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   作者:星桜なつき。
高嶺沙耶

「私、キスは、あなたが初めて……。こんなにも、素敵なことだったんだね」

 俺の首を抱いて、沙耶の吐息が俺の唇にかかっている。
 髪からだろうか。流れてくる沙耶の甘い香りに、くらくらしてきてしまう。

 再び、沙耶の唇を感じた。

 沙耶の部屋。
 あの後、俺達は離れたくなくて。沙耶に手をつながれたまま、いつの間にかここにいた。
 なんだか、送り狼みたいになってしまった。大事にするなんて言って。俺は。
 でも、こんな気持ちはなんて言うのだろう。
 目の前にとてもかわいくて綺麗な沙耶の瞳がある。
 俺が、初めて、好きだと伝えた女性。
 この人が、たまらなく愛しくて、全てが欲しいとさえ思ってしまう……。
 
「あはは。鏡。今私のこと思ってくれていた」
「えっ? わかるのか?」
「あなたの、瞳を見ていたら……。わかるよ」

 だめだ。そんな笑顔をされたら、俺の、男としての気持ちに押さえが利かなくなってしまう。
 どうしたら、良いのだろう。
 このまま、流れに任せて、沙耶の体を求めてしまって、沙耶が傷ついたりしてしまわないだろうか。
 でも、好きな女の子を求めたい気持ちはとても強くて。そんな相反した葛藤が俺の中を駆け巡っている。
 
「いいよ」
「えっ?」
「鏡なら……。いいよ。私を」
 沙耶の手が、俺の手に触れ、指を絡めるように握り締めた。握った俺の手を両手で包むようにして、胸元に。
 沙耶は、俺の心がわかるのだろうか。俺の気持ちを察したように優しい瞳で見つめている。

「どうして、そこまで俺を……?」
「不思議だよね。私も、そう思う。ほんとはね、私も鏡と同じなの」
「俺と同じって……?」
「私、ずっとずっとあこがれていたの。あなたのような素敵な男性が現れて、私を優しく包んでくれる。そんな、夢」

 あこがれて、いた……。
 俺はずっと佐山を求めていた。
 その佐山の生き写しのような沙耶に佐山の姿を合わせて。
 いつしか沙耶が俺の心の中に居て。
 それが、好きになるという気持ちであることに気がついて。

「でも」

 だからといって、沙耶の全てをこのまま……。

「優しいね。鏡はほんと優しい」

 沙耶から、俺の唇を求めてきた。
 俺に全てを任せている……。

「だから、私、鏡ならいいって、思うの」

 その言葉で、不安が吹き飛んだ。
 沙耶のベッドにそっと倒した。
 沙耶の長い髪が広がって、輝いている。とろんとした瞳で俺を見つめてきている。
 そんなにも、俺のことを。

 俺も、全て、君に。 

 俺もゆっくり沙耶に覆いかぶさって。背中からぎゅっと抱きしめた。
 沙耶の温もりを感じる。

「あなたに、私を」

 沙耶は俺の頭を抱きしめて、俺の唇を再び合わせた。
 暖かくて柔らかい沙耶の唇。
 ゆっくりゆっくりと舌を沙耶に送って。
 沙耶も、俺の舌に絡ませてきて。
 愛しい。
 もう言葉で言い表せない。
 なら、俺のすることで、君への想いを。

 沙耶の背中をゆっくり擦る。
 腰の辺りから、手を抜いて。沙耶の胸へ。
 ふこふことする柔らかい感触が、掌いっぱいに広がった。

「あ……」

 ぴくっと、沙耶が震えた。

「ゴメン、いきなりだったか」
「ううん。大丈夫だよ」

 沙耶の細い首筋に舌を這わせた。
 甘く、柔らかい。 
 唇で甘噛みするようにはさみ、吸う。

 右手を沙耶の背中に入れて抱き寄せるように力を入れた。左手を沙耶の胸に当てて、柔らかい感触を味わう。
 女の子の体……。こんなにも細くて柔らかくて繊細なんだ。 
 大事にしたくて。愛しくて、恋しい。

 沙耶の全てが……。欲しい。

 そっと両手でブラウスのボタンを外して。沙耶の体がゆっくりと俺の目の前に映りこんでくる。
 きめ細かい白い肌。はかなげな鎖骨。
 そして、淡いピンク色の下着……。

「暗く、したほうが良いか?」
「ううん。灯りは消さないで……」
「いいのか?」
「暗いところは、嫌……。私を抱いてくれるのが、鏡だって、見ていたいの」

 沙耶の瞳は俺を見ているが、少しだけの不安が感じとれた。かすかに肩も震えている。
 きっと、怖いのだろう。
 でも、俺がしてくれるってことを信じているから、こうして俺に任せているんだ。

