FBIから来た女:5〜逆鱗・黄の章(94/111)縦書き表示RDF


オリジナルキャラクター・ファイル68

黒羽弥生(くろば やよい)
黒羽家の娘の1人で、盗一の娘で快斗や盗華の妹というややこしい立場にある人物。
江古田小学校に在籍中。
黒羽快斗が怪盗キッドをやっているように、弥生も第2章の最後までは怪盗レディーをやっていた。
この怪盗レディーは、姉である盗華からの引き継ぎとなっている。
第2章の最後でパンドラを粉々に砕き、盗一と盗華も生きていた事が発覚したため、快斗と共に怪盗を辞めた。
その後は普通の小学校生活を送っている。
同級生の1人である中森北斗は中森銀三の妹である銀河の息子で、青子と同じく怪盗レディーを毛嫌いしていた。
そのため、弥生はどこか暗い気持ちで仕事をやっていたという。
怪盗を辞めた後は、今まで通り仲良い関係を続けている。
快斗とは正反対で肉が苦手だが、北斗のおかげで克服できたらしく今度は快斗の魚嫌いも直そうと考えている。
快斗共に介抱した少女・遠蘭鈴とは初対面であるにも関わらずとても仲が良く、一緒に快斗の魚嫌いを直す計画に加わっているほど。
ちなみに怪盗レディーは元々は怪盗4121号という名前で、その4121のナンバーを崩しレディーと呼んだのはFBI捜査官のユーリとジョディである。
年齢は当然ながら7歳で、怪盗レディーの仕事をする時は美保から手に入れたATBT6489で大人の姿に変身する。
本人曰く『ピチピチ年頃娘の怪盗』で1000人以上のファンがいるが、快斗には『薬で作ったまやかしの体』とダメ出しされている。
FBIから来た女:5〜逆鱗・黄の章
作:ユーリ



ファイル538:暗黒の死花束(デスブーケ)『4・リアン拉致事件』


リアンは1人、控え室用に割り当てられた教室に戻った。

リアン
「アタシ、何であないな事言うてしもたんやろ・・・アタシ、アホやないか・・・」

リアンは涙を流し始めた。

そんな彼女の後ろに、誰かが現れた。


「思い詰めているようだね、お嬢ちゃん。」

リアン
「柏・・・さん・・・」

教室に現れたのは、柏だった。


「そんなに思い詰める事はないよ、お嬢ちゃん。君には1つの道があるだろう?」

リアン
「1つの道?」


「そうだ、お嬢ちゃん。ヤツらに見せてやるんだよ。君の真の力というものをね。私と一緒に来るんだ。」

リアン
「・・・」

リアンは少し考えたが、柏の言葉に乗ってしまった。

リアン
「わかりました・・・アタシ、行きます。」

リアンがそう返事した瞬間、リアンの両手と首、右足にミサンガが巻きついた。

シュル・・・

その直後、リアンのオデコに柏が指を差した。

ビッ!

リアン
「ふぁ・・・」

リアンは目がトロンとなると、そのまま床に倒れ込んだ。

ドサッ!


「フフ・・・サイクロプス様の見よう見マネだが、うまくいくものだな・・・」

柏はそう言うと、リアンを背中に背負った。

ガッ!


「さて、行くか・・・」

ガラ!

柏が外に出たその時、リリスが廊下に来ていた。

リリス
「あなた、ここで何してるの?」


「ゲッ・・・」

リリスは柏の背中に背負われているリアンを見つけた。

リリス
「あぁ!リアン!!」

リリスは柏をにらみつけると、トンファーを取り出した。

リリス
「リアンを放しなさい!!さもないと・・・」

トンファーにバチッと電流が走る。

リリス
「ただじゃ済まさないわよ!!」

リリスはトンファーを振った。

ブン!!


「うぉっ!!」

柏はギリギリで避けた。

リリス
「このまま一気にたたみかける!!ハァァ・・・」

リリスが充電を始めたその時、柏の右側が光った。

影電撃(シャドーリイス)!!」

ゴォッ!!

リリス
「な・・・これはリアンの・・・」

驚くあまり、リアンは避けきれずに呪文を喰らった。

ドッ!

リリス
「キャアアアアア!!」

リリスは少し吹っ飛ばされた。

ドッ!

「何やってるのよ、柏?」

リアンと全く同じ呪文を放った人物が、柏の右側から現れた。


「おお、来ていたのかアップル。」

柏にアップルと呼ばれた少女・歩は、顔をしかめながら言った。


「ええ。あなた1人だけじゃ不安だから、アタシがついて来たのよ。」

歩は言葉を一旦句切ると、リリスの方をにらんだ。


「本当なら、ここでこの娘を始末しておきたいのがアタシの性分なんだけど・・・」

リリス
「クッ・・・」

リリスはトンファーを構えた。


「今のアタシ達の任務は、一刻も早くこの子をアタシ達の上司に届ける事。余計な戦闘に時間をかけているヒマはない。」

歩はそう言うと、フンと笑った。


「行くわよ、柏。」


「あ、ああ。」

歩の言動に、柏は少し引きつつ従った。

ところが・・・

リリス
「待ちなさい!!」

リリスが前に立ち塞がった。


「ん?」

リリス
「どうしてもここを通りたいというなら、私を倒してから行きなさい!!」

リリスはトンファーをかざした。


「面倒くさい事するわねこの子。柏、アタシから離れないように。」


「ああ。」

柏が歩の近くに行くと、歩は両手で木刀を持ち前にかざした。


影霧霞(シャドーツインミスト)!!」

ブォッ!!

木刀から発せられた濃い霧が、リリスの視界を遮った。

リリス
「うっ・・・ゲホゲホ・・・」


「さ、今の内に。」


「ああ。」

歩と柏は、リアンを連れたまま消えていった。

リリス
「ま、待ちなさ・・・い・・・」

リリスはそのまま、意識を失った・・・

次回は、ザルチム達共にFBI東京都支部へ!!












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