ファイル539:暗黒の死花束(デスブーケ)『5・水の少女・蘭の襲撃』
ユリ
「ん・・・」
ユリは歯を食いしばりながら、ある1室で目を覚ました。
コナン
「あ、やっと起きた。」
目覚めたユリを、コナン達が心配そうにのぞき込んでいた。
ユリ
「みんな・・・」
哀
「大丈夫?あなた、リアンちゃんの控え室前で倒れてたのよ。」
哀は心配そうに言った。
ユリ
「リアンの・・・あ!」
ユリの脳裏に、さっきまでの光景が蘇った。
ユリ
「こうしちゃいられない!早く行かなきゃ!!」
飛び出そうとするユリを、風月と暁が止めた。
風月
「ユリちゃん、どこに行くって言うのよ!?」
暁
「オマエ、ボロボロなんだぞ!!」
制止する2人の手を振り払いながら、ユリは叫んだ。
ユリ
「休んでる場合じゃないの!リアンが・・・刃が柏にさらわれたのよ!!」
ユリの絶叫に、コナン達は驚愕した。
コナン
「か、柏が刃ちゃんを誘拐しただって!?」
哀
「本当なの、それ!?」
コナンと哀が、ユリに詰め寄りながら言う。
ユリ
「ええ、本当よ。後、柏と一緒に西沢歩ちゃんもいたわ。」
マリア
「あの人まで敵にいるやなんて・・・」
マリアは顔をしかめた。
歩美
「とりあえず、FBIに連絡しましょう。行動はそれからよ。」
歩美の発言に、コナン達は頷いた。
1時間ほどして、FBIの面々が駆けつけた。
ジェイムズ
「リアン君が黄の組織の手中に落ちた、か・・・」
ジョディ
「マズイ事になりましたね・・・」
ジェイムズの声に、ジョディも不安そうだ。
ユーリ
「真希ちゃんを解放した時に使われたコナン君達の体内宝石は、既に持ち主の体内に戻っている・・・リアンを早く救わないと、世界はヤツらの思い通りにされてしまうぞ・・・」
ユーリが腕を組みながら言うと、リラも発言した。
リラ
「絶対にそんな事はさせませんよ、父さん。ね、みんな?」
リラの発言に、ダツラ達も頷く。
ダツラ
「ええ、もちろんです。」
ジンダイ
「ウコンがまた戦えるようになり次第・・・」
アザミ
「アタシ達も参戦します、ボス!」
アザミ達も、強い決意を示していた。
ジェイムズ
「それでこそ、我がFBIが誇る捜査官達だ!では、これから指示を与えよう。」
ジェイムズはそう言うと、地図を取り出した。
ジェイムズ
「以前の騒動の時に、FBIが日本各地からでも出動できるように各地に支部を設置したのだ。これから君達には、それぞれの場所で配置についてもらう。」
その後もジェイムズの説明は進み、コナン達は配置につく事となった。
真希・実希・ザルチム・リリーの4人は、東京都支部に向かう。
しかし、既にこの時何者かが彼女達を監視していた。
その何者かは、彼女達が通った道から突然現れた。
水の粒子のような姿で。
「ザザザ・・・ザザ・・・ズザザ・・・ターゲット、発見・・・早急に、始末する・・・」
何者かはそう言うと、再び地面へと戻って行った。
ズズズズズ・・・
FBI東京都支部
真希達は、東京都支部へとやって来た。
真希
「ここが東京都支部か。」
実希
「みたいやね。」
真希と実希は、辺りを見回しながら言った。
周りでは、FBI達が動き回っている。
「みんな、待ってたわよ!」
突然聞こえた声に真希達が振り向くと、黒羽弥生がそこに立っていた。
真希
「弥生ちゃん!」
ザルチム
「君、なぜここに?」
弥生
「快斗お兄ちゃんと一緒に、あなた達に協力する事になったのよ。こんな所で話するのも何だし、特別会議室に行きましょ。」
真希達は、特別会議室へと向かった。
特別会議室
弥生
「真希ちゃん達も知っていると思うけど、ペンデュラムアッドの5組織の内、既に3組織が倒されているわ。緑・赤・青の3つ。」
真希
「赤と青は同時につぶしたのよね?時津さん達の活躍で。」
弥生の発言に、真希が質問をした。
弥生
「ええ、そうよ。そして今動いているのは黄の組織なの。黄の組織は主に、洗脳技術を得意としているわ。」
実希
「刃ちゃんを含め、今までに4人の女性が洗脳され黄の組織におるいう話やけど・・・確かなんか?」
実希が率直な質問をする。
弥生
「そうよ。最近起きていた姿無き亡霊の事件も、彼らの仕業だと言われているわ。そして、黄の組織には4天王がいるという事が調査でわかったのよ。」
真希
「それが、洗脳された4人の女性なの?」
弥生
「ええ、そう。その内の1人が・・・」
弥生がそこまで言った時、突如不気味な声が聞こえてきた。
「ズゾォォォ、ズザァァァ。」
真希
「な、何?この変な声?」
実希
「何や、上から聞こえてきたで・・・」
真希が言うと、実希が返事をしながら頭上を見上げた。
実希
「ん?」
よく見ると、天井に巨大な顔が現れていた。
ズザゾォォォォ・・・
真希
「な、何よこれ〜!?」
実希
「巨大な顔が天井に〜!!」
真希と実希は驚いていたが、弥生は冷静にそれを見た。
弥生
「顔は大きいけど・・・これ、鈴ちゃん・・・蘭さんだわ!!」
真希・実希
「ええ〜っ!!?」
水によって顔が青白く変わっているが、それは紛れもなく蘭だった。
蘭
「アタシは黄の組織の4天王の1人ィ・・・ウォーティア・ライムゥゥゥゥ!!ペンデュラムアッドに刃向かう愚か者に・・・死を与えるぅぅぅ!!!」
蘭は叫ぶと、水の拳を振り上げた。
果たして、真希達は変わり果てた姿の蘭に勝てるのか!?
次回、背水の陣・・・ |