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FBIから来た女:5〜逆鱗・黄の章
作:ユーリ



ファイル516:チビッ子生徒会長と爽やか副会長!?琴葉と愛子の過去


山王学園

メアリー・シーバス『28 エルの姉』
「あれ?あれ?音が出ないよ?」

メアリーは音楽プレイヤーをいじっている。

カチカチ・・・

「どうかしたの?メアリーちゃん。」

そこへ、愛子がやって来た。

メアリー
「あっ、愛子さん。イヤ、眠気覚ましに音楽でも聴こうと思ったら、何か壊れてて・・・」

愛子
「うわ、それは随分と年代物ね。でも、それだったら私、修理しようか?」

メアリー
「え?できるんですか?」

愛子
「私もちょうど壊れたのがあるし・・・」

メアリー
「ん?でも壊れてちゃ意味ないんじゃないですか?」

愛子
「心配無用。壊れて動かない機械も、それぞれ壊れた部分がちがっていれば、ニコイチと言って、壊れてない部分同士をくっつけて・・・」

カチャカチャ・・・

愛子
「このように。」

カチッ!

シャカシャカ・・・

メアリー
「おお・・・!!やりますね〜。さすが天才。」

愛子
「どういたしまして。でも私、この高校で単独で成績が一番になった事ないのよ。」

メアリー
「え?そうなんですか?」

愛子
「天才がいたのよ。同じ学年に・・・本物の。」

およそ24年前・・・



バン!!

「チビッ子会長!!事件よ!!」

「あら。どないしたん、愛ちゃん。」

瀬藤愛子『当時10歳』
「イヤその・・・!!実は・・・!!」

当時の愛子は、10歳の割に背が高かった。

愛子
「って・・・あら?チビッ子会長、一体何の本を読んでるの?」

「ああ、これか?ファミ通や。スペイン語の。」

愛子
「スゴいのかスゴくないのか、わからない本ね。」

「それで愛ちゃん。事件って何なん?」

愛子
「あ!そうだ!!大変なのよチビッ子会長!!外を見て!!」

「外?」

愛子
「そうよ!!外が・・・寒いの!!雪が降ってて。どうしましょう!!」

「・・・」

ウフ・・・

「では、おコタを出そう。」

ゴト・・・

愛子
「さすがチビッ子会長!!天才的解決方法!!」

ポッカポカ〜・・・

愛子
「イヤ〜しかし・・・今日も山王は平和ね〜。」

「そ〜やね〜,、副会長の愛子ちゃん。」

愛子
「けど、チビッ子会長はスゴいわよね〜。10歳だっていうのに飛び級で高校生になって・・・」

もちろん愛子も飛び級です。

愛子
「勉強も運動も大得意。その上、1年で生徒会長までやっちゃって・・・」

愛子は副会長です。

愛子
「オマケにこのカワイさ!!も〜犯罪よぉ〜♪チビッ子会長。」

スリスリ・・・

ギュッ♪

「もぉ〜・・・いい加減その、チビッ子会長て言うんは止めてぇや。」

パッ!

愛子
「え〜。」

白野琴葉『当時10歳』
「私にはちゃんと、白野琴葉いう名前があるんやから・・・」

愛子
「じゃあチビッ子琴葉ちゃん。」

琴葉
「どうしてもチビッ子って言いたいんやね。」

愛子
「まぁそう言わずに。せっかく琴葉ちゃんのために部活まで作ったのに。」

琴葉
「え?部活って・・・どんな部活なん?」

愛子
「動画研究部。琴葉ちゃんの成長記録を作ろうと思って。」

琴葉
「わ・・・私の?」

愛子
「琴葉ちゃん、なぜか男子に大人気だから需要あると思って。」

琴葉
「その需要に応えとったらこの学校、犯罪者だらけやで。」

愛子
「でももう結構撮ってあるのよ。誰にも見せてないけど。」

琴葉
「え〜・・・」

愛子はカメラを開けた。

ガチャ!

そこには、琴葉のあんな写真やこんな写真が・・・

キラキラキラキラ・・・

琴葉はいきなりカメラをつかむと、床目掛けて投げつけカメラを壊した。

ヒュン!

ブン!!

ガシャン!!

愛子
「!!」

琴葉
「スマン。手が滑ってしもた。」

愛子
「そっか〜・・・手が滑っちゃったの〜・・・」

琴葉
「とにかく!動画はアカン動画は!!」

愛子
「え〜・・・しょうがないな〜、じゃあまずは音声だけで・・・」

琴葉
「まぁ、それやったら・・・」

『アノ・・・セドウサン・・・』

ウィンウィン・・・

愛子
「あ、警備用ロボ実験体1号君。」

『ソロソロ先生ガ来ルヨウニト・・・』

愛子
「あ、いけない。論文の発表しなきゃいけないんだった!!じゃ!!琴葉ちゃんまた後で!!」

琴葉
「はいは〜い。」

ダッ!

琴葉は1人になった。

ポツ〜ン・・・

琴葉
「・・・。!」

琴葉は音声レコーダーに目がいった。

琴葉
「・・・」

ジ〜ッ・・・

琴葉は辺りを見回した。

キョロキョロ・・・

琴葉は決意したようにスイッチを押した。

カチッ!

琴葉
「あ・・・あ〜、白野琴葉です。え〜とえ〜と・・・生徒会長をやってます。・・・」

カチッ!

『あ〜あ〜、白野琴葉です。え〜とえ〜と生徒会長をやって・・・』

ビクッ!

オタオタ・・・

止めっ!

ハ〜ハ〜・・・

琴葉
「・・・え〜、では琴葉で・・・ちょっと歌います。琴葉のコ〜は〜・・・」

琴葉が歌おうとした時、愛子が戻って来た。

ガチャ!

愛子
「あ、そうだ琴葉ちゃん。」

ガシャン!!

愛子
「・・・」

琴葉
「ハァハァ・・・スマン・・・手が滑った。」

愛子
「う・・・うん・・・気をつけてね・・・」

そんな事がありまして・・・



メアリー
「ところで〜・・・あなたが取り出したその壊れたテープレコーダーの中に入ってたこれ・・・何が入ってるんです?」

愛子
「さぁ?壊れたままにしてあったので中身はちょっと・・・」

メアリー
「ヘ〜、面白そうですね。ちょっと聴いて・・・」

琴葉
「聴いてみてはいけませんよ。」

メアリー
「うぉ!!美保ちゃんのお母さん!!なぜここに!?」

琴葉
「イヤですわ先生。さっきも介抱してさしあげたじゃないですか。この学校にまだ忘れ物があった事を急に思い出して来てみただけなので・・・生徒会室にあるかと思ったんですが、ここにあったんですね。」

メアリー
「え?じゃあそのテープはあなたの?じゃあ面白そうだから、ちょっと中身聴かせてくださいよ!!」

琴葉
「別に良いですけど・・・手が滑りますよ♪」

メアリー
「・・・」

愛子
「・・・」

メアリー
「あ・・・なら良いです・・・」

琴葉
「わ〜、それは残念ですわね〜♪」



美保
「しかし母さんはどうして急に出かけたのかしら?」

銀一
「何か急に思い出したのかね〜。」



琴葉
「良かった・・・ギリギリで思い出して・・・」












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