挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

ブックマークする場合はログインしてください。
<R15> 15歳未満の方は移動してください。

変な手出しはさせない シリーズ

終わったな

作者:樹 泉
続き希望の方がいましたので書きました。
 その瞬間俺は終わったなと思った。

 年の瀬も迫ったある日、国立ギフト総合学園の食堂が、何時もの喧騒も嘘のように静まり返っていた。そして、視線は喋っている奴らに集中する。
 この学園には、神様の贈り(ギフト)を貰った者か、遺伝してギフトを継いだ者しか入学できない、一応エリート校って事になっている。

 今喋っているのは、高等部生徒会メンバー+αだ。この学園の生徒会メンバーはギフトの強さで決まる。そこに頭の良さは欠片も存在しない事が、今判明した。
 今期の生徒会メンバーは強力なギフトに加え、顔良し、成績よしの男どもが占めている。悔しいことにな! それぞれファンクラブまであるんだぜ。
 何時も黄色い悲鳴と共に注目されている奴らが、今は別の意味で注目されている。何故かって? 1人だって注目されるのに今は全員そろって、更に女子が2人側に居るとなれば、それは注目されるだろう。
 今回は仲間割れっていうか、大半の生徒会メンバーがアホな事をぬかしている。

「桜お前、自分の家を鼻にかけたうえ、姫乃(ひめの)の教科書などを破き虐めたそうだな」

「ほんと~にね、虎の威を借る狐ってこの事をいうんだね~」

 最初に話を再開したのは、赤い髪の俺様生徒会長で、引き継いで話しだしたのは、黄色い髪の生徒会書記のお子ちゃまだ。桜と呼ばれた女子生徒は黒曜(こくよう) 桜さんという。サラサラした黒髪のストレートロングに、釣り目ぎみの桜色の瞳がチャームポイントの美少女だ。
 ギフト持ちやギフトに関心のある者なら誰もが知っている名家の生まれで、その家族に恥じなく生きようとしている、明るく素直な人だ。
 黒曜家が名家と呼ばれる所以は、桜さんの御爺さんに遡る。その御大が『夢操作』というギフトを貰い、この学園のOBになったのは何十年も昔の話しだ。その御大には2人の息子が産まれ、2人共にギフトが遺伝した。遺伝の確立は20%程で、この時は奇跡といわれたそうだ。しかし、奇跡はそこで終わらなかった。遺伝したギフトは劣化してしまうのだが、その2人の息子には劣化が見られなかったのだ。この2人の息子の内の一人が桜さんの父君に当たり、この学園の大学に桜さんの姉、黒曜 明理(あかり)様が在籍している。この方は流石桜さんの姉と言う見た目をしており、黒髪のセミロングに同じく釣り目ぎみの黒い瞳をした、この学園の女帝と言われているのだ。ギフトは遺伝ではなく、天からの授かり物のギフトで、『重力操作』というギフト持ちだ。力はかなり強く、全ギフト持ちの中でもトップクラスの実力を有している。
 更に2人には義弟がおり、此方もギフト持ちだ。生徒会副会長を務めており、常に暴走しがちの生徒会メンバーのストッパーで、苦労人、黒曜 月也(つきや)だ。今も唯一他の生徒会メンバーを窘めており、容姿は、2人と同じ黒髪に薄い金の瞳をしている。
 最後に+αの1人でもある、葉月(はづき) 姫乃(ひめの)。俺はこいつが苦手だ。何時もドロドロした考えをしており、自己中この上無い考えの持ち主だ。どうやって生徒会メンバーを自分の者にしようか何時も思っている毒婦という感じがする。
 え? なんで考えている事が分かるかって? 俺が『読心術』ってギフトの持ち主で、未だに制御できない落ちこぼれだからさ。

「姉さんが教科書を破くとかありえない、誰が見たんだ」

 そうだそうだ、言ってやれ。俺はお(つきや)を応援するぞ。っていうか、生徒会メンバー以外皆思ってるからな。さっき数人出て行ったから、もうそろそろ応援も来るしな。

「それが、姫乃が見ているんだよね。月也も桜ちゃんが見ていないって証拠あるの?」

 良い所に水差すなよ、生徒会会計! 会計はオレンジの髪に長身の男だ。妬ましいな、こんちくしょう。

「うちの桜が何したって言うのかしら。愚輩共」

『文句あるなら言ってみな、100倍返しするわよ』

 女帝様降臨! 副会長(つきや)以外終わったな……。弟妹の為なら教師にも意見を通させる、シスコンにしてブラコン。そんな女帝様がこの場を許すはずがない、そんな女帝様が般若を従えて登場して来た。心の声も何時も以上に物騒になっている。

「せ、先輩!」

「証拠ね、証拠よね。あるのではない? 教室の後ろに、春に導入したでしょ監視カメラ」

「た、確かにしましたが、そう簡単に見られるものでは……」

「許可なら私が取って来たわ」

 女帝様の降臨にたじろぐ生徒会メンバーマイナス1。って、え? 監視カメラなんてあったの? でも許可取ってあるとか流石です。まるで、今回の事見越していたかのような鮮やかさ。流石の女帝様でも未来を予測するのは流石に……、できるかもしれない。

 それから上映されたのは、教室で自分の教科書を笑いながら破く葉月の姿だった。なんか怖かった。

「さて貴方達、複数で妹を虐めたのだもの、暫く訓練してあげるわ」

 その日から、ボロボロなイケメン達が学校で見られる様になり、何故かスカッとする日々が続いたのだった。
お読みいただきありがとうございます。
現在ジャンルは違いますが、長編の練習をしています。
誤字脱字等ございましたらご連絡下さい。

評価や感想は作者の原動力となります。
読了後の評価にご協力をお願いします。 ⇒評価システムについて

文法・文章評価


物語(ストーリー)評価
※評価するにはログインしてください。
感想を書く場合はログインしてください。
お薦めレビューを書く場合はログインしてください。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