ファイル542:暗黒の死花束(デスブーケ)『8・謎の3人組』
某国
巨大な城の中に、3人の影がいた。
「ウォーティア・ライムめ、しくじりよって・・・」
黄色のローブをまとった影が、怒ったように言った。
「仮にも4天王の1人が、わずか数100人を戦闘不能にしただけで洗脳を解かれるとはね・・・」
緑色のローブをまとった影も、呆れたように言う。
「フッ、所詮最も力の劣る者・・・我ら3人とは格がちがう。」
赤色のローブをまとった影が、不敵な笑みを浮かべながら言った。
「残された者も、やがて思い知る事になる・・・!」
「黄の組織の、真の恐ろしさをね!!」
そう言うと、3つの影は不敵に笑った。
真希
「たった1人の敵に、東京都支部が壊滅されるなんて・・・」
実希
「ザルチムさんもリリーさんも、もう戦える状態やない。」
弥生
「元の姿に戻った鈴ちゃんも、当分は参戦できなさそうね。」
真希達は深刻な会話をしていた。
真希
「それにしても、小五郎さん達いつ戻って来られたんですか?」
真希が小五郎と英理の方を向いて言った。
小五郎
「今日づけでだよ。」
英理
「協力してくれそうな人達も集まったしね。」
実希
「ところで、さっき2本の刀を受け取ったって言ってはりましたよね?それ、誰に渡されたんです?」
実希が疑問を口にした。
英理
「何か、不思議な子だったわよ。ねぇ、あなた?」
英理が小五郎の方を向いて言った。
小五郎
「そうだな。確か、フィーリアとか名乗ってたな・・・」
真希
「フィーリア・・・?」
小五郎の言葉に、真希は思考を働かせた。
真希
「あ!思い出した!フィーリアって、前に風月ちゃん達が洞窟の奥で出会った女性ですよ!」
小五郎
「何?そうだったのか?」
小五郎は驚いているようだ。
真希
「ええ。真希ちゃんに聞きましたから。」
小五郎
「そうだったのか。オレと英理がそのフィーリアに出会ったのも、確か洞窟だったな。英理?」
英理
「ええ、あまりに神秘的な風貌だったから良く覚えてるわ。」
弥生
「それより問題は、鈴ちゃんを洗脳したっていう連中ですね。」
小五郎
「ああ。目暮警部に聞いたところ、今までにも強力な刺客を送り込んできたようだしな。」
英理
「これからもあんな強敵が来るとしたら、みんなにも警告を出しておかないとまずいんじゃないかしら?」
実希
「そうですね。真希姉やん、ハヤテさん達にもこの事を連絡しとこう。」
真希
「ええ、そうね。」
真希は携帯を開くと、高速でメールを打った。
咲夜の携帯が、振動した。
ブルル、ブルル・・・
咲夜
「電話が鳴っとる。」
咲夜は携帯を見た。
咲夜
「メールみたいや。」
ハヤテ
「何て書いてあるんです?」
ハヤテは咲夜に近寄る。
咲夜
「真希ちゃんからや。何や、東京都支部の方に刺客が現れて壊滅状態までなったんやて。」
千桜
「本当ですか?」
千桜が驚いたように聞く。
ハヤテ
「どうやら本当のようです。」
ハヤテは咲夜の携帯を見ながら言った。
伊澄
「東京都支部に刺客が来たという事は、いずれ私達の所にも来るという事。今の内に、準備をしておいた方がいいでしょう。」
理沙
「そうですね、伊澄君。」
ハヤテ達は、大阪府支部へと急いだ。
だがこの時、既にハヤテ達を監視している人影があった事に彼らは気づいていなかった。
次回、第2の刺客が来襲!! |