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プロレスという異質なジャンル ~掟破りのもういっちょ!~

作者:よん
 あー、ティッシュ(※ 当方が連載してるエタり気味クソ小説)書きたくねーな。でも、そろそろ何か書かないと文章勘が鈍るし……。

 という現実逃避的な意味合いで、先週にプロレスを観たこともありまして、一話限りのエッセイを復活させてみます。

 諸事情あって久々の生観戦、実はあまり期待してなかったんです。カード的にイマイチだったので。
 けれど、そこパスしたら次は来年になってしまうので行きましたよ、プロレスにさほど興味のない嫁を引き連れて。

 前回の短編(http://ncode.syosetu.com/n7924cs/)……3つに分けた時点で短編でも何でもないですけど、そこに書いた通り、私は某老舗団体のファンクラブに入ってまして、チケットを持っている会員は選手と2ショット写真を撮ってもらえる特典があります。
 以前は全員が記念撮影の対象だったのですが、昨今のプロレス人気もあって事前申し込み制の抽選というシステムが導入されたことも前回に書いてます。
 まあ、そんなこと言いつつどうせ全員当たんじゃネーノと高を括っていたら……見事に外れちまいましたよ! マジ? 年会費ン千円払ってスカて何じゃい!

 別にいいんですけどね。その対象選手とは以前に写真を撮って頂いたので。

 なので、今回は開場間際にゆったりと現地入りです。ランチに博多のホルモン焼き食べてショッピングしたりして、有意義に時間がつかえました。さすがに一日中プロレス三昧じゃ嫁も気の毒ですし。

 この日は全9試合。
 戦前から7試合目が一番会場が沸くことは予想していたんですが、まさにその通り。完全にセミとメインを食いました。意地の張り合い、痛さの伝わる技の応酬に場内ストンピングの嵐! 
 場内ストンピングとは、興奮した観客が歓声や拍手では喜びを表現しきれずドンドンと足踏みすること。
 館内は異様な重低音に包まれ、熱い試合に更なる拍車をかけます。
 この現象はそうそう訪れることはありません。レスラーと観客が一体となって初めて起こる奇跡こそが場内ストンピングなのです。残念ながらセミもメインも場内ストンピングは起きませんでした。
 ただ、セミ、メイン出場レスラーはさすが役者が違います。己の魅せ方を熟知していて、試合外で客を沸かせることに長けています。さすがでした。この辺がプロレスの特異性でしょうね。格闘技好きな方には絶対に理解できない部分でしょう。
 カード的にイマイチ……そんなことは決してなかった。おもいっきり熱くなれましたもん。
 どのくらい熱くなったかというと11月なのに半袖で、しかも事前に会場の外で購入したボトル缶のアイスコーヒーが、ぬるいを通り越してややホットになったくらいです。それにはちょっと事情があるのですが、もう少し後で書きます。

 さてさて、私は別にプロレス観戦記を書きたかったわけではありません。
 今回はマナーについて少し苦言を呈してみたいと思います。

 プロレスに限らず、ああしたイベント会場は席と席の間が非常にコンパクトに作られていて、そこはお互いの思いやりで楽しいひと時を共有するものだと思うんですよ。自分の家じゃないんだから。
 物販でグッズを購入した私は一足早く、嫁と自分の席を見つけました。端っこでラッキーだと、その時は思いました(実はその認識が大間違いだったと後に気づかされます)。
 通路側に嫁を座らせその横に私、そして私の右横には空席がズラリと並んでました。まだ試合前なので着席してなくても全然構わないんですが、得てしてこういう時はハズレです。時間ギリギリに来る客にロクなヤツはいません(偏見)。
 今回も客運に恵まれないだろうなと思っていたら案の定そうでした。

 まず其の一。

 大柄な客が私の隣に座りました。すごい巨漢の男性です。
 体型に罪はありません。狭い席ですから、私の領域に入ることも致し方ないでしょうが、オイ、デブ!
 せめてそのふっとい股は閉じようぜ? 何だよ、その貫禄? 関取衆の朝稽古に目を光らす親方かい!
 おかげでこっちは四時間ずっと斜め座りで観戦する羽目に。恰も三つ編みの女学生が自転車の後ろに乗るかの如く。当然、嫁もそのあおりを食らい夫婦揃って三つ編み女学生ニケツヴァージョンですよ。
 でも、まだいいです。親方からは強いプロレス愛を感じられたので。単身観戦者であれだけ声援やブーイングを浴びせられるなんてたいしたもんです。時々興奮して技の名前間違ってたけど、まあ許す。コーヒーを置く場所を確保できず、内股の間に挟んだおかげでぬるホットになったことを除けばだけど。

 其の二。

 カップルが親方から四つ開けて離れた席に着きました。男の印象はゼロですがその反面、女は強烈でした。何度も席を離れて物販やら飲み物やらを買いに行くのには閉口しました。当然、その都度通路側に座る我々の前を通過するんですが、その時に必ず私の足元にある鞄を踏み「すみません」私の足を踏んでは「すみません」財布を忘れて戻ってまた足を踏み「すみません」彼氏と何やら喋るのも私の真ん前で……うるせーし前見えねーよ! 
 不思議なことに、親方のデカイ足は踏んでないんですよね。何故だ?
 そんなに私の足を踏みたいなら、赤のピンヒールで踏んでみやがれってんだ。ドSの私には何の効果ももたらしませんがね。逆に踏んづけてやったら、おそらく彼氏にボコボコにされるんだろうな。何とも世知辛い理不尽な世の中ですね。

 其の三。

 試合が開始してしばらく経った頃、空席だった四つの席に四人連れの若者がやってきました。既に相当量の酒入ってます。
 まー、コイツらよく喋るわ。やたら声がデカイ。試合会場に相応しくない「ひゃはははははッ!」の笑い声。挙句の果てには「トモキーッ!」の声援。

 ……トモキ?

 そんな選手いないんですねー。何故ならそれはツレの名前だから。そこでまた起こる「ひゃはははははッ!」の馬鹿笑い。しかも殆どプロレス知らないのに誰よりもよく喋る……。

 もうね、コイツらに『顰蹙ひんしゅく』って意味を懇々と説き伏せてやりたくなりましたよ。
 私だけじゃない。多くの観客がギロギロ睨んでるんですけど、四人で盛り上がる若者にはその刺さるような視線に全く気づいてないんですね。私も睨んでやろうかと思ったんですけど、オカマ座りで彼らに背を向けてたし、おまけに親方が巨大な壁になっていてとうとう叶いませんでした。無念です。

 この恵まれない隣席者のおかげで最悪なプロレス観戦でした。
 点数にすると……120点くらいです。

 ん?

 つまりですね、客のマナーなんてどうでもいいくらい、プロレスは最高ってことですよ。だけど、少なくとも自分はマナーを守って観たいと思いました。私のせいでプロレスの印象が悪くなったら嫌ですからね。

 またプロレス観に行きたいです。
 でもエッセイはこれにておしまい。……書くか、ティッシュ。


 

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