FBIから来た女:5〜逆鱗・黄の章(85/111)縦書き表示RDF


オリジナルキャラクター・ファイル59

瀬藤銅香(せどう どうか)瀬藤鉄斗(せどう てっと)
瀬藤愛子の子供の内の2人で、金美と銀一の妹弟。
彼らもまた双子であり髪型もソックリだが、唯一髪の色だけがちがう。
銅香は黄緑色で、鉄斗は水色である。
2人共小さい頃は甘え盛りで、よく金美と銀一に甘えていた。
14歳になった今、甘える事は前より少なくなった。
その代わり以前にも増してイタズラッ子になり、よく美保や金美の胸を触ってイタズラをしている(主に銅香が)。
また、姉兄が悩んでいる時に素速く気づくなど、ただのイタズラッ子ではない。
実は瀬藤家は忍びの家系であり、愛子は女手1つで彼らを苦労して育てたため4人の内の1人に忍びを継いでもらおうと思っているらしい。
だが、愛子の誕生日になるたびに彼らが拒否るため、愛子はその事で密かに悩んでいるようだ。
2人そろって三千院伊澄の家でメイドと執事をしている。
彼ら4人の名前の由来は、金銀銅鉄。
FBIから来た女:5〜逆鱗・黄の章
作:ユーリ



ファイル529:みんなでお祝い!愛子と琴葉の誕生日!!


白野邸

美保
「はい、金美。この本で良いかしら?」

美保は金美に本を渡した。

金美
「あ〜、それそれ。ありがとね、美保。ところで・・・さっきから良い匂いがするわねぇ。何を作ってるの?」

美保
「今ヒカルとお祝い用のケーキを試作中なのよ。金美も試食する?」

金美
「お祝い?何の?」

美保
「来週母さんの誕生日なのよ。私は今、プレゼント用に新デザインのメイド服を作ってて・・・」

金美
「あ!って事は・・・」



同時刻

銀一は、内海と剣道の修業をしていた。

銀一
「やぁっ!せいっ!」

カンカン!


「そうそう、焦らず丁寧に!」

銀一
「内海さ〜ん、こんなゆっくりな素振りで修業になるんですかぁ〜?」


「ああ、剣の振りは速さよりまずキレイな軌道を描けるようにしなきゃね。これから毎日、少しずつ速くして・・・」

その時、矢が飛んで来て祐の木刀に刺さった。

ヒュルルルル・・・

カン!

銀一
「うおっ!?」


「おぁっ!?矢文?」

銀一
「誰からです?」


「あ、銀一君宛てだ。金美ちゃんから。」

銀一
「姉貴から?お、珍しいな。姉貴から呼び出しとは・・・」



三千院(伊澄)邸

瀬藤(セドウ)銅香(ドウカ)『14 金美と銀一の妹 三千院家のメイド』
「よっと。」

ゴリゴリ・・・

瀬藤(セドウ)鉄斗(テット)『14 金美と銀一の弟 三千院家の執事』
「後ちょい・・・」

銅香と鉄斗は、壁に小さな穴を空けていた。

銅香
「ん〜、よっし!ヘヘヘ〜♪」

鉄斗
「これなら良い角度で伊澄姉の肌を拝めるな♪」

2人がニヤニヤしていると、後ろから伊澄が銅香と鉄斗を壁めがけて蹴り飛ばした。

伊澄
「拝むな!!」

バキッ!!

銅香・鉄斗
「ギャフン!!」

銅香
「い、伊澄姉!見てたんですか!!」

伊澄
「後で直しといてよ。それよりあなた達に客よ。」

銅香・鉄斗
「え?客?」



銅香
「全く、誰よ客って。」

鉄斗
「おかげで見つかっちゃったじゃないか・・・」

銅香と鉄斗が自分達に割り当てられている部屋に戻った。

『銅香・鉄斗』

銅香・鉄斗
「お待ちどおさま〜・・・」

ガチャ!

部屋のドアを開けると、金美と銀一がいた。

銅香
「って何だ、姉やん達じゃない。」

銀一
「おはよう。」

金美
「お邪魔してるわよ〜。」

鉄斗が金美の足下に目をやると、エルがヒザの上でもがいていた。

鉄斗
「それは良いんだが・・・そのエルの姉やんはどうした?」

金美
「イヤ〜、そこでバッタリ会ったんでつい捕まえちゃった♪」

エル
「う〜・・・」

ジタバタ・・・

鉄斗
「かわいそうだから放したれ・・・」

金美がエルを放すと、エルは咳き込みながら出て行った。

銅香
「で、今日は何の用なの?」

鉄斗
「いきなり集まったりして。」

銀一
「うん。」

金美
「イヤ、実はね。みんな忘れてるかも知れないけど・・・来週は我らが母さんの誕生日なのだ!」

銀一・銅香・鉄斗
「え!?」

銀一
「みんなって・・・オレはちゃんと覚えてたぞ?」

銅香
「私も・・・」

鉄斗
「金姉忘れてたのかよ、薄情だな〜・・・」

金美
「ええ!?アタシだけぇ!!?」

ガガン!!

