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単発まとめ

スナイパーが重視される理由 ――戦死数からの逆算

作者:curuss
 ……OK?
 人により数字は前後しますが、一般的な戦争において――

『普通は二割も戦死しない』

 と言われているのをご存知でしょうか?
 漫画やアニメ、ラノベだと、中世や戦国時代、野戦で大した戦力差なし……なんて条件でポンポン全滅してますが、ほぼ有り得ないそうです。
 もう一割ぐらい死亡したら危険水域で、特に理由のない兵士は逃げ出し始めます。
 そして一人でも逃げてしまうと、より戦況は不利となり、さらなる逃亡兵を生み、それがさらにと……どうにもならなくなります。
 でも、誰だって自分の命が一番なんですから、勝ち負けで人生が激変する職業軍人以外は命なんて懸けてくれません。
 当たり前すぎるとすら言えます。バイトにサビ残を頼むようなもんです。

 まあ、ここでは二割のが壊滅ラインと仮定してみましょう。
 全軍が逃げ出し始めるのですらから、相手は落ち武者狩りを始めます。
 古今東西、益があるのなら逃げた敵は追い、そして殺すものです。
 漫画などで「追うな」とか徳のある大将が命令したりしますけど、現実に即せば――
「お前何言ってんの? 頭沸いたか?」
 レベルな電波発言でしょう(連戦が予想され、兵力を減らしたくない場合は除く)

 さらに重傷者は――少なくとも自分の両足で走れなくなった者は、見捨てられます。
 どんなに気の良い仲間であろうと、背負っていけば共倒れです。そのような脱出が望めるのは、良き家臣に恵まれた上流階級だけでしょう。

 トドメとばかりに潰走側が侵略者だった場合、絶望的な敵国からの脱出行です。
 古今、これで命を落とした将は数え切れませんし……兵であれば尚更でしょう。

 そして帰還という観点だと……潰走前に逃亡した兵は、自国へ戻れても犯罪者です。
 家には戻れず、国家的には戦死したのも同然――納税が見込めなくなるため――だったりします。
 また、残酷な言い方となりますが……手足などがなくなり、働き手として期待できなくなれば、やはり国家的には損失でしかありません。

 これらを合計し、無事に日常生活へ戻れたのが六割としてみると――

『二割の戦死者がでるのですら、尋常ではない』

 と言う他ありません。
 四十人のクラスで考えると、戦争とかいう行事の後は、十六人が永久に補充されない結果です。
 次の日から困ること請け合いですが、それが解消されるには数年単位で時間が必要だったりします(もちろん、その間は困ったまんま)
 これで三割のなどを仮定すると……最終的な帰還者は五割を切る勢い。
 なるほど――

『全滅なんて、絵空事だな』

 と言わざるを得ません。
 国家規模にもよりますが主力を全滅で失ったら、その国は向こう百年起き上がれないでしょう。
 つまりは侵略されて滅亡です。

 また、全滅が当たり前に起きるのなら徴用=死刑宣告ですから、柵のない者は従軍前に逃亡するでしょう。
 それどころか「戦争する」と口にしただけで一揆やクーデターへ発展してもおかしくありません(ある意味、戦争のない平和な世界?)
 命懸けで逆らうよりは、従軍して生きて帰れる方に賭けた方がよい。それぐらいの匙加減でなければ、召集すら覚束ないはずです。

「え? ハンニバルって、史実でキルレート五割達成どころか……万単位の敵を、ほぼ全滅とかやってるような? それも野戦で?」
 などと仰る方もおられるでしょう!

『だからハンニバルは異常なんだって! あいつ、頭おかしい! そりゃローマが唯一恐れるよ! チートですら勝てないよ!』

 ……だと思います。


 ここから野戦では勝つ方が一割かそれ以下の戦死、負ける方が二割。
 痛み分けの場合は、双方が一割の戦死として考えていきます。

 この想定はざっくりし過ぎですが、そう捨てたものでもありません。
 一万の軍勢と二万の軍勢が戦い、一万の軍勢側が勝ちペース、二万側が負けペースで消耗しても……一万側は二割が戦死することとなり、自動的に敗北です(勝ちペース一割の消耗が二倍)
 よくいわれる――

