始める。
「静かにしなさい。急いで。」
だが、その言葉よりも早く立ち上がった物がいた。
江戸川コナンである。

「ちょっと、江戸川君っ。」
先生の言葉を無視し走る。校庭へ向かって。

〜校庭〜
そこには、犯人がいた。犯人は拳銃を持っている。
「大人しくしろっ、これ以上近づいたらうつぞ!!」
と犯人。
そこへコナンが・・・。
「コナン君!」
警察の声で犯人も気づいた。
コナンは犯人に近づく。
「おい、小僧、これ以上近づいたら撃つぞ!」
「出来るならやってみろよ。」
そう言い、鋭く睨み付ける。
其の冷たい目に犯人はたじろいだ。
「このっ、調子に乗りやがって!!」
そう言い、発砲した。
其れを難なく交わし、犯人に近づいた。
そして、いつも持っているのか、ボール射出ベルトを使い、ボールを蹴った。勿論、自力で。
ボールは犯人の顔に見事命中。
事件は無事解決した。

〜教室〜
教室に戻ると、皆が一斉にこちらを見た。
「江戸川君、さすがね。」
「ホント、かっこよかった。」
「あの犯人を睨み付ける目、迫力あったよね〜。」
など口々に言っている。
だが、先生は多少は褒めたものの散々叱られた。
探偵団には、文句を言われた。
哀と目が合った。
「お疲れ様って、ちょっと江戸川君腕。」
見てみると血が出ていた。
「あぁ、これね。掠ったみたいだな。」
「みたいだなって、いつも言ってるでしょ!お願いだから、無茶だけはしないで。」
そういう哀は涙目でコナンを見る。
「ごめん・・・。けど、ダイジョーブだって。」
そう言って二カッと笑った。
「でも、良かった・・・。」
そんな会話をしていたら、クラスの視線を感じた。
振り返ると、
「江戸川〜。」
とか
「やるじゃない!。」
とか皆口々に言ってくる。


〜放課後〜
探偵団と別れ、いつもの様に哀と帰る。
すると、不意に哀が言った。
「今日、心配してたのは仲間意識だけじゃないわ・・・。」
「へ?」
「だから、ホントに心配してたって事。」
「あ、あぁ」
突然言われ、よく分からないコナン。
「ホンット鈍いわね。」
そんな生返事に怒ったのか、哀は、どんどん歩いて行ってしまう。
訳が分からないコナンは慌てて追いかけた。
「おい、待てよ灰原。どうしたんだよ。」
突然の事に全く理解出来ていない。
突然、哀が止まった。
「好きだから・・・。」
消え入るような声だった。
「え?」
「好きだからよ!好きだから、この世の誰よりも大切だから、だから・・・もう・・・無茶しないで・・・。」
「灰原・・・。」
突然の告白だった。
だが、コナンは微笑んで
「俺も、好きだよ。灰原の事。」
哀は振り向いた。
コナンは微笑んでいる。
つられて哀も微笑んだ。
「これって、運命なのかしら。」
「そうだろな。」

そして、二人は肩を並べて歩き出した。

これから、共に歩んでいく二人を祝福するかの様に、一番星が綺麗に輝いていた。


これからも、切り開いていくんだ。


運命を。


二人でな。


こんにちは、哀音です。いかがだったでしょうか?文句は受付られないので・・・。













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