金美
「ズルイじゃないの3人共〜!せっかく4姉兄妹弟(きょうだい)で仲良く母さんのために贈り物考えようと思ってたのに〜!!憶えてたのなら教えて〜よ〜!!」

ムキ〜!!

銅香
「んな、逆ギレされても・・・」

鉄斗
「まぁ、ボクと銅香は小箪笥でも作ろうかと思ってたんだけど・・・」

銀一
「オレは母さんが好きなシロイルカのヌイグルミにするつもりだよ。」

金美
「うっ・・・3人共もう考えてたのね・・・そ、それよりも・・・母さんが今一番欲しい物を何気に聞いてみんなでそれを贈るのはどうかな?」

銀一
「おぉ、なるほど。」

銅香
「まぁ確かに、どうせもらうならその方が良いかもね。」

金美
「ね、良い案でしょ?そう言ってくれると思って、すでにアタシのペットの忍烏に母さんに聞きに行ってもらってるのよ。」

鉄斗
「聞きに行ってるって、端っからボクらの意見聞く気なかったんじゃないか・・・」

4人が会話をしていると、天井裏から音がした。

コンコン!

『カァ〜!』

鉄斗
「お、ウワサをすれば・・・」

天井板が開き、小さなカラスが現れた。

カタッ!

結々姫(ゆいゆいひめ)『金美の忍烏』『ただ今戻りました、金美様。』

金美
「ご苦労様、結々姫。」

銀一
「お〜、久しいな〜。」

金美
「首尾は?」

結々姫『はい。私の巧みな話術にかかれば造作もない事。愛子様の一番欲しい物、それは・・・ズバリ、忍びの後継者です!!』

金美・銀一・銅香・鉄斗
「ああっ!!」

瀬藤家は、忍びの一族の1つなのだ!

銀一
「確かに、言われてみれば母さんが欲しい物はそれしかない・・・」

鉄斗
「つーかまだ諦めてなかったんだな〜。」

金美
「これは・・・」

銀一
「やはり・・・」

銅香
「うん・・・」

鉄斗
「そうだな・・・」

金美・銀一・銅香・鉄斗
「頼んだよ。」

そう言うと、金美達はお互いの肩に手を置いた。

金美・銀一・銅香・鉄斗
「・・・」

金美
「何、銅香?この手は?」

銅香
「イヤ、やっぱここは言い出しっぺの金姉ェが後継者になるべきじゃない?」

金美
「やぁねぇ、アタシより美保との恋愛にうつつをぬかしてる銀一の方が適任じゃなくて?」

銀一
「う、うつつとは失礼な!!それよりも末っ子の鉄斗が兄の言う事を聞くべきだろう?」

鉄斗
「そりゃ横暴だよ銀兄ィ!!」

しばしの沈黙。

シィ〜ン・・・

金美
「フム、ここはやはり・・・久々に忍びの勝負で決めるしかないわねぇ・・・」

銀一
「ああ、それが一族の流儀!」

銅香
「仕方ないでしょ。」

銀一
「フフフ、オレとしては望むところだよ、腕が鳴る!」

鉄斗
「ボクは面倒だからイヤなんだけどな。」

金美
「勝負方法はいつも通りで良いわね?」

銀一
「ああ、このペイント玉を体のどこか一部にでもぶつけられたら負けだな。制限時間は夕方まで。」

金美
「当然一番に負けた者が忍びを継ぐって事で。」

銀一
「承知。」

銅香
「しょうがないわね。」

鉄斗
「これも親孝行のためだ。」

金美
「じゃあ行くわよ!!」

銀一・銅香・鉄斗
「おお!!」

4人は窓を開け、外へと飛び出した。

ヒュババババッ!!

金美
「結構懐かしいわね、いつぶりかしらこうやってみんなで走り回るのは。」

銀一
「フフフ、そうやって余裕かましてると足下すくわれるぜ。」

銅香
「その通り!」

鉄斗
「先手必勝!」

銅香・鉄斗
「合体手裏剣術!!」

銅香と鉄斗は懐から手裏剣を出すと、同時に投げた。

シュバババッ!!




「風月、今夜のおかず何にする?」

風月
「マンゴー!」


「あのね、デザートじゃなくて・・・」

暁がそこまで言った時、金美と銀一が通り過ぎた。

ビュン!


「へ?」

次の瞬間、2人が避けたペイント玉が暁に当たった。

ビシャ!


