『ホツマツタヱ』、『古事記』で改ざんされた日本の古代史を再構成する
◇ ホツマツタエ 目次
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『ホツマツタヱ』という偽書だと言われてる古代文書がある。
なんだけど、日本の神話伝承が書かれている『古事記』を読むと、どうもストーリーの辻褄が合わない、不合理な点がでてくる。寄せ集め、断片的な印象を受ける。
『古事記』というのは全くの嘘が書かれてる訳ではなく、事実が多いのですが、その編集の仕方が結構、歪められている。
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一般的にはこのように言われているが、
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天武天皇の命で稗田阿礼が「誦習」していた『帝皇日継』(天皇の系譜)と『先代旧辞』(古い伝承)を太安万侶が書き記し、編纂したものである。
『古事記』より
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今では『古事記』の本当の編集者は持統天皇の意を受けた藤原不比等ではないかと言われている。
『ホツマツタヱ』では日本神話はイザナギ(出雲、越、根の国の皇子)とイザナミ(葦原の中ツ国の姫、近江辺りと思われる)が結婚して、長女ワカ姫、アマテル(男王、女神アマテラスの原型)、ツクヨミ、スサノオが生まれたとされる。
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ところが、『古事記』ではイザナギとイザナミとアマテル(アマテラス)の関係は示されず、イザナミの父親である豊受神(トヨウケ、伊勢神宮い祭られてる神様)の話も出てこない。祖先のタカムスビノ神との関連も不明です。
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天神四代目のウビチニが生んだ子のアメヨロズ神はタカミムスビを継いで素阿佐(ソアサ・四国地方)国を治めて、アワナギとサクナギの二子を儲けました。アワナギは北陸の白山本国から細矛千足国(山陰地方)までを、法をもって治めました。アワナギの長男の真名をタカヒトと言い、幼名はカムロギと言います。
タカミムスビ家の五代目を継いだ真名タマキネは豊受神とも言い、六代目にして滅びた天神の皇統を何とか復活したいと願い、娘のイサコとアワナギの子のタカヒトとを結ばせて七代目を継がせようと考えます。最初ハヤタマノオが二人の間にウキハシ(仲人役)を渡そうと試みますが失敗します。次にコトサカノオが慎重に国の危機を二人に説いて聞かせて橋渡しに成功しました。
両神は方壷(ケタツボ・仙台多賀城市付近)から西南の方向のツクバ山の麓を流れるイサ川から少し離れたイサ宮でお互い縁結びをして、イサ宮に因んでイサナギとイサナミを名乗り即位しました。
(中略)
なによりも尊い瓊の教えを守り、もしも諭してもなお逆らい戻る者があらば、断固として逆矛により制するこの偉大な二柱の産殿は、天のハラミ(アマテル神)宮とツクバ山(ヒルコ姫)、アハジ(ヒヨルコ)、ツキスミ(ツキヨミ)、クマノ(ソサノオ)の五か所です。
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イザナギ(タケヒト、根の国王子、北陸と出雲に領土を持つ)とイザナミ(イサコ、葦原の中つ国、今の近江、あるいは富士山近くの皇統の家系の姫)が結婚して、長女ヒルコ(ワカヒルメ、ワカ姫)、アマテル(男王、女神アマテラスの原型)、ツクヨミ、スサノオが生まれた。
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この後、両神は御殿で交合をなして子をはらみ生まれた子の名を、昼に生まれたので昼子と名付けました。しかしながらこの年父の年は四十才、母が三十一才で二年後には天の節目(厄年)に当たり、この節目に悪霊が宿ると、女子には父の汚穢が当たり、男子は母の隈となると恐れられていました。
まだあどけない三才にもならない、いとおしいヒルコ姫は、イワクス船に乗せて捨てられました。下流では住吉神のカナサキが待ちかまえて拾い上げ、妻のエシナズと共に西殿(西宮)で育てました。
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ヒルコがイワクス船に乗せられて川に流された理由は厄年の穢れを祓うためで、川の下流でカナサキ(トヨケの家臣)に拾われて育てられるのですが、ヒヨルコ(未熟児)という子供は本当に捨てられてしまったようです。
あとで王宮に帰ってきて、ワカヒルメ、ワカ姫と呼ばれて、イザナミから呪術としての和歌を習って、田んぼの虫を祓ったり、和歌の創始者になります。
だから、万葉集は呪術書になるのですが、それは漢字の呪術的解釈をした白川静氏の研究で半ば明らかになってます。
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実はヤマトトトヒノモモセ姫(吉備津彦、桃太郎のお姉さんでかぐや姫説もある。大和朝廷屈指の巫女姫)も三歳の時に讃岐(香川)に流されて育てられ、讃岐に溜池作ったり農業開発に尽力し崇められて、讃岐一ノ宮の田村神社に祀られてます。
