プロローグ・天才と夢
『あっと一っ人! あっと一っ人!!』
そうだ、コイツで終りなんだ・・・・。
もう1回、気合を入れ直す。
「うし!!」
相方のサインを再確認する・・・・・・。
へっ! そう言うの・・・・・キライじゃないぜ!
ランナーは1・3塁にいる、相手は4番・・・・そして、1発長打逆転の大ピンチで・・・・・。
<甲子園決勝>
やっと、上り詰めた大舞台だぜ・・・・・それで、そこか・・・・・・・面白い!!
オレの、全力の球を、相方が構えた所に・・・・・・全力で投げる!!
<ズゥドォォン!!>
『わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!』
球場は歓声に包まれる。
主審の声にオレは集中してた
「ストラーイク! バッターアウト!! ゲームセット!!」
と、主審の声。
「神也ぁぁぁあ!!」
マスクを取り相方が近寄る。
「・・・・・・・・・」
嬉しさが込み上げてきて言葉がでなかった。
オレは、自分の球が相方のミットに納まったか確認して見る。
オレのど真ん中の全力投球は相方のミットに納まっていた。
「・・・・・・・うっっしゃあ!!」
ガッツポーズをとる。
<ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥン>と、ブザーが鳴り響いた。
校歌を歌う・・・・・校歌なんてまともに歌える先輩も後輩もいなかった。鼻水をすする音しかオレの記憶はない・・・・・・・・・・。
野球・・・・・やって良かった・・・・・・・!!
本心からそう思った・・・・・・・・・・・・・・・。
暇だ・・・・・・本心からそう思う。
「・・・・で、このxは移行され・・・・・・・・」
退屈すぎる。高校のレベルはこんな物か・・・・・・・。
「・・・・・だぁ! 織田!! 聞いているのか!?」
と、数学の教師が怒鳴る。何時の間にか寝ていたようだ。
夢の中では野球をやっていた・・・・なにかの暗示か? そんな感想を抱く。
・・・・・・・ありえない事だ・・・・・・。
「・・・・・・・・・・」
オレはただ、斉藤を見るだけ。
「ほほう、私の話しを聞く必要が無いんだな?」
と、人を試すかのように数学教師は「くっくぅく」と、キモく笑う。
「・・・・・・・・・・」
オレはただただ、外の景色を見るだけ。
「ならば、この問題を解いて見ろ!!」
と、授業内容を消して問題を書く。
無駄じゃん、ノートに書いてる奴とかまだいるだろ?
教師という職についてる人間の気がしれない。
「どうだ! 織田!! 東大生でも頭を悩ませる問題だ!」
「・・・・・・・・・・・」
周りから口々に「わけわかんねぇー」や「斉藤も、無理に決まってるじゃない」など飛び交う。
「やれるものなら、やって見ろ」
すっと立ち上がり、教壇へ近づき、書き始める。
・・・・・・・・・・・東大生で頭でも悩ませる・・・・・・ねぇ。
しばらく、黙ってる。
「できんだろ? 織田ぁ〜?」
そして、チョークを進める。
50秒ほどだろう、全ての計算を終える。
こんなものか・・・・・・・・。
「どうですか? 斉藤琢己先生?」
斉藤の顔が凍りつく。
「グゥ・・・・・!!!」
と、蛙を潰した(聞いたことないけど)音を出す。
反応から言って正解なのだろう。
「・・・・・・・・・東大もこの程度か」
ダレにも聞こえない程度の声で呟く。
オレは俗にいう天才という生き物だ。
それを、理解したのは中学生の時の実力テストの時だ。
結果は全教科100点という結果だった。最初は、教師とかもカンニングだなど論争があったが、厳重な監視の下でやった期末テストでも全教科100点だった。
その時に理解した。オレは他の人間と違うと。オレは「天才」なんだと。
そう思い返してると、チャイムが鳴る。
「きりーつ れぇ ありがとうございましたぁ」
と、日直が言いそれぞれ次の授業道具を用意する者もいれば、すぐに廊下に出る者も。それぞれの思い思いの時間を過す。
斉藤はと、言うと顔を紅潮させてチャイムと同時に去った・・・・・・・・・。
そんなになるなら、オレに挑戦しなければいいものの・・・・・・。
「天才」のなかの「天才」であるオレに挑戦するから・・・・・・。
オレはIQ320という人類で1番のIQをもつ者だ・・・・・・・。現在の技術ではIQはそこまで計測できないので自分で考えた結果がこれ、IQ320だ。
・・・・・・・・こんなつまらない物か・・・・・・・・人類って。
オレ・・・・・・織田神也のつまらない1日がまた続くのだろう。
高校生となって、部の勧誘が凄い・・・・・特に水泳部なんて競泳用の水着を着た男が外にでて新入生を勧誘をしてる・・・・・・・・・正直、ヒクだろ?
しかも、なんだこの部活は?と、言わせるものがあった。
<創作ポエム部>
それは、趣味でやるべきだ。
<筋肉研究部>
自分でやれ。と、言う話だ。
<なんでも部>
なんでも屋でいいだろ?
<推理研究部>
推理を研究してなにになるって言うのだ?
<ミステリーサークル研究部>
あ、怪しい電波が!!
<倶楽部研究倶楽部>
倶楽部を研究する倶楽部ってなんだ?
などなど、ツッコミを入れれば切りが無いほどの部活の量がこの学校にある。
ここの校則は緩い為に多種の部活があるのだ。
馬鹿じゃない? そういう感想しかできないほど馬鹿な連中だ。
そんな中、オレはある部活に出会う。
まさか、あの夢が現実の物になるなんてこの日、思うわけも無かった。
そんな、高校1年の4月・・・・・・・・。
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