ファイル532:体験旅行は別れの危機!?『3』
朝になってもコナンと哀が戻って来ないので、刃は2番コテージに向かった。
ドンドン!
刃はコテージの扉を叩いた。
しばらくすると、ユリが目をこすりながら出て来た。
ユリ
「何よ刃、こんな朝早くから・・・」
刃
「大変や、ユリ!コナン君と哀ちゃんが戻って来ないんや!!」
ユリ
「何ですって!?」
ユリの叫び声と同時に、元太と真希も出て来た。
元太
「コナン君達が消えただと!?」
真希
「やはり動き出したようね・・・黄の組織が・・・」
15分後、刃達は広場に集まった。
暁
「要点をまとめると、こういう事か・・・」
風月
「昨日の夜、刃ちゃんはトイレに行っていて・・・」
歩美
「そして帰って来たら、コナン君と哀ちゃんがいなかったと・・・」
光彦
「簡単に言うとそう言う事ですか?」
刃
「うん。」
マリア
「ほんで、朝になっても帰って来んかったんやな?」
刃
「ええ。」
たくま
「確かに妙だな・・・」
ユリ
「小林先生達に聞いてみようか?」
元太
「そうだな。」
5分後、ユリが澄子と右近を連れて戻って来た。
澄子
「2人が戻って来てない?」
刃
「はい、そうなんです。」
澄子
「霧生崎校長、何か知ってます?」
右近
「イヤ、ワシは知らんが・・・」
澄子
「そうですか・・・」
澄子は右近の返事に納得したが、真希は彼を怪しんでいた。
真希
「(コイツ・・・何か隠してるわね・・・?)」
右近
「何も用がないなら、ワシはコテージに戻るぞ。ちと寝不足なんじゃ。」
そう言うと、右近は自分のコテージに戻って行った。
ガチャ!
パタン。
右近はコテージのカギを閉めると、ベッドに近づき上布団をはがした。
バッ!
そこには、タオルで目をガムテープで口を塞がれ背中合わせの状態で手足を縛られたコナンと哀がいた。
コナン・哀
「ん〜、ん〜・・・」
2人は力なくもがいている。
右近
「すまないね。君達には恨みはないが、用事が終わるまで逃がすなと柏に言われているのでな。しばらくそのままでいてもらうよ。」
コナン・哀
「ん〜、ん〜!!」
右近はそう言うと、コナンと哀の上に上布団をかけた。
バサッ!
右近
「さて、紅茶でも飲むか・・・」
右近はそう言うと、紅茶を入れ始めた。
昼食の時間になったものの、刃は依然浮かない顔をしていた。
マリア
「どないしたん、刃?」
マリアが心配そうに聞いた。
刃
「アタシのせいや・・・」
マリア
「え?」
刃
「アタシがもう少し早う戻って来とったら、2人がいなくなる事もなかったのに・・・」
マリア
「アンタのせいやないて。」
刃
「そ、そやけど・・・」
マリア
「真希ちゃんが言うとったで。今回の2人の失踪には、何かが関わってるってな。」
刃
「そ、そう・・・アタシ、ちょっと散歩して来る!」
刃はそう言うと、足早に走って行った。
マリア
「刃・・・」
刃は、森の中でたたずんでいた。
刃
「今回の失踪には、何かが関わってる・・・か。何なんやろ?」
刃が呟いていると、背後から何者かが現れた。
コツ・・・
刃
「だ、誰や!?」
刃は右手を構えた。
柏
「おっと、私は怪しい者ではない。私は柏という者だ。」
刃
「柏・・・」
柏
「君、友達2人が失踪した事で悩んでいるんだね?」
刃
「な、何でそれを!?」
柏
「私には人の思考が読めるのでね。」
刃
「ハ、ハァ・・・」
柏
「君は2人がいなくなった事が自分のせいだと思っているんだね?実際、その通りだよ。」
刃
「えっ・・・」
柏
「このままでは、君の大切な仲間達はどんどんいなくなっていくよ。」
刃
「そ、そんな!どないしたらええの!?」
柏
「それを阻止する方法がある。聞くか?」
刃
「ええ。」
柏
「FBIを・・・少年探偵団を辞めて、我らの元においで。そうすれば、君の仲間の平和は保証される。」
刃
「・・・」
右近によって拉致されたコナンと哀。
そして、自分を責め立てる刃の元に黄の組織の柏が来訪した。
果たして刃は、このまま黄の組織の勧誘を受け入れてしまうのだろうか!?
次回、リラ達6人の仲間が集結!! |