『野戦で倍以上の兵力差があったら、まず負ける』

 なんて常識にも沿ってます。
 勝ちペースで奮戦してもダメなんですから、「諦めろ」だとか「避けろ」と言われて当然でしょう。


 少し話は横へ逸れますが、ここで新兵の発砲率の話を。
 実は新兵として配備されても、実際に発砲できる人間は一、二割なんだそうです。
 で、戦闘中に何をしているかというと……まあ、ブルブルと震えているんでしょう。
 実に人間らしい振る舞いです。臆病と責めるのは間違っています。普通に殺し合いできる方が異常なんですから。
 でも、ほぼ似たようなことが銃器を使わない頃から指摘されていて、「新兵なんてワアワア騒いでいるだけで何もしてない」と世界各地で嘆かれてます。
 ただ銃器とは違い、昔の戦争は目の前で剣やら槍やら振るわれるでしょうから、止むえず反撃はあったはずです。
 積極的に人を害せない人でも、殴りかかられれば、反射的にやり返すのは大いに考えられます。
 しかし、それを考慮しても積極的に参戦しているのは、おまけして二割。職業軍人がいるのを考えたところで、よくて三割でしょうか。
 これで何を示したいかというと――

『戦死者は――戦功は全体の三割によって稼がれている』

 ということです。
 仮に一万対一万、双方が一割戦死の激戦を仮定しても――

『その千人の戦死者は、能動的な三千人によって殺された』

 訳です。
 逆に――

『積極的に参戦していても、そのうちの三人に一人しか首級はあげられない』

 ともいえます。
 そして専業の戦士が落ち武者狩りに熱心なのも納得です。
 戦場で首を上げることに比べたら、逃げ回る相手を捕まえる方が遥かに楽でしょう。

 また、初陣で手柄首をあげると、周りから凄い評価を得ます。
 これは『発砲できる』側であること、戦果を得られる武力、大事な場面で成し遂げる運命力と……上級戦士に必要な資質の証明となったからでしょう。
 職業軍人であっても、そうそう敵を討ち取れませんし。


 期待値的には十回ほど従軍して、やっと一人殺す計算。積極的に殺す方へ回っても、三回で一人。
 つまり職業軍人で勇敢に戦う者でも、いわゆる童貞の可能性は高い。
 山賊や盗賊、海賊など無法者の方が、殺人の経験済みは多いかも。


 ここで話は戦争へ戻るのですが、悩ましいのが――

『野戦というのは、標準的にどれくらいの時間だったのか?』

 だったりします。
 夏の日の出から日暮れまでが基本だとすると十五時間?
 交代制の休憩など複雑なローテーションを考えない場合、長くても二時間。実質、動けて一時間でしょうか?
(ちなみに長かろうと短かろうと、『戦死は多くて二割』のラインは動きません)
 それでも仮定するのなら――

 日の出から日没による終了までが基本だが、その大部分は両軍共に遠くから期待薄な攻撃をしあうだけ。
 本番は、どちらかが勝負を着けにきた一時間。
 場合によっては複数回に渡って仕掛けられることもある。

 かな?
 つまり、短ければ重要なのは一時間でしょうか。


 そして、ようやく今回の趣旨であるスナイパーの話となります。
 中世以前の戦争の場合、弓といったら集団で射かけてエリア攻撃が常識に思えますが……弓の名手も、それに参加したのでしょうか?
 考えれば考えるほど、それは勿体ない気がします。
 勝負をかけた攻撃の瞬間、攻め手か受け手かに関わらず、弓の名手には自由裁量を与えた方が効果的でしょう。
 最終的な命中率が五割、当たった場合の死傷率が五割としても……合成すると二十五パーセント、四射につき一人の敵兵を屠ってくれます。
 一射につき一分かかるとしても、決戦の一時間で十五の首級を!
 これは大戦果です!
 たった一人で百五十人分の働きなんですから!(一万人で千人倒すのだから、一人当たりは0.1人)

 漫画レベルの動きをさせれば三十秒に一射はできそうだし、当たれば八割死亡とかでも……まあ、読者から文句は出ないでしょう。
 しかし、そうすると決戦の一時間に八十四人も射殺すことに。……一人で戦果の一割近くを稼いだら駄目でしょう。
 いや、伝説レベルならもう少しいける?
 二十秒に一射、百発百中、絶対殺すで決戦中に百八十人……これが現界?