「わぁっ!!」

風月
「暁〜!?」

金美
「さすがアタシら4姉兄妹弟で一番器用なだけあるわね。あれだけの手裏剣にペイント玉を紛れさせて正確に投げるとは・・・」

そう言う金美の後ろに、銀一が現れた。

ヒュッ!

銀一
「フッ、感心してる場合じゃないぜ?」

金美
「!」

銀一
「ハッ!!」

バッ!

金美
「おっと!」

銀一の蹴りを金美は避けた。

タッ、バッ!

金美
「危ない危な・・・」

ヒュッ!

銀一
「遅い!!」

グォッ!

ドロン!

銀一
「!空蝉(うっせみ)の術!!」

金美は空蝉の術で銀一の攻撃を避け、木の上に登った。

ザッ!

銀一
「上か!!」

金美
「相変わらず体術と速さでは銀一にはかなわないわ。ならばアタシも得意分野でいかせてもらう!!瀬藤流忍法・螺旋突風!!」

金美は螺旋状の竜巻を放った。

ゴォォォォォ・・・

銀一
「うぉっ!!」

ゴォォォォォ・・・

鉄斗
「風の中にペイント玉が混じってる!!」

銀一
「忍法では姉貴が上か!!」



ザァァ・・・

歩美
「ん?」

光彦
「何か風が出てきましたね・・・」

ゴォォォォォ!!

光彦
「って、何ですかあれ〜!?」

銀一達が避けると同時に、光彦と歩美に風とペイント玉が当たった。

ゴォォォォォ!!

歩美・光彦
「わぁ〜っ!!」

金美
「フッ、やるわね。盾を使ってアタシの術から逃れるとは。」

銅香
「フフ、いつまでもやられっぱなしじゃないわよ。」

鉄斗・銀一
「その通り!」



ファミリア
「う〜ん、ここ数日毎日のように散歩してるけど、全然情報が入らないですね〜・・・」

ザッ!

ファミリア
「え?」

銀一
「ハッ!!」

バッ!

ファミリア
「ヒィッ!?」

金美
「何の!!」

ガッ!

銀一
「お!!」

ファミリア
「ウヒャアッ!!」

銅香
「スキあ・・・!」

バシッ!

銀一
「うおっ!!」

ファミリア
「ちょ、ちょっと待って・・・!」

銀一
「やるな銅香!!このオレのスキをつくとは!!」

銅香
「チィッ、やったと思ったのに!」

金美
「3人共しぶといなぁ〜・・・」

4人はファミリアを無視して戦っている。

ガガガガガガガガ!!

ファミリア
「ちょっと〜、人を無視して何してるんですかぁ〜!!」

鉄斗
「ええ〜い面倒だぁ!!」

鉄斗は叫ぶと、特大の玉を取り出した。

バッ!

金美・銀一・銅香
「え!?」

鉄斗
「特大ペイント玉でもくらえぇぇぇ!!!」

ブンッ!!

金美・銀一・銅香
「どこにそんなの隠してたぁ〜っ!!?」

金美達は、ファミリアを盾にした。

ガバッ!

ファミリアに特大ペイント玉が命中した。

ドバッ!!

ファミリア
「キャ〜ッ!!」

鉄斗
「チィッ、かわしやがったか!!」

銀一
「あれ?今誰かを盾にしなかったんじゃないか?」

金美・銅香
「さぁ?」

ファミリア
「な、何だったんです・・・?」

ドサッ・・・

鉄斗
「ったく、キリなくてかなわんわ。」

金美
「何なら降参しても良いのよ。」

銅香
「フッ、そうはいかないわよ!!」

そして、夕方・・・



金美
「も、もう夕方だわ・・・」

銀一
「さ、さすがに疲れたよぉ〜・・・」

鉄斗
「結局・・・勝負つかなかったね・・・」

金美
「てゆーか4人がそろってここまで忍びを継ぎたくないとは・・・」

鉄斗
「ボクらってかな〜り親不孝者なんじゃないか?」

銅香
「返す言葉もないわ・・・」

銀一
「ともあれ後継者はどうするんだ?」

金美
「そうね〜、そうなると・・・以前母さんが言ってた方法しかないわねぇ・・・」

銀一
「?何だそれは・・・?」



その夜

白野邸

美保
「スースー・・・」

ゴソゴソ・・・

美保
「ん・・・何?」

銀一
「こんな夜更けに失礼するよミ・ホ♪」

銀一が布団からはい出てきた。

美保
「キャッ!?なっ・・・ぎ、銀一!?何してるの!?」

銀一
「美保に折り入って頼みがあるんだよ。」

美保
「こんな夜に・・・頼みって?」

銀一
「実はオレ・・・子供が欲しいんだよ♪」

ポッ♪

美保
「ええっ!!」

ドカ〜ン!!

