ファイル537:暗黒の死花束(デスブーケ)『3・リハーサルとリアンの暗き顔』
バーチャルウェディング当日
山王学園の1教室に、紫のウェディングドレスを着たリアンの姿があった。
リアン
「どうかな、みんな?アタシの格好・・・」
リアンは恥ずかしいのか、体をモジモジさせながら言った。
コナン
「似合ってるよ、リアンちゃん。」
哀
「本当ね。」
コナンと哀は、笑顔でそう言った。
リリス
「よく似合ってるわよ、リアン。」
ユリはリリスの姿になっている。
リアン
「リリス・・・」
和葉
「平次、バーチャルウェディングならアンタが新郎役でも良かったんとちゃう?」
和葉が平次をチラリと見ながら言った。
平次
「んな事したら、たとえ偽装やいうたかてオマエ怒るやろ?」
和葉
「アンタ、そんなんでアタシが怒るとでも思うたん?」
平次の言葉に、和葉は顔をしかめながら言った。
美保
「はいはい、そこ。夫婦ゲンカしないの。」
美保はニヤニヤしながら言う。
平次・和葉
「誰が夫婦か!!」
平次と和葉は顔を赤くしながら叫んだ。
銀一
「ったく、美保はいつもこうだよ・・・」
銀一は呆れたように言った。
松葉
「ところで、肝心の新郎役はどこなん?」
松葉が本題について聞いた。
鈴也
「後少しだってよ。着つけに時間かかってるって言ってたからな。」
鈴也がそこまで言った時、扉が開いて秀一達が入って来た。
秀一
「リアン君、じゅんびできた・・・か?」
秀一はそこまで言うと、リアンのドレス姿に見惚れてしまった。
秀一
「リアン君・・・キレイだな・・・」
秀一は顔を赤くしながら言った。
リアン
「お、おおきに・・・シュウ・・・」
リアンも顔を赤くしている。
この2人、端から見れば良い関係なのだが・・・
美保
「さぁ、早くリハーサルやりましょう!」
美保が元気良く言い、コナン達は講堂へと向かった。
式は滞りなく進み、指輪の交換となった。
リアンと秀一は、無言で指輪を交換した。
コナン達は、暖かい拍手をした。
しかし、リリスだけは気づいていた。
リアンの紫の瞳が、いつになくよどんでいる事を・・・
リハーサルが終わると、コナン達がリアンと秀一の元に集まった。
美保
「良かったわよ、2人共。」
美保が笑顔で言った。
銀一
「まるで本当の新郎新婦みたいだな。」
銀一も笑っている。
リアン
「ありえへんよ、そんなの。シュウには、ちゃんと想い人がいるんやから・・・」
リアンは暗い顔で言うと、秀一に向き直った。
リアン
「シュウ。」
秀一
「何だ?」
リアン
「明美さん、どこかで生きとるとええな!」
リアンはそう言うと、足早にどこかへと行ってしまった。
秀一
「リアン君・・・」
秀一は腕を組みながら言った。
リリス
「リアン・・・どうしたのかしら・・・」
リリスは、顔をしかめていた・・・
次回は、リアンの失踪・・・ |