 最初の名手に話を戻して、このレベルが百人いると……戦果を上げ過ぎです。その部隊だけで千五百人も倒しちゃいます。
 ……考え直しましょう。

 もう少し抑えて――命中率が三割三分、死傷率が三割三分、九射につき一人を倒せ、一射にかかる時間は変わらないとしても……一時間で六人強を倒すことに!
 これは六十人分に匹敵する戦力!
 そのレベルを十人集めた名手小隊で六十六の戦果!
 凄い! けど、現実的な数値になってきた?
 野戦とはスナイパーを――弓の名手を正しい場所へ配置することに他ならない?

 これなら弓の名手が重用されるのも納得です。
 仮に名手を百人集めた場合、勝負を仕掛ければ必ず六百六十六人削れます。
 しかも、よりにもよって敵側の積極的な三割を高確率で!
 一万人規模程度なら、とにかく仕掛ければ絶対に勝つという……ほぼ無敵な軍隊の誕生でしょう。
 武勇なんていらんかったんや! 弓だけ修業しとれば!


 似たような計算で物事の限界レベルも推定できます。
 史実最強論で必ず名の挙がる呂布や項羽ですが……決戦の突撃でどれくらいの首級をあげれたのでしょうか。
 標準的な兵士一人は0.1人殺してくれますから、俗に一騎当千と呼ばれた彼らなら百人殺せる?
 しかし、一時間に百人ともなると、相手が列になって並んでくれて、順序良く襲い掛かるルールでも――一人につき三十六秒!
 ちなみに、ほぼ似たようなルールな極真の百人組手などを拝見する限り、最後の方はトップアスリートでもヨロヨロ。通して行うだけでも三時間以上かかります。
 ようするに――

 敵と対峙して倒すだけでも一時間では三十三人が限界の数字。
 索敵や接敵に時間の半分を取られたとすると、さらに減って十七人程度。

 でしょうか?
 伝説レベルの武将で、です(百人組手は無手で鎧なし、本当の殺し合いではないという楽になる条件を、伝説レベルという点で相殺した)
 これはもの凄く悲しい結論を導き――

『伝説レベルの武人であっても、弓の名手三人分でしかない』

 と言えちゃったりします。
 そりゃ五百年に一人の天才を探すより、普通に育成できる弓の名手を集めた方が合理的だわ。
 そもそも呂布も項羽も、結果的に天下取れてないし。
 また弓の上位互換である鉄砲を重視した信長が、戦国時代の勝者となったのにも納得せざるを得ません。
 なぜなら――


 と、ここでさらに話が横へ。
 佐藤賢一先生の作品などで御馴染みの『常備軍』論ですが、これと先ほどの『新兵の発砲率』を掛け合わせると、とんでもない事実が浮かび上がってきます。
 『常備軍』とは、日本では信長がやった『兵農分離』(後世の創作説あり)が有名ですが「農民を無理に兵として駆りだすより、専門家として兵を育成した方がよい」とする考えです。
 これにより農民は落ち着いて農業が――納税ができ、武将も職業意識の高い兵隊を抱えられる。
 問題点は戦争の有無にかかわらず、常に雇用費が掛かること。
 が、通説でしょうか?
 しかし、これを『新兵の発砲率』というフィルターを通すと話は変わります。
 仮に農民兵を一万人を駆りだしたとしても、そのうちの八割、八千人は積極的に戦ってはくれません。
 誰がやっても変わらない荷運びや陣地設営では役に立ってくれますが、土壇場では烏合の衆ということです。
 ですが『常備軍』の場合、全員が発砲できる人間で――積極的に人を殺せる人間で構成されています。
 この選別方法は非常に簡単です。実際に発砲できた者だけリクルートすればいいのですから(というか発砲できなかった者は、自分の意志で軍人にならないと思われます)

 サンプルとして常識的な徴用兵一万対常備軍六千を想定してみましょう。
 徴用兵側は三割しか積極的に戦わないので、実質的には三千といえます。
 常備軍側は全員がプロの軍人なので、普通に六千人全員が戦いますし、軍隊としての練度も上です。
 結果は当然、常備軍側が勝ちます。
 実質的に『絶対避けるべき二対一の戦力比』なのですから、負ける要素はないでしょう。
 しかし、開戦前に徴用兵側の指揮官は、こう考えたかもしれません。
「一万対六千であるから、ほぼ戦力比は二対一。まず負けない戦いである」と。
 また史実でも、このような常備軍が見かけ上の数字をひっくり返すことは多かったといいます。
(その辺は佐藤賢一先生の作品で。「世界各地の時代の節目で、勝った側は常備軍を使っていた」というのが先生のご意見ですし、そもそも歴史が本職の方です)

