いよいよ・・・小学校卒業式・・・。のはずが・・・。まさかの事件に巻き込まれてしまう。
「釣り、禁止令」だ。
近くの川の、水質汚濁が進み、釣りをすることができなくなってしまったのだ。
浩二と徳次郎は、暗澹とした面持ちで帰途についたのだった。
「あぁ・・・・・・。釣り、禁止か・・・・・・。」
徳次郎が呟いた。
「あの先生も、たぶんヘラブナ釣りの面白さわかってないよな・・・・・・。釣りがなけりゃ、おれたちもやることがないな・・・。」
「あ・・・。明日にでも川に行ってみるか?」
「馬鹿・・・。今言っただろうが、釣りが禁止だって。」
「だから・・・。僕たちで川の掃除してきれいにして、釣りをやってもいいことにしてもらうんだよ。」
徳次郎は掃除という犠牲を払ってまで、釣りをしようという釣り好きだった。
むろん、浩二もそうだった。
「徳次郎、おれたちで、掃除でもしてやるか・・・。川の衛生環境を守るのは俺達釣り人の義務だからな・・・。」
「よく言うぜ、いっつも河原に行ったら、やらないくせに・・・。」
確かに、浩二は気まぐれ人だった。いつも掃除をサボり、徳次郎に迷惑をかけていたのだ。
しかし、今回の気は本当だった。
「大体、釣り人のマナーがなってないんだよ。俺たちが水質汚濁を止めたら、釣りができるんだぜ。俺は絶対掃除をする。なっ・・・。いいだろ、徳次郎。」
「全く、お前には敵わないぜ。まあ、人出は多いほうがいいってもんだからさぁ。放課後にでも行ってみようぜ。」
「あれ?明日じゃなかったの???」
「明日まで待ってられるかよ・・・。俺達の釣りの存亡が懸かってるんだぜ。」
「そうだな。」
==そこで、僕たちの新計画討論は終わりになった。==
(只今、留守にしております)
「あーー。全く・・・。徳次郎何処に行ったんだよ?」
「浩二・・・。行こうぜ。」
背後から、徳次郎の声がした。
なんと勝手口に、徳次郎のぼやけた姿があったのだ。
「何だよ。そんなところにいたのかよ。」
僕たちは、「釣り、禁止令」解除のために、立ち上がった。 |