 ブラウスを脱がして。タイトスカートのホックを外して、足から抜いた。
 足は少し合わせ気味に重ね、手は隠そうとしたいけれど我慢をしているかのように、おなかと顔の横においていた。
 淡いピンク色の上下の下着。まぶしいくらい綺麗な沙耶。
 
 俺も、着ている服を脱いで、下着だけになり、沙耶に覆いかぶさった。

「怖いか?」
「ううん、大丈夫……」

 沙耶のわきの下から背中を抱きしめ、俺の体と密着させた。
 沙耶のぬくもりが直に感じる。

「俺は、怖い……。君に優しくしてあげられるか不安で」
「鏡……」
「でも、君のことが愛しくて恋しくてたまらなくて。乱暴になったりしたら、ゴメン……」

 沙耶は両手を俺の首に回して抱き寄せた。
 
「いいよ。鏡になら、わたし、何をされても……。鏡のこと、好きだから」

「沙耶……」

 唇を合わせて。舌を絡めた。
 背中に回した手から、下着のホックを外す。
 服の上から感じていた沙耶の大きな胸が露になっていく。
 白いおわんのような綺麗な形。その先には恥ずかしそうにしている小さいピンク色の粒。
 そっと壊してしまわないように下から優しくその突起まで掌を這わせた。

 ぷるんと弾力があって、柔らかくて、暖かい。

 右手で沙耶の左胸を擦り、優しく柔らかさを味わって。
 右胸の突起を唇ではさみ、舌を這わせた。

「んっ……」

 沙耶がぴくんと体を振るわせた。

「ゴメン、痛かったりしたか……?」
「ううん。大丈夫……。鏡が私の体を触ってくれてるって感触が、心地よかったの……」

 気持ち、良かったんだ。

 俺も、沙耶の胸の感触が心地よくて。何度も揉んで、下から上に這わせた。
 柔らかくて暖かい。甘い香りが俺を包んでいく。

 胸だけじゃなくて、彼女の全てを感じたくなった。

 胸からおなかへ。おなかから、足へ。きめ細かい沙耶の肌が、俺の手をくすぐる。

 なんて、綺麗なんだ。こんな女の子が、俺の腕の中に居てくれるなんて。それが、俺の愛している女の子だなんて。
 頭の中のしんが痺れてくる。

 気がついたら、沙耶の大事なところへ指を這わせていた。

「あっ……」

 下着の上からでも、少し湿っている感じがする……。
 そっと、下着の上から中に入れて、指で触れてみる。
 少しだけのさわさわした感触を抜けると、くちゅと音がして、俺の指がするりと中に吸い込まれるのがわかった。
 指がお湯にでもつけたみたいに熱く、とろとろとしていた。

「んっ……」

 時折ぴくりとして甘い声を出す。
 そのまま、ゆっくりとゆっくりと優しくなぞるように沙耶のそこを触った。
 ここが、女の子の大事なところ、なんだな……。

「これも、取っていいか?」

 少しだけ、こくんと恥ずかしそうに頷いた。

 沙耶の足元に動いて、両手で沙耶の下着をとった。
 沙耶は腰を上げて。ゆっくりと閉じた両足を抜けていく。

 沙耶の生まれたままの姿が目の前に。

 そっと足の間に入り、沙耶のそこを開いてみた。 

 淡い桃色のすじが少しだけ開いて、濡れて光っている。
 すじの先には芍薬の蕾のような小さな突起が覗かせていた。

 ここが、沙耶の。女の子の。

「鏡、恥ずかしい……よ」

 隠そうとする沙耶の手をそっと取って、指を絡めた。

「とても綺麗だ。沙耶」

 そっと沙耶のそこに顔を近づけて、舌を這わせた。

「あっ……、き、鏡」

 俺の頭を両手で押さえている。
 俺はそのまま、襞に合わせるように舌を上下に入れ、舐めてみた。
 沙耶の香りがする……。

「はんっ……、鏡、そんな、汚い、よ……」

 襞を唇ではさみ、舌を間に入れる。突起も吸い込むようにしてみたり、舌で舐めあげた。
 柔らかく、熱い。

 何度も何度も、舐めて、はさんで、吸い上げた。

「ああっ、んんっ。鏡、鏡……」

 沙耶の声が甘く切ないものに変わってきている。
 それがなんだか嬉しかった。

 俺のものは緊張して、違う生き物のように固く大きくなっているのを感じる。
 そっと沙耶の手をとって俺のものに触れさした。
 びくっとして一瞬逃げようとしたが、ゆっくりゆっくりと俺のものを包んでいく。

