16.浜田さんに犯されました
僕は、疲れ果てていました。だって、朝4時から起きて、お弁当の仕度をしたり、お化粧をしたりしているのです。
もう怖い乗り物に乗るのは懲り懲りです。そんな僕の様子を見て分かったのか、浜田さんが言ってくれたのです。
「かなり疲れてるみたいだけど、未だ行けそう」
「今日はもう満喫しました。朝が早かったから」
「そう、ディズニーって夜が楽しいのに」
浜田さんは明らかに物足りなそうでした。しかし、僕の疲れた様子を見て、残念そうに、
「今日は、このくらいにしておこうか。また、今度来ればいいしね。今日は楽しかったわ。
でも、この弁当が未だ残ってるわね。弁当も美味しかったわよ」
僕の作った弁当を誉めてもらって、内心喜んでいました。
「折角作ったから、食べてもらえるとありがたいです」
「そうよね、朝早くから起きて作ったものね。勿体無いし、私のところで一緒に食べない。
あなたにとっては遠回りになるけど」
疲れているけど、浜田さんに誘われたら断りきれないです。それに一緒に食事をしたいし。
僕は、空元気をだして浜田さんに言いました。
「いいですね。未だ早いし、嬉しいです」
幸いにも、東西線で二人並んで座ることが出来ました。いつの間にか僕は寝てしまっていました。
僕が浜田さんに起こされたのは、降りる駅に着く直前でした。
起こされた時、浜田さんの肩にもたれてしまっていたのが自分でもわかりました。
「よく寝てたわね。あなた、股開いて寝てたわよ。ミニスカートの中丸見えだったんじゃない、
むかえに座った中年男性がしきりにあなたを見てたわよ」
「酷いよ、どうして起こしてくれなかったんですか」
と僕はむきになって抗議しました。
「冗談に決まってるじゃない。ちゃんと股は閉じて、可愛い顔して寝てた。女の子そのものだったわよ」
「僕はてっきり股開いてたんだと思いました。こんな格好してたって、心は男そのものですから」
「そうかな、今日一日でかなり女らしくなったと思うけど、仕草もだんだん可愛くなっていくし」
地下鉄の中で少し寝たのが良かったのか、浜田さんの家では、かなり元気が出てきました。
「昼の残りだけじゃちょっと淋しいから、何か作るね」
「そうね、あんた昼は殆んど食べなかったもんね。私もお腹空いてきたわ」
僕は、お腹は空いていません。浜田さんの為に言ったのですが。
いつものように、浜田さんが使わないピンクのエプロンを借りて、
僕は台所で冷蔵庫にあった肉と卵や野菜で料理を作り始めました。
浜田さんは、腕立て伏せやバーベルで筋肉トレーニングを始めています。
浜田さんって疲れを知らないのでしょうか、少しの時間でも体を鍛えています。
それほどまでにしないと、全日本の座を争うことはできないのでしょう。
大変だなあ、と思ったし、一流の人は違うだと、僕はまた浜田さんを尊敬しました。
昼の残りは僕が食べて、新しく作った料理を浜田さんに食べてもらいました。
「あなた、本当にすごいわね。短時間でこんなに作れて、それに美味しい。私のお嫁さんにならない」
「こんな私で良かったら、いつでもお嫁に参ります」
とおどけて言ったら、浜田さんは「ハッハッハッ」と大声で笑い飛ばしました。
「あなたも食べてよ。私ばかり食べてるみたいで、気が引けるわ」
と言いながら、いつものように全て平らげてしまいました。
僕は、何故か浜田さんの側にいると、お腹が空かないんです。
食事が終わって落ち着いた頃に、浜田さんが、「ねえ、二人で悪いことしない」
「悪いことって何ですか」
「悪いことって、悪いことよ。あなた、経験あるって言ったじゃない」
そういわれて、初めてセックスのことだと分かったのです。でも、今日だけはしたくありません。
女性のブラジャーやパンティーを着ているのです。それを見られるのが嫌だった、絶対に変に思われます。
もう、充分に変とは思われてますが。
「今日は少し疲れているから、またの機会にしてもらえませんか」
「あんた、馬鹿じゃないの。こんなの衝動でやるものよ。またの機会なんか無いわよ。
もしかして、あんた整理の日なんて言いだすんじゃないでしょうね」
浜田さんは好きだけど、女性の言葉とは思えないような、この言動にはなじめません。
僕は、何故かこの時危険を感じて、逃げようとしたが、そこは寝技のプロである。
僕を難なく捕まえて、上から押さえつけられてしまいました。
そして、やさしく僕にキスしてきたのでした。
何なんだこれは?
この気持ち?