 またハンニバルなんかも、事実上の常備軍だったといえるでしょう。
 そもそも各部族から戦士を駆り集めた――つまりは職業軍人だらけな上に、初戦に勝ってからは、ずっとローマ各地で占領と略奪しかしてない=侵略軍という軍人集団だったんですから。
 そりゃ市民兵中心のローマ軍なんて、相手の方が多くとも圧倒できたはずです。

 ちなみに、この常備軍理論を現代でも採用している国があります。
 それは現代の最強軍事国家アメリカ!
 メインとなる軍隊が志願者による常備軍なのも大きいですけれど……それよりもグリーンベレーやSEALsなどが、この理論に適合します。
 どちらも特殊部隊ですが、まず母体である各軍に所属している必要があり――そこで発砲できると立証しているはずです。
 つまりアメリカの特殊部隊は、百人いたら百人が積極的に戦える集団といえます。
 対するに前時代的な徴兵制の軍隊では、千人いようと発砲できるのは――戦えるのは百から二百人程度です。
 これに練度と最先端装備を加味すると……アメリカの特殊部隊は、十倍の人数相手でも勝利可能といえます。
 ましてや人数で圧倒できなかったら、同じ条件で養成した特殊部隊でなくては太刀打ちできないでしょう。


 さらにアメリカなど軍事の先進国は、一般兵でも発砲できるようになる心理的抑制を取り払うプログラムを持っているといいます。
 なんとベトナム戦争時には、新兵の発砲率を九十パーセントにまで高めたとか!
 もう、ほぼマインドコントロールレベル?


 で、信長に話は戻ります。
 後世の創作説すらありますが、部分的には『兵農分離』を成功させ、少なくとも一部は『常備軍』だったわけです。
 全員が積極的に戦う『常備軍』であり、早い段階で火縄銃への換装を進めていた軍隊にあって……何人の弓の名手ならぬ火縄銃の名人がいたのかは気になります。
 弓よりずっと育成も簡単だった訳ですし(弓の場合、幼少の頃から鍛える=武家でなければ難しいはず)

 仮に一万人につき、百人ほど火縄銃の名手がいたとします。
 レートを同じで考えると、野戦で勝負を仕掛ければ絶対に勝つ軍隊です(ちなみに火縄銃が連射しにくいというのも、実は解決できます。抜本的な方法として、名手には弾込め要員を付ける手があるからです)
 もしくは――

 一万人につき、三十三人の呂布がいる軍隊

 でしょうか?(苦笑)
 そりゃ、武田も負けるわ!
 だって武田家って主力は徴用兵な上に、火縄銃名手の数で負けているんでしょ?
 相手は常備軍な上に倍の兵数、さらにはスナイパーも育成終了したころに戦争してちゃ……勝ち目ゼロとしか言いようがない?


 戦国自衛隊なんかも、相当に怪しいことがわかります。
 相手一万人につきアサルトライフルが十丁もあれば、一方的に蹂躙できるはずです。
 三マガジンほどあれば一丁につき九〇発撃、十丁で九百発。これだけで相手は一割近くを消耗してしまいます。もう壊滅ラインです。
 マンターゲットに当たればよいレベルなら、ほとんど誰でも百発百中になれますし、ライフル弾というのは掠っても重傷です。現代兵器を舐めてはいけません。
 さらに三百メートルぐらい先まで殺傷力があるので、相手の攻撃が届かない距離から狙うことすらできます(これは流石にプロレベルの技量が必要)
 スコープもあったら、はるか先から殺したい放題となります。下手したら開始直後に総大将の狙撃すら可能でしょう。
 つまり、戦争にすらなりません。近寄った順に死ぬだけです。
 歩兵小銃だけでも制圧できるのに、戦車やヘリまであれば……万が一にも負けないでしょう。
 おそらく軍隊を差し向けるより、民間人を装って謀殺の方が成功率は高いぐらいです。

