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突然の彼女・エピソード2
作:ヒロヒト.JJ



その17 心のうち


心のうち

●森田卓の視点

 ゆりかが唐突に尋ねてきた。
「卓さん、どこか体の調子悪い?」
「え?別に・・・なんで?」
「お弁当半分残してるから・・」

 (゜〇゜;)ハッ!!そうだった・・三木さんの弁当を先に食べたから、こっちまで食べきれなかったんだ。。

 弁当攻撃2日目を終えて帰宅した僕。
今日の三木さんの弁当はボリュームがありすぎた。ごはんだけ入った弁当箱とは別なタッパーに、ジャンボとんかつがデデ〜ンと居座っていたのだ。
 僕は決してギャル曾根じゃない。、これを残さず完食たあと、ゆりかの弁当まで食べきれるわけがない。

「いや、違うんだよ。その・・あの・・仕事が忙しくて昼休憩がなかったんだ。」
とっさに出た言い訳。僕にしてはまずまずの出来。
「お昼食べる時間くらいなかったの?」
と、納得し難いゆりかの突込み。
「う、うん。。」
僕はだんだんドキドキと鼓動が激しくなってくる。
「早食いの卓さんだったら10分もあれば食べれるでしょ?」
「ヘ( ̄ω ̄|||)ヘぎくッ!・・・5分しかなかったんだ。。」
「ふぅ〜ん。。。。そんなに仕事忙しいんだ。」

 (゜゜;)ドキドキドキドキ・・・

「ごめんねゆりか。それ今食べるから。」
「晩ごはん、別に作ってるんだよ。」
「そ、それも食べるよ(^_^;)」
「そう。じゃあ、このお弁当温めてくるね。」
「うん。。」

 僕はキッチンへ向うゆりかの後ろ姿を見ながら冷や汗ものだった。
どうも言い訳がましかったようにも思えるし、ゆりかに疑われはしなかっただろうか?
彼女は第六感が働くというか、本当に勘が鋭い。


●森田ゆりかの視点

 私は思った。卓さんが妙に焦っている。
 彼の残してきたお弁当を温め直して食卓に戻ると、それを勢いよく食べ始めた。
「おなか空いちゃってさ。ハハ・・」
 なぜかこの時の私には彼の言葉がとってつけたようなセリフにしか聞こえなかった。

 ちょうどいずみが部屋から出てきて卓さんに話しかける。
「卓くん、どうしたの?そのお弁当。」
「ハハ・・残してきちゃったんだ。(^_^;)」
「何か他のもの食べたからじゃないの?」
「Σ|ll( ̄▽ ̄;)||lち、違うよ。」
 このときの彼も焦っているように見えた。
「じゃあもしかしておなかが痛かったとか?」
「いやあのね、食べる時間がなかっただけだよ。」
「なんだ、おなかも痛くないんだ。つまんない。」
「(・_・)エッ??なんで?」
「・・別になんでもない。」
 そう言うといずみはため息をついて自分の席に座る。

 私にはいずみの思いがわかっていた。
 それは明日の父親参観のこと・・つまりいずみは卓さんに来て欲しくないのだ。
 別に二人はケンカしているわけでもないし、普段から仲が悪いわけでもない。本当の親子じゃないけど、家では楽しくやっている。
 原因は、彼のルックスと異常なまでのドジ。これをクラスメイトや担任の先生にお披露目したら赤っ恥をかくと少女ながらに思っているのだ。
 そういうこともあって、彼におなかが痛くなって寝込んでもらうと正に好都合というわけ。

 食事が終わって、卓さんがお風呂に入っている間、私はいずみに言った。
「パパは大人なのよ。ちゃんと場の空気も読めるんだし、変なことするはずないじゃない。」
「変なことされちゃ困るよ。」
「だから絶対しないって。大人しく授業見てるだけよ。パパが控え目なタイプだってことくらい、いずみにもわかってるでしょ?」
「それはわかるけど・・なぜか卓くんて、目だってしまうんだもん。。」

  よく観察してるわこの子。たしかにそれもあるけど・・(^□^;A

 でも私はそれを肯定するわけにもいかず、いずみに勇気と励ましを与えていた。
 参観日くらいで子供にこんなことするのって、なんか変だけど。。(⌒-⌒;
              (続く)







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