「あ……。これが、鏡の……。すごく、硬くなってる」
「怖いか?」
「大丈夫……。なんか、かわいい感じがする」

 強く握ったり、優しく握ったり。俺のものを確かめるように触っていた。
 かわいい、か。まあ、気にしないでおこう。

「沙耶のここに、入って、いいか?」
「うん。鏡のだったら、怖くない……」

 体を起こして、沙耶に覆いかぶさる。
 沙耶にそっと口付けて、沙耶の間に入った。

 ここ、だよな……。
 俺のものは限界まで固くなっていて、大きくなっている。
 沙耶のこんな小さなところに入るのだろうか。入っていいのだろうか。
 沙耶の間は俺を待つかのように広がっていた。

 そっと濡れた沙耶のそこに俺のものをあてがう。

 ぴくっと、沙耶が震えた。

「怖いか?」
「ううん。大丈夫……。いいよ……」

 ゆっくり、ゆっくりと入れていく。
 ぬるんとした感触が俺に取り付いた。

「んんっ!」

 眉間にしわを寄せて俺の肩を強く握る。
 ゆっくりゆっくり、沙耶の中に埋まっていく。
 ぬるぬるとしたぎゅうぎゅうに締め付ける沙耶。
 体が本当に一つになるんだ。そう思った。

 やがて、俺のものが全て沙耶の中に埋まり、見えなくなった。
 俺は、今、沙耶の中にいる……。

「大丈夫か?」
「はぁ、はぁ、はぁ……。うん。大丈夫……」

 眉間にしわを寄せて、何かに耐える表情。

「痛くないか?」
「ちょっと、痛かったけど、大丈夫」

 そのまま、俺の背中に手を回し、腕から俺を抱きしめている。

「私の、中にいてくれるの、鏡なんだよね」
「ああ。俺の温もり、感じるだろ? 俺も、沙耶の温もり、感じてる」
「うん……。ねぇ、キスして……」

 沙耶の瞳を見つめて。唇を合わせた。
  
「はぁっ……。はむっ」

 沙耶が情熱的に、俺の唇を求めてる。
 俺を引き寄せるように、もっと俺が欲しいと言うように、力強く抱きしめる。
 俺も沙耶に負けないと、ぎゅっと抱きしめて、沙耶の唇を味わった。

 愛してるって伝え合うように。

 体も密着して。お互いの全てが一つになっているんだ。
 それが、愛した女の子と。

 沙耶も、同じなんだ。この嬉しさと、幸福感を感じているのは。

 腰が無意識に、動く。
 沙耶に俺を感じて欲しくて。沙耶を感じたくて。

 沙耶の中を、味わう。
 とても窮屈で、ぬるぬるして。熱くて。それでいて、ふんわりと包み込んでくれている。
 無数の襞のトンネルが俺を包み、握っている。

「はあっ。んんっ。ああっ……」

 沙耶も、声にならない声で、俺の動きを受け止めてる。
 引くときには引いて、抜けそうになったら奥まで突いて。
 沙耶の大きな柔らかい胸を包んで、何度も唇を合わせて、舌を絡ませて。
 ぎゅうっと抱きしめて、抱き返されて。

 腰から痺れるような快感が襲ってくる。
 限界が、近い。
 このめくるめくような幸福が、はじけて飛んでしまいそうだ。

「沙耶、沙耶……。もう、俺」
「あっ、んんっ、この、ままっ、私の中に」
「でも」
「私の、中まで、全部、鏡に、あげたいの」
「沙耶」

 このまま、沙耶の中で……。
 俺の……。

「鏡、鏡……わたし、もうっ」
「沙耶っ……」

 左手で腰を抱きしめて。右手で沙耶の頭を抱いて。
 沙耶の中、一番奥まで、一番沙耶と重ねあえる場所へ。
 沙耶も、俺に掴るように、ぎゅっと抱きしめていた。
 そこで、沙耶に。

 腰が震える。
 沙耶に、俺の全てを捧げるように、何度も何度も、沙耶の中で脈打つように、流れ込んでいく……。
 沙耶も、俺のものをぎゅっと包んで、受け入れてくれている。

 沙耶。沙耶……。

 全身が快感に震えている。

 好きな女の子に。愛している女の子に。

 俺の全てをあげるから、ずっとそばに、いてくれ……。

「鏡……。ありがとう。私を受け入れてくれて。私……」
「沙耶……。俺もだ。愛している。これからもずっと、愛してる……」
「うん、私も……」

 何度も、何度も。この時間が永遠に続くような、長い口付けを交わしていた。

 


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