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六日目 理不尽な世界
六日目 理不尽な世界


一刀が眠りついてから俺と桃香、鈴々は公孫賛に会いに行った。

「公孫賛・・・・・・なんでそんなにツヤツヤなんだ?」

「いや、昨日は随分と張り切ってしまってな。一刀は元気にしているか?」

公孫賛は見た目も声も昨日とは違って普通よりも存在感が上がっている。まさか一刀から存在感までも吸収でもしたのか?

「部屋で死んだように寝ているよ」

俺はありのまま一刀の現状を伝えた。

「そうか・・・・・一刀は後で私が起こしに行くか♪」

まさかっ!?さらに一刀を追い込むつもりかっ!

「あっ、あの、白蓮ちゃん・・・・愛紗ちゃんもフラフラになって帰ってきたんだけど・・・・・一体何をしたの?」

「えっ!?」

俺は思わず声を上げてしまった。

「・・・・・・・・・・聞きたいか♪」

「「「いえ!いいです!」」」

俺達は即効で拒否した。

「はあ・・・・・公孫賛、昨日の話の続きだけどな」

俺はこの変な状況を変えるために話を変えた。

「そうだな。確かお前たちは義勇軍に志願するんだったな・・・・・桃香と一刀は戦力外として・・・・・炎髪灼眼の天の御遣いと関雲長、張翼徳はここら一帯の黄巾党の残党を兵士を率いて討伐してくれ」

ふむ、妥当だな。

「なあ、公孫賛。」

「ん?どうした炎髪灼眼の天の御遣い」

「零時だ。」

「は?」

「俺の名前は有守・零時だ。炎髪灼眼とか呼びにくいだろう?だから零時と呼んでくれ」

「鈴々も鈴々でいいのだー!」

「い、いいのか?」

「ああ、あの呼び名はこそばゆいからな」

「鈴々もお兄ちゃんがいいならいいのだ」

「そっ、そうか。じゃあこれからは零時と鈴々と呼ばせてもらうぞ。それと私も白蓮と呼んでくれ」

「ああ、これからよろしくな白蓮」

「わかったのだ白蓮お姉ちゃん」

「ふむ・・・・・私が賊を討伐に行っている間に随分と面白い事になっているようですな」

後ろから聞き慣れない声が聞こえて俺達は後ろに振り向いた。

「星っ!」

白蓮が後ろから現れた女性に対してそう叫んだ。

「ただいま戻りましたぞ白蓮殿」

「あの隙の無い身のこなし・・・・・それに俺に気づかせない気配の消し方といい・・・・・なるほど、あの女が白蓮が言っていた客将か・・・・・・・」

「あのお姉ちゃん・・・・・かなり強いのだ」

「それはお互い様であろう。一昨日の賊退治は見事でしたぞ」

「・・・・・・見てたのか」

「ええ・・・・お二方の息の合った戦いっぷりはさながら仲のいい兄妹が祭の宴で踊るかのようにとても美しくみえましたぞ」

「・・・・見てたんなら手伝えよ」

「いやはや、お二人の邪魔をするのは些か不粋と思って私は裏でチョロチョロしていた賊を退治していましたぞ」

人をおちょくった態度で星という女性は話す。

「そうかい・・・・・・・・・」

俺コイツ苦手だ・・・・・・・・・・

「それで、物は相談なのですが、是非私と一勝負してもらえませぬか・・・・・炎髪灼眼の天の御遣い殿」

コイツ・・・・・・・・・苦手なタイプだ。

「断る!」

「おや、炎髪灼眼の天の御遣いともあろうお方が・・・・・私のようなか弱い女性の切なる頼み事を無下にされると申すか」

コイツ・・・・・マジ苦手だ

「だいたい俺がお前と戦っても何の得にもならにだろう」

「そうですか・・・・・ならば炎髪灼眼の天の御遣い殿が私に勝ったら今夜一晩夜伽のお相手でも致しましょうか?」

コイツ・・・・・・痴女だ。

「生憎と俺は好みにうるさいんでな。お前みたいな簡単に夜伽とか言う女は相手にするつもりはない」

「それはそれは・・・・炎髪灼眼の天の御遣い殿も随分と・・・・・・・・」

なんだよ・・・・・そのお代官様も好きですな〜みたいな顔は

「なあ零時。一度星と戦ってもくれないか」

白蓮が痴女の味方をした。

「なんでだよ白蓮」

当然俺は反発する。

「いや・・・・町を救った零時の力をこの目で見てみたいし、それに兵士達に零時と星の戦いを見せれば士気も上がると思ってな・・・・・・・」

「ご主人様!がんばってください!」

「みんなにお兄ちゃんの強さを見せてやるのだ!」

「マジかよ・・・・・・・・」

四面楚歌かよ・・・・・・・・・・・・・・

「それでは私は訓練所で待っていますぞ」

そう言い星と言う名の女は行ってしまった。

「私達も行くか」

白蓮がそう言い桃香、鈴々と揃って訓練所に向かった。

「・・・・・・・・・・・・・なんでこの世界の人間は俺の話を聞かないんだ?」

零時はブツブツと文句を言いながらも訓練所へと向かった。





そして訓練所にて―――――――――


「来てやったぞ。ありたがく思え」

「ふふふ・・・・・感謝しますぞ。炎髪灼眼の天の御遣い殿」

「・・・・・・・零時でいい。なんかお前にそう言われると背筋が凍る感じがする・・・・・・・・」

「おや、そうですか・・・・・ならば私も趙雲・・・・いえ、星とお呼び下さい零時殿」

「そうか・・・・なあ星」

「どうかされましたか零時殿?」

「この観客の量はどうにかならないのか?」

訓練所の辺り一面は城の兵達で埋め尽くされていた。

「おや?・・・・・もしかして兵達が気になって集中できませぬかな零時殿?」

「いや、そういう訳では・・・・・あるな」

「そこは我慢して下され。ここの所、賊の討伐の連続で兵達は娯楽に餓えているので・・・・・・・・」

何だかな〜見世物みたいで落ち着かないな。

「それではいきますぞ!」

星は得物を構える。

「はぁ・・・・・やるしか、ないのか・・・・・・」

零時もコートの中から贄殿遮那を取り出し炎髪灼熱眼へと姿を変えた。

「それでは、いざ、尋常に・・・・・・・」

「勝負っ!!」

こうして零時と星の戦いは始まった。








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