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風邪
作:テルル


うー、やっべ。

風邪引いちまったかな…。
無防備でいたのがまずかったか。

目はショボショボするし、鼻はズルズル、咳はゴホゴホ。
最悪だぜ。

目から涙が出てきやがった。
こりゃ重症だな。



+【アマゾン地域に突然の酸性雨!一体何故か?原因は……】



テレビをつけると、こんなニュースがやってるぜ。
はー、酸性雨なんか降っちまったら、オヤジの髪もハゲるね、こりゃ。

おっと、テレビに突っ込んでる暇なんかなかったんだ。

とにかくさみぃ…。
毛布で身体を暖めるか。

…ん、あんま変わんねぇけど、ないよりマシだよな。

ふえっきし!
あー、チキショー。
マジで寒いぜ。もっと毛布持ってくるか。

んん?
熱も出て来たみてぇだな…。
ダルいぜ。



+【最近、平均気温が異常に上昇しています。今日も熱射病で倒れた人が…】



テレビではこんなんばっかかよ。
前はもっと綺麗なやつやってたのにな。
世の中変わったもんだぜ。
うー、さびぃ…。

「大丈夫ですか?」
「お見舞いにきたわよ」

おー、おめぇらか。

「風邪だなんて…」
「あんた、いっつも風邪引いてるじゃない」

まあな。
いつから身体弱くなったんだろうな。

「早く元気になって下さいね?」
「そーよ。あんたが元気ないと私も元気がなくなるわ」

ははっ、おめぇら優しいな。
やっぱり持つべきものは友達だ。

「熱もあるんですか?それならちゃんと水分補給した方が良いですよ。僕本で読みました」
「うんうん」

そうか。
じゃあたくさん飲まないとな。
つーか、おめぇら俺にあんまし近づくなよ?
風邪が伝染るぜ。

「もう…僕達のことより…」
「自分のことを心配しなさい」

おめぇらに伝染すわけにゃいかねぇんだ。
じゃ、俺はちょい寝るぜ。

「分かったわ。また明日来るわ」
「お大事に…」

2人は俺の生まれてからの友達だ。
うんうん、久しぶりの優しさに涙が出てきちまったぜ。
早く治さないとな。
おっと、寝る前に水分補給っと。

ふーい。
あー、さびぃ。
もう寝るか。
熱出た時は休むのが1番だ。

じゃーな、起こすなよ?



+【日本列島を台風が直撃!豪雨で町が洪水に巻き込まれました!ほとんどの町が水没し…】



ったく!
うるせーんだよ!
俺は寝るんだ。

あー、しんどいぜ…。












『俺』の属する位置がお分かりでしょうか?
ピンと来た方!もう少し優しくしてあげて下さい。

優しくしないと彼の風邪は治りません。













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