美保
「ど、どどどど・・・どうしていきなり・・・!?」

銀一
「イヤ〜、母さんの誕生日に跡継ぎをプレゼントしようと思って。」

美保
「ハァ!?そ、それだけのために!?」

銀一
「これも親孝行のため・・・オレに子供を授けてくださいませ〜!!」

布団がはがれると、銀一が素っ裸で現れた。

バッ!!

美保
「キャ〜ッ!!」

銀一
「・・・」

美保
「・・・」

銀一
「・・・で、どうすれば子供ができるんだ?」

美保
「え?知らないで頼んでたの?」

銀一
「銅香が『夜中に裸で布団に潜り込めば後は美保が教えてくれる』と言ってたよ。」

美保
「え・・・イ、イヤ〜私はその・・・何も知らないわねぇ〜・・・」

銀一
「ウソだね。その顔は知ってると言ってるよ・・・」

ズィッ!

その時、美保の隣で寝ていた人が目を覚ました。

美保
「あ・・・!」

刹那ヒカル
「ふ〜た〜り〜と〜もぉ〜・・・」

ゴゴゴゴゴ・・・

ヒカル
「こんな夜中に何してるんですかぁ〜!!」

ヒカルは美保と銀一を吹っ飛ばした。

ドッカン!!

銀一
「おおっ!?」

美保
「え!?私も!?」

一方・・・

金美
「ねぇ〜、エル〜♪」

エル
「女同士でできるワケないでしょ〜!!」

銅香
「妹弟同士では・・・」

鉄斗
「ムリだよな・・・」

考えている事は皆同じなようで・・・



で、誕生日当日

愛子
「今日はどうしたの?姉兄妹弟そろって珍しいわね。」

金美
「じゃあいくわよ。せ〜のぉ・・・」

金美・銀一・銅香・鉄斗
「お母さん、お誕生日おめでとう〜♪」

愛子
「おおっ!!あ〜そうか、そういえば今日だったわね〜。よく覚えてたわね〜。」

金美
「何よ、本人も忘れてたんじゃない。」

鉄斗
「ま、そんなワケでこれ贈り物だ。」

愛子
「本当!?おおっみんなよくできてるじゃな〜い!ありがとね〜。」

金美は自分で染めた反物を贈っている。

鉄斗
「よかったな〜、喜んでくれてるじゃん。」

金美
「ね、やっぱり贈り物は気持ちが大事だって言ったでしょ。」

銀一
「話をややこしくしたのは姉貴だろうが・・・」

愛子
「一番嬉しいのはアンタ達が忍びを継いでくれる事だけどぉ〜、まぁ今日はこれで勘弁しとくわ。」

金美・銀一・銅香・鉄斗
「イヤ〜ン、母さんのいけずぅ〜。」

銀一
「後、これも。」

銀一がケーキを差し出した。

金美
「そうそう、ヒカル君と美保からケーキもらったんだ。」

愛子
「ホゥ♪」

銀一
「美保の話じゃ、西洋ではケーキに自分の年齢分の蝋燭を立ててその火を吹き消して祝うんだってよ。」

愛子
「さすが、美っちゃんは物知りねぇ〜。」

鉄斗
「さ、景気良くパ〜ッとしちゃってよ!」

愛子
「よっしゃ!」

ス〜・・・

愛子
「あら?ねぇ、この蝋燭・・・私の年齢と数ちがわなくない?」

蝋燭の数は32本。

金美
「あら?そうだった?」

鉄斗
「だから言ったろ金姉、数足りんて。後2本足したれ。」

プスプス!

銀一
「イヤ、もう3本足らんって。」

プスプス!

ピクッ、ピクッ!

愛子
「あのなぁ、アンタら・・・」

ス〜・・・

ゴゴゴゴ・・・

金美・銀一・銅香・鉄斗
「へ?」

愛子
「母親の年齢ぐらいちゃんと覚えとけ〜!!2本多いんじゃ〜っ!!!」

ブォォォォォ!!

愛子は強力な風で金美達を座布団ごと吹き飛ばし火を吹き消した!

ちなみにこの日で35歳。

銀一
「おおっ!!瀬藤流恋煉風神!!」

金美
「誕生日は忘れてるクセに〜!!」



その頃、白野家では

琴葉
「美っちゃん・・・私の年齢って・・・45越えてましたっけ・・・?」

ボォォォォォ・・・

45本の蝋燭が轟々と燃えていた。

ちなみに琴葉も今日で35歳。

美保が琴葉へプレゼントしたのはメイド服です。

美保
「あら?ちがった?」

琴葉
「オホホホホホホ・・・♪」

どちらの家も、母親の年齢は覚えられていないようで・・・












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