僕は、言葉では言い表せないほどの感動を覚えています。あの憧れの浜田さんからキスを受けているのです。
本来は男の僕が浜田さんを抱き包んで、上からキスをするのが普通なのですが、
浜田さんの方が大きいし、年も上だし、と納得して、浜田さんに身を任せました。
僕は抵抗するのを止めました。というより、キスされたことで、力が入らなくなってしまっています。
浜田さんは、僕のミニのワンピースを脱がせてしまいました。
僕は、ブラジャーとパンティーストッキング姿で寝かされたままです。
女の浜田さんからは、僕がどう映っているのでしょう、とても不安です。
「可愛い下着。あなたって、肉付きも女性みたいね。馬鹿にして言ってる訳じゃないのよ。誉めてるのよ」
今の僕にはとてもそう思えません。思わず、体を隠そうとして起き上がろうとしました。
その時、僕を簡単にヒョッと抱きかかえられてしまいまいました。
僕は、お嬢様抱っこされたまま、浜田さんのベッドへ連れて行かれようとしています。女性下着を着たままで。
僕は、寝かされたままもう動けません。ベッドの上でも浜田さんからキスをされ、もうトロトロになっています。
でも、下半身だけは元気にいきり立っています。
「可愛いボウヤね」と浜田さんから撫ぜられて、ますます僕の息子は元気になっていきます。
僕は、何もしないでただ寝かされているだけです。その僕を浜田さんが愛撫し感じさせてくれています。
僕は童貞です。でも、セックスがどんなものであるかは、雑誌やテレビで見て知っています。
浜田さんと僕の状況が逆転していることは、いくら初な僕でもわかります。
しかし、感じます。僕は異常に感じています。浜田さんにも感じてもらわなくてはなりません。
僕が何かをしないといけません。でも、感じすぎて、体が動きません。ただ僕は悶えているだけでした。
浜田さんが僕の物を持ち、自分で自分の中へ入れています。僕は何も出来ません。
もう僕は既に限界に達していました。浜田さんの腰の動きに我慢出来ませんでした。
30秒も持たないで、果ててしまいました。逝かされてしまいました。
僕が絶頂に達したのを分かって、浜田さんも感じたような素振りをしてくれました。
「ごめんなさい。早かったです。僕、我慢できなくって」
明らかに、浜田さんは未だ逝ってはいなかったようでした。それでも、言ってくれました。
「良かったわよ。あなたは?」
「感じました」
「そう、それは良かったわね。あなた経験はあまりない見たいね」
事をすませた直後に、相手の男性に言う言葉かと、少し腹が立ちましたが、
浜田さんのデリカシーの無さは今に始まったことではありません。
僕は、素直に本当のことを言いました。
「さっき、言ったこと嘘です。僕、経験なんか無かったです」
「あなた、童貞だったの。ふーん」と変な顔をしていました。
浜田さんが服を着始めたので、僕も今まで着ていた下着を身に着けました。
男の僕がまた女性の下着を着ることにかなり抵抗があります。
特に、あんなセックスをした後にまた女性の下着を着るのですから、本当に女性になってしまいそうな気になります。
下着姿でいるのが恥ずかしくて、ミニのワンピースを探して、角の方に行って着ました。
しかし、背中のファスナな留められせん。いつも姉に着せてもらっていましたから。
悪戦苦闘をしている僕をみていた浜田さんが手伝ってくれました。
「女性の服って、どうしてこんなに着にくいのかねえ。あなたもそう思わない」
僕は、普段はこんなワンピースなんか着てはいませんが、相槌をうってしまいました。
「あなたはこうしていると、どう見ても女の子ね。
なんか今日は、私が女のあなたを犯したみたいで、ごめんね」
僕は、声を出さずに首を横に振り否定の態度を示したのですが、その時涙が溢れ出てきました。
何故、涙がでるのかは僕には分かりません。悲しいのか、嬉しいのか、自分でも分かりません。
今、僕は混乱していることは確かです。女装している姿で、好きな人に犯されたのですから。
「ごめんね、ごめんね」
浜田さんは僕が泣いたのは自分のせだと思い、しきりに謝ってくれました。
僕は、しきりに首を横に振っているだけでした。
「もう、二度とこんなことはしないから。あなた見てると悪戯してみたくなったの、反省してるから」
僕は、強く首を横に振りました。やっぱり浜田さんと関係を持てたのが嬉しかったのだと思います。
もっと、浜田さんともっと親しくなりたかったし、もっと悪戯をして欲しかった。
これは、嬉涙だと思います。
僕は、「おトイレを借ります」と言って、この空気にいたたまれなくなり、その場を離れました。
別にトイレに行きたかったわけではなく、泣いたことのよって、化粧が崩れてないかが心配になったからです。
僕は男です。にも関わらず、今日は女装して浜田さんと会っているわけです。
女装している限り、綺麗な姿で浜田さんの前でいたいのです。
鏡の前に立った僕の顔は、やはり化粧が一部剥げ落ちていました。僕も姉から何度か化粧をしてもらっています。
姉のやり方を思い出し化粧を始めました。目の部分の化粧には時間がかかりました。
化粧に集中していたので、僕は浜田さんが隣でじっと僕の化粧をしているのを見ているとは、知りませんでした。
「へー、うまいもんね。そうやって化粧するんだ。私なんか、口紅塗るだけしかやらないから」
「人の化粧しているところを黙って見てるなんて、エチケット違反ですよ。向こう行っててください」
「何言ってるのよ。あなたが泣いていたし、トイレに行くって言ったまま帰って来ないじゃないの。
私、心配になって見に来てあげたのよ。そうしたら、真剣な顔して化粧に夢中になってたのよ。
綺麗かったわ。そんな姿、すごく色気が漂ってる」
「もうー、・・・」
化粧が終わって、より輝いた顔になって、浜田さんの前に出ました。今日は、僕も居ずらくて帰ることにしました。
「僕、もう今日は帰ります」
「今日は、全てが楽しかったわ。これ持って帰って」
と浜田さんのマンションの合鍵でした。
「それと、私のこと浜田さんって呼ぶの止めてくれる。二人の時は清美って呼び捨てにして」
「・・・」
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