ファイル507:情熱の昆虫忍者(インセディア)『7・囚われの2人』
美香
「ええ〜!?鈴也君がさらわれた〜!?」
コナン達と合流した美香達は、彼らの言葉を聞いて唖然とした。
コナン
「面目ない・・・」
コナンが謝った。
哀
「突然鈴也君の悲鳴が聞こえたと思ったら、地中から出て来たヤツに引きずり込まれてて・・・」
真希
「私達、止める事すらできなかったわ・・・」
哀と真希もうなだれる。
泉
「コナン君達、気にしないで。相手は能力すら未知だもの、仕方ない事だよ。」
波香
「そうよ、今はさらわれた鈴也君を助け出す作戦を考えた方が良いわ。」
泉と波香がなぐさめる。
コナン達は気が楽になった気がした。
美香
「どうしたものかしらね。手がかりは何1つないし。」
美香が顔をしかめた。
弓雁
「そやったら心配ないで。」
コナン・哀・真希・美香・泉・波香
「え!?」
弓雁の声に、コナン達は一斉に彼女の方を向いた。
美香
「どういう意味?弓雁。」
弓雁
「松葉ちゃん、いざという時のために同盟組んだ忍者達に協力を要請してたんよ。その時ウチもそばにおったから、そろそろ来る頃やと思うで。」
そう言った弓雁の足下から、何かが現れた。
コナン
「ゆ、弓雁ちゃん!足下!」
コナンが叫ぶ。
弓雁
「あ、やっと来たんか。同盟忍者の1人、ディプロカウルス忍者・・・」
弓雁の声と共に、地面から男がはい出した。
「待たせて悪かったね、弓雁ッチ。途中、邪魔者がわんさかいたもんでさ・・・」
男はシレッと言った。
出井野カナタ
「君らが弓雁ッチの仲間かい?オレはディプロカウルス一族の忍者で、出井野カナタだ。よろしくな。」
カナタは普通に挨拶した。
コナン・哀・真希・美香・泉・波香
「ハ、ハァ・・・」
コナン達は、しばらく唖然としていた。
その頃、松葉はというと・・・
部屋の一室でジッとしていた。
松葉
「あの子達、弓雁ちゃん達にちゃんと合流してくれたかなぁ・・・」
あの子達とは、郁美やカナタなどの同盟忍者の事である。
松葉
「鈴也、大丈夫やろか・・・やられてへんやろうか・・・」
松葉は、鈴也の事を考えた。
松葉
「鈴也が捕まってませんように・・・」
松葉は鈴也の無事を祈る。
しかし、その期待は裏切られた。
扉が開き、獅子雅が入って来た。
その背中には・・・
松葉
「鈴也!!」
そう、鈴也が背中に抱えられていた。
松葉
「何でなん!?コナン君達が護衛しとったハズやのに・・・」
獅子雅
「確かにあの子達は中々強かったようだが、我が部下・モグラ忍者の奇襲には手も足も出せなかったようだよ。」
松葉
「そ、そんな・・・」
獅子雅
「とにかく、目当てであるオマエ達2人は捕まえた。後はオレ達に仕事を頼んだあのお方に、オマエ達を引き渡すだけだ・・・」
松葉
「あ、あのお方!?誰なんや、それは!?」
獅子雅
「オマエに教える義務はない。」
松葉
「な、何やと・・・」
獅子雅
「引き渡しまで後20時間。それまで、ここでおとなしくしている事だな・・・」
そう言うと、獅子雅は不敵な笑みを浮かべて部屋から去って行った。
松葉
「クッ・・・」
残された松葉は、体を必死に動かした。
しかし、縄は一向に解けない。
とりあえず、ムリに縄を解く事はあきらめた。
松葉
「そや、鈴也を起こさへんと・・・」
足の縄は獅子雅によって解かれていたので、鈴也の所まではって行った。
松葉
「鈴也!鈴也て!!」
松葉は鈴也に向かって叫ぶ。
鈴也
「ん・・・」
大声で呼びかけると、鈴也が目を覚ました。
鈴也
「あ・・・松葉・・・」
松葉
「鈴也!大丈夫か?」
鈴也
「ああ、何とか大丈夫だよ・・・まだ頭がクラクラするけどね・・・」
鈴也は静かに言った。
松葉
「一体、何があったんや?」
鈴也
「突然地中から出て来たヤツに口を塞がれて、引きずり込まれて・・・その後の記憶が曖昧なんだよ・・・」
松葉
「頭がクラクラするって事は、引きずり込まれた後に眠り薬を嗅がされたんやね。」
鈴也
「ゴメン、松葉・・・コナン君達に任せて、油断してたよ・・・」
松葉
「気にすんな、鈴也。アタシも油断しててやられたんやから・・・」
鈴也
「この縄、何とか解けないかな・・・?」
松葉
「ムリやろうな。この縄、アタシらの忍術とかが使えへんように呪力封じがかけられとる。」
鈴也
「それじゃ、オレ達の力じゃムリか・・・」
松葉
「そやろね。」
鈴也
「これからどうなるのかな・・・」
鈴也は泣きそうである。
松葉
「鈴也、心配しいなて!絶対にコナン君らが助けに来てくれるよ!」
鈴也
「そうかなぁ・・・」
松葉
「あの子らは強い!必ず来てくれる!信じよ!」
松葉は笑顔を見せた。
鈴也
「そうだね。松葉がそう言うのなら、信じるよ。」
鈴也も微笑む。
松葉
「あ、そや。鈴也・・・」
鈴也
「ん?」
松葉
「助かったら、アンタに渡したい物があるから・・・」
鈴也
「ああ、わかった・・・」
囚われてる事も忘れ、何か良い感じの松葉と鈴也。
次回は、獅子雅のアジトを目指す!! |