ファイル536:暗黒の死花束(デスブーケ)『2・バーチャルウェディングの前日』
山王学園
美保
「え?バーチャルウェディング?」
山王学園の昼休み、美保はエルと話をしていた。
エル
「そうなのよ。前にやったのの宣伝効果がスゴく良かったから、次も是非やってくれって。」
美保
「フ〜ン、そうなの・・・」
エルの笑顔言葉に、美保は素っ気ない顔をした。
エル
「それでね、今度のバーチャルウェディングの件・・・」
美保
「絶対イヤ。」
エルが言い切る前に、美保は拒絶の言葉を言った。
エル
「イヤって、私まだ何も言ってないけど?」
エルは目が点になった。
美保
「どうせその先はわかってるわよ。『バーチャルウェディングの件だけど、また新婦役やってくれない?』でしょ?」
エル
「ギクッ・・・何でわかったの・・・」
美保にズバリ言われ、エルは怯んだ。
美保
「わかるわよ。何年あなたとつき合ってると思ってるの?」
美保は呆れながら言った。
エル
「わかってるなら尚更よ!お願い、またやって♪」
美保
「語尾に♪つけられてもやりません!だいたい前にそれやった時、私ヒドい目に遭ったんだから・・・」
美保が腕を組みながらエルをにらんだ。
エル
「そんな事言わないで、やってよ〜・・・」
エルは猫撫で声になった。
美保
「絶対イ・ヤ!私じゃなくても他に適任がいるでしょ?」
エル
「え〜・・・誰もいないよぉ?」
エルはキョトンとした声で言った。
美保
「いるでしょうが!リアンちゃんが!!」
美保は大声で怒鳴った。
エル
「そういえばそうだったね〜。」
エルはにこやかに言った。
美保
「じゃあ、今から彼女に電話するから・・・」
美保はリアンの携帯に電話をかけた。
プルルル、プルルル・・・
美保
「もしもし、リアンちゃん?私だけど。実はこれこれこういう理由で・・・」
美保はリアンに用件を伝えた。
美保
「本当?それは良かった。じゃ、日程についてはまた後で・・・」
美保はそう言うと、電話を切った。
美保
「やるってさ。」
美保が言うと、エルは嬉しそうにこう言った。
エル
「本当?良かった。」
エルはホッとした様子だ。
美保
「ところで、エル・・・新郎役は誰にするつもりなの?」
エル
「そうね・・・美保がやるんなら銀一君に頼もうかと思ってたんだけど、リアンちゃんにやらせるのなら別の人にしないとね・・・」
エルはため息をついた。
美保
「赤井さんにでも頼んでみますか・・・」
美保はそう思い、FBI本部に電話をかけた。
電話に出た秀一に美保が事を説明すると、秀一は引き受けると言ってきた。
美保はお礼を言い、電話を切った。
美保
「赤井さん、引き受けてくれるって。」
エル
「そう。」
美保の言葉に、エルは素っ気なく返事した。
エル
「(せっかく美保と銀一君の新郎新婦姿を動画に収めて、後で波香達と観ようと思ってたのに・・・)」
エルはボソッと言ったつもりだったが、美保には聞こえていた。
美保
「エ〜ル〜?あなたまたそんな事考えてたワケ〜?」
エル
「ギクッ!何で聞こえるのよ!地獄耳!!」
美保の発言に、エルは顔が青くなった。
美保
「カンよ。とにかく、そういう企みを考えるような人には・・・お仕置きが必要ね♪」
美保はニコニコ笑っていたが、エルにはその姿が鬼に見えたという・・・
エル
「イヤ〜ッ!!」
エルは美保にお仕置きされたのだった。
ちなみにこの後、泉達も美保にお仕置きを食らったのは言うまでもないだろう・・・
数日後、山王学園に向かうコナン達の姿があった。
刃が新婦役として呼ばれたため、その付き添い(つうか観客かも)としてコナン達もついて来たのだ。
そんなコナン達を、監視している人物がいた。
黄の組織の柏だ。
柏
「フフフ・・・見ぃつけた。」
柏は不適に笑うと、作戦を実行するべく消え去った。
スゥゥ・・・
次回は、刃と秀一のバーチャルウェディング! |