 さらに漫画『花の慶次』とかも噴飯もの……かな?
 慶次が突撃、朱槍をしゅぱーで、数人が真っ二つですからね。漫画の誇大表現としても、ちょっと難しいと思われます。
 ……というか三回ほどしゅぱー、しゅぱー、しゅぱーで呂布越え達成です。
 そのレベルの武力を戦争の度に披露してますから、もう国士無双レベル?
 参陣確認と同時に降伏されてもおかしくないでしょう。
 また、ジャブ程度の感覚で一閃複数人殺害を繰り出しますが、一回の攻撃で二人殺したら、それは伝説の偉業として永遠に語り継がれるレベルだったりします。
 というか普通、人体は真っ二つにならない。

 漫画『キングダム』も……駄目かな。
 一閃で複数人が真っ二つも、に《・》し《・》か《・》出てきませんが……とにかく人が死に過ぎます。
 主人公の信は、作中で中堅程度の武力(最近、やっと上位陣に?)ですが、それでも一回の突撃で十人倒すのはざらです。
 作中最強のホウ煖に至っては一閃で十人殺したりする上、どうみても一時間に百人のペース超えそうな勢い。
 というか百人しかいない主人公の隊へ乗り込んできて、ほんの数分で四十一人(数えてみた)も殺害とか……すこしやり過ぎです。しかもお喋りとかしながら!
 結果として主人公の隊は三十六人まで数を減らしますが……死亡率六割とか、どんだけ地獄な戦場!?
 いや、ブラックなのはそれでも解隊や帰還を許されず、補給すらないまま陽動の任務が下ることでしょうか。
 信くん! 騙されてるよ! 目を覚まして!

 ゲーム『信長の野望』シリーズなんて、諸悪の根源レベルでしょう。
 基本、あのゲームは敵だろうと味方だろうと、全滅以外では終わりませんし。


 しかし、ここまで長々と書いてきてアレですが、すべて野戦に限定だったりします。
 籠城戦には当てはまらないことの方が多いですし、こちらは籠城側の全滅で終わることもしばしば(戦死or捕虜として奴隷に落とされる結末であれば、全滅といっても語弊はないでしょう)
 また無理矢理に攻め落とすのであれば、籠城側の十倍の戦力が必要といわれています。

 ………………うん?

 ここでも『新兵の発砲率』フィルターが適用できる?
 籠城側の立場にすれば「死or戦う」なので、発砲しないという選択肢はあり得ません。通常は二割しか積極的に戦ってくれない徴用兵であっても、それこそ命懸けで頑張ってくれるでしょう。
 つまり――

 籠城側一万(実質一万) 対 攻め手十万(実質三万)

 なんて図式が成り立つ?
 そして城の防衛能力も戦力三倍増まではいかなくて、十倍の戦力を用意すれば勝てる計算に?

 ………………うーん?

 さらに籠城側の弓の名手って、野戦時より厄介なような?
 城壁や櫓など見通しの良い場所――命中率上昇――に陣取れて、火縄銃はともかく弓ならば撃ち降ろしによる位置エネルギーを――威力増加も得られる?
 仮に命中率と死傷率を倍にすると――

 一時間に約十三人ペースで殺せる!?
 しかも、相手が攻め続けてくると継続して?

 対して呂布レベルな伝説級の武人であっても、籠城戦では待機時間の方が長いでしょう。下手したら活躍できずじまいなことすら?

 仮に弓or火縄銃の名手を百人用意して籠城すると……そこは時間当たり千三百人ペースで相手を削る悪夢の砦!?
 一万程度の軍勢では、一時間もしないうちに一割損耗の危険水域。十万を用意しても、下手したら一日で壊滅です。
 うん、こりゃ籠城戦は強い!
 そりゃ孫子も「やったらダメぽ」というわけです。


 やはり考えれば考えるほど、弓or火縄銃の名手は危険で重要な兵科に思えてきました。
 しかし、逆説的に――

 切り札として使える遠距離攻撃の要を、接近戦で蹂躙できる武人

 というのも重要になった?
 事実として塹壕や横隊へ突撃する兵科もあったわけですし、突撃に対抗するための武器――銃剣なども発展してますし。

 戦果を決定する遠距離戦の上手いスナイパー集団。
 接敵さえできれば、それらを容易に蹴散らす近接突撃のトップエリート。
 ……まるでジャンケン!?
 でも、近接突撃に対するアンチ駒は何なんでしょう? 少数なら数押しで止めれる一般歩兵集団? ベタだけど槍衾?

 ……なかなかに研究は終わりません。が、今回はこの辺で!

◎今回の結論!

 弓兵は怖い!

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