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彼女も大和朝廷に帰還後(かぐや姫的ストーリー)、童子の歌を聞いて反乱を未然に防ぎ、百襲姫(大将軍の意味)の称号を持ちますが、後に三輪山の大物主神と神婚してほとを突いて亡くなるという謎のエピソードがあります。この話も改ざんされてる感じがしますね。
つまり、『古事記』は日本の神話、歴史のダイジェスト版であり、かなり編集がされて、関連性がぶちきれてるので、意味が分からないのも仕方ないです。
偽書と呼ばれる『ホツマツタヱ』などを読んだほうが有益です。
日本には歴史の闇に【愛する人と共に葬り去られた女神】がいた。それは…
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アマテル(数代後のニギハヤヒ)の奥さんのセオリツ姫も抹殺されてます。
つまり、夫の天武天皇(大海人皇子、壬申の乱で即位、(小説家になろうの規約により外部リンク削除) )を失った持統天皇は当時、自分の息子の皇子に天皇を継がせようとしたのですが亡くなってしまう。
で、孫に継がせたいと思い、藤原不比等(祖先は中臣鎌足と言う神官の家系でもある)に相談し、日本神話、『古事記』の記述、伊勢神宮の祭神の性別を変えさせた。
アマテル(男神)→アマテラス(女神)にして持統天皇と重ねて伊勢神宮に祭った。
天『孫』降臨という神話をでっちあげて、持統天皇→孫への天皇継承を正当化したんですね。もしくは引用、強調して。
アマテルの奥さんのセオリツ姫も抹殺しないといけなくなった。
伊勢神宮にはアマテルの父親の豊受神が祀られてる。
他の神話もぶつ切りにして意味を曖昧にした。
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③ 鬼界カルデラ(薩摩硫黄島)=縄文時代の噴火は約6,500年前
鬼界カルデラの爆発は、日本における完新世=縄文時代最大の噴火と言われる。
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鹿児島県国分市。今から4年前(1997)。桜島を望む標高250mの高台で、工業団地の造成中に、遺跡を発見。
「上野原遺跡」明らかに9,500年前という日本で最も古く規模の大きな定住集落。
東日本を中心に栄えたとされる縄文文化の常識を覆す大発見。
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この噴火を境に縄文文明は東日本に移動し、大陸から九州に弥生人が侵入してくる。九州で米が作りにくいのは桜島の火山灰が降ってるからで、米の産地は新潟とか東北が多いのはそのため。
総合的に考えて、古事記の成立事情はこういうことだったのではないかと思われます。持統天皇の執念おそるべしだが、歴史を解明しようとする者には困った人ですね。
ちなみに、神武天皇に追放されて東北に逃れた長脛彦がアラハバキ神になったと思われます。
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「荒脛巾神」という文字から、脛に佩く「脛巾」の神と捉えられ、神像に草で編んだ脛巾が取り付けられる信仰がある。
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長脛彦(おそらく彫りの深いソース顔)は足長かった縄文の狩猟民族系なので足長いというか長脛彦な訳で、天皇家が九州で大陸からわたって来た弥生人に農業開発指導した際に、婚姻関係を結んで生まれたのが神武天皇なので、ちょっと弥生系寄り(のっぺりとしたしょーゆ顔)かもですね。
縄文期の天皇の宮は結構、移動していて、富士宮の歴史書(イザナギ、イザナミがアマテルを生んだ場所)が『宮下文書』、日高見の国(東北、縄文最大の文明)の歴史書が『東日流外三郡誌』という風になってますが、弱小新興国だったヤマト王朝的には、歴史の古い縄文文明を否定して『偽書』と呼ばざるおえない。立場的に仕方ない。
東北の蕨手刀の湾曲が日本刀に取り入れられ、古代の直刀→湾曲した日本刀になった理由は蝦夷征伐で痛い目にあった教訓が生かされてます。
最近、備前長船の刀工に聞きましたが、湾曲した方が壊れにくく馬上で使いやすいそうです。
アスファルトや金箔の技術など東北がヤマトに勝ってたのは向こうの方が文明が高かったためで、攻めてくるから抵抗しただけの平和主義のアテルイとか都の貴族、天皇家にだまし討ちであい、坂上田村麻呂は面目丸つぶれで涙目、清水寺にアテルイと母礼の石碑があって、祀られてるんですわ。
直木賞作家の高橋克彦氏の本が東北に詳しいし、エッセイも出てます。
この辺りの歴史の謎解きは『安倍晴明と安東総理のやり直し転生譚』(小説家になろうの規約により外部リンク削除)『常世封じ道術士 風守カオル』(小説家になろうの規約により外部リンク削除)という作品の中で語られていくので、まあ、早く書かないと思ってます。
こんなエッセイ書いてる場合じゃない。
まとかなる やまと ヲシテ文献に学ぶ歴史の真実~よみがえる縄文~
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