ファイル505:情熱の昆虫忍者(インセディア)『5・消えた鈴也』
伊澄達のチームは、サクサクと森の中を進んでいた。
祐美
「伊澄ちゃんは方向オンチじゃないのね。ナギちゃんの親戚なのに。」
伊澄
「私はナギちゃんとはちがいますから。」
歩美
「それに、襲ってくる忍者が全て弾かれてるものね。」
光彦
「スゴい威力の結界ですよね。」
伊澄
「これでも、七海島の時の10分の1の力よ。」
伊澄はシレッと言った。
歩美・光彦・祐美
「(この子(この人)の本気ってどれだけ怖いのよ(怖いんですか)!!)」
歩美達はそう思った。
その頃、元太は逃げるユリに追いついていた。
元太
「落ち着けよ、ユリ!」
元太はユリの腕をつかむ。
ユリ
「落ち着いてられないわよ!」
元太
「オマエが落ち着かないと、ダメだろうが!」
元太は叫ぶ。
ユリはビクッとなった。
ユリ
「ゴ、ゴメン・・・でも、あれだけは本当に・・・ダメなんだもん・・・」
ユリはしゃがみ込んだ。
元太
「わかったよ・・・オマエの弱点はオレの弱点だ。2人で少しずつ克服していこう。な?」
元太が言った。
ユリ
「うん・・・」
ユリは赤面した。
「ウフフ・・・そんな事を言っていられるかしら?」
元太・ユリ
「?」
元太とユリが振り向くと、後ろから女が現れた。
ザッザッ・・・
蝮崎波布美「さっきヘビを放ったのはこのアタシ・・・アタシはヘビ一族の刺客・蝮崎波布美よ。」
ユリ
「マ、マムシに・・・ハ、ハ・・・ブ・・・」
ドサッ!
ユリは気絶してしまった。
元太
「ユ、ユリ!これはマズいな・・・しかたねぇ!!」
元太はユリを背負うと、走り出した。
ダッ!
波布美
「逃がさないわよ!臨兵闘者皆陣列在前・・・変化!!」
波布美は巨大なハブに変化すると、元太とユリを追い始めた。
初めは元太も順調に逃げていたが、数分も追い続けられるとペースも落ちてくる。
そして数秒後、ついに疲れて倒れてしまった。
元太
「ハァハァ・・・!!」
ドッ!
それを待っていたかのように、波布美は元太とユリに襲いかかった。
グルグルグル・・・
波布美は元太とユリをグルグル巻きにし、持ち上げる。
ヒョイッ・・・
元太
「ぐっ・・・は、放せ・・・」
波布美
「イヤよ。さてと・・・いただきまぁ〜す♪」
波布美は大きく口を開けると、元太とユリに迫った。
元太
「う、うわぁぁぁ・・・」
バクッ!!
波布美は2人に噛みつき、持ち上げた。
グィッ!
そこへ、マリア達が駆けつける。
たくま
「ハァハァ、やっと追いついた・・・」
雷薙
「あぁ!2人が・・・」
マリア
「元太君!!ユリちゃ・・・」
波布美は元太とユリを飲み込んだ。
ゴックン!!
ペロリン。
たくま
「た、食べちまった・・・2人を・・・」
波布美
「ウフフ・・・この2人、中々美味ねぇ♪」
波布美は舌を出した。
波布美
「さぁ、次はあなた達の番よ。」
マリア
「よくも元太君とユリちゃんを・・・許さへんで!!」
マリア達は、波布美に向かって行った。
一方、コナン達はサル忍者達の素速さに悪戦苦闘していた。
コナン
「クソッ、何て素速いヤツらなんだ!!」
哀
「サルは元々体つきが小さいから、素速い動きができる・・・サルよりも重い人間でこれほどの素速さを出す事ができるなんて!!」
鈴也
「マズいな・・・コイツらの狙いはおそらく、オレ達を疲労させる事・・・このままじゃ、どっちみち疲れて倒れてしまう!!」
そんな事を言っている間に、鈴也の足下がふらついた。
コナン
「鈴也君!」
コナンと哀が鈴也に駆け寄る。
それを待っていたかのように、サル忍者達は一斉に飛びかかってきた。
哀
「わっ!!飛びかかってきた!!」
真希
「任せて!!」
真希はコナン達の近くに寄った。
真希
「アクウシル!!」
真希が呪文を唱えると、ドーム状のバリアーがコナン達を包み込んだ。
ヴァッ!!
サル忍者達は弾かれたが、すぐに突っ込んできてバリアーを攻撃し始める。
ドガァ!!
バキィ!!
コナン
「マズい・・・ヒビが入り始めてる!!」
真希
「心配しないで・・・ギガ・ラ・アクウシル!!」
真希が呪文を唱えると、バリアーが大きくなった。
その瞬間、サル忍者達は吹っ飛んだ。
哀
「な、何て威力なの!!」
真希
「この呪文は敵を閉じ込め、放たれた攻撃を全て跳ね返す・・・裏を返せば、力を込めたこのバリアーは強大な盾と化すってワケよ!!」
コナン
「いける・・・これならいけるぞ!!」
コナン達は勝利を確信した。
だが、この時彼ら3人は気づかなかった。
鈴也の足下に、新たな刺客が迫っている事など・・・
そして、次の瞬間・・・
鈴也
「うぐっ!?」
鈴也は足下から飛び出してきた影に口を塞がれた。
そのまま地中へと引きずり込まれる。
哀・真希
「な!?」
コナン
「す、鈴也君!!」
コナンは手を伸ばした。
鈴也
「コ、コナンく・・・」
コナンの努力も虚しく、鈴也は地中へと消えてしまった。
コナン
「す、鈴也君・・・」
哀
「上ばかりに気を取られて、油断してたわ・・・」
真希
「ど、どうしよう・・・」
コナン達は、しばらく立ち尽くしていた・・・
ついに敵の手に落ちてしまった鈴也・・・
次回は、思いがけない味方が登場!!
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