ファイル503:情熱の昆虫忍者(インセディア)『3・天敵からの挑戦状』
桜野亭
コナン達は、鈴谷の話を聞くために桜野亭に集まった。
コナン
「それで、松葉ちゃんをさらったっていうその同業者って誰なの?」
鈴也
「松葉をさらったのは、オレ達昆虫忍者にとっての天敵・・・動物忍者だよ。」
哀
「動物・・・忍者?」
哀が聞いた。
鈴也
「そうだよ。オレ達が自然界の昆虫の力を参考にしているように、ヤツらは動物の力を参考にしているんだ。しかも、一部のヤツは動物そのものに変化する事もできるんだよ。」
鈴也の説明に、コナン達は驚いた。
マリア
「ほなら、さらうよう指示したんは誰なんや?」
鈴也
「おそらく、ライオン忍者の息子であり動物忍者を統括する男・・・雷音寺獅子雅の仕業だ。」
歩美
「雷音寺獅子雅?」
鈴也
「アイツは若くして雷音寺家の跡取りになったんだけど、性格が悪いせいなのか中々従者が集まらなくてね。昔からオレと松葉の事をうらやましがっていたんだよ。」
暁
「それで、何で松葉さんをさらうなんて事・・・」
鈴也
「雷音寺の一族は今まで力で様々な一族を配下に加えてきたけど、獅子雅の代になってから従者の数が減ったんだ。だから、オレ達を捕まえれば実力がつくと思ったんだろうね。」
マリア
「それ、大丈夫なんか?」
鈴也
「大丈夫だよ。オレには強力な仲間がいるんだから・・・」
鈴也の声と同時に、鈴也の周りに4人の人間が現れた。
鈴也
「風魔雷薙、柳生清兵衛、宮本フレア、佐々木メトロ。オレと松葉の同級生で、心強い味方だよ。」
コナン
「この人達も昆虫忍者なの?」
雷薙
「そうよ。私は蛾!」
清兵衛
「拙者は飛びサソリ。」
フレア
「アタシは松葉ちゃんと同じ蝶類のモルフォチョウ!」
メトロ
「オレはセミだ。」
風月
「心強い味方ね。」
光彦
「さぁ、行きましょう!!松葉さんを助けに!!」
その頃、松葉はというと・・・
松葉
「ん・・・ハッ!!」
松葉は薄暗い場所で目を覚ました。
松葉
「こ、ここは・・・?」
松葉は体を動かそうとしたが、体が動かない。
松葉
「うっ・・・縛られてる・・・」
そう、松葉は手足を縄で縛られていたのだ。
松葉
「クソッ、動けない・・・アタシ、何でこんな目に・・・」
「目が覚めたようだな?」
松葉
「!」
松葉が振り向くと、1人の男が部屋にやって来た。
男は明かりを点ける。
パッ!
それにより、松葉はハッキリと男の顔を見た。
松葉
「雷音寺獅子雅やな・・・」
雷音寺獅子雅
「ホゥ・・・オレ様の名前を覚えていてくれたとは、光栄だな・・・」
松葉
「忘れるワケないやろうが・・・何10年も前からチョッカイ出してくるアンタら一族を、アタシや鈴也が忘れた事は1度だってないわい!」
獅子雅
「そりゃそうだな。」
松葉
「何の目的でアタシをさろたんや?」
獅子雅
「オマエをさらった目的は、鈴也と一緒に捕らえ昆虫忍者も我が動物忍者軍団の支配下に入れる事だ・・・」
松葉
「アタシと鈴也を人質にするつもりやったんか?」
獅子雅
「そうだ。あいにく鈴也を捕らえる事はできなかったがな。」
松葉
「アイツは泣き虫やけど、危機に関する敏感さは一流やからね。」
獅子雅
「そうだな。だから部下に鈴也の元に矢文を送るように言っておいた。受け取り次第、ここに来るだろうよ。」
松葉
「アンタ、自分の野望のためには何でもするんやな・・・」
獅子雅
「そうだ。オレは雷音寺一族の後継者として恥じないように努力したいのだ。」
松葉
「こんな事する方が、よっぽど恥やと思うけどな・・・」
獅子雅
「フン、今の内にほざいておくが良い。」
そう言うと、獅子雅は松葉の背後に回った。
松葉
「!」
獅子雅
「少し黙ってろ。」
獅子雅は松葉を起こすと、彼女の口に布を巻いた。
ギュッ!!
松葉
「ムググ・・・」
松葉は叫べなくされた。
獅子雅
「アイツが来た時が楽しみだぜ。クックックッ・・・」
獅子雅は笑いながら部屋を出て行った。
松葉
「んっ、んんっ・・・(す、鈴也・・・)」
松葉は少しもがいていた。
コナン達が外に出ると、郵便受けに矢文が入っていた。
鈴也は手紙を読んだ。
┌───────────────────┐
│蜂野鈴也へ□□□□□□□□□□□□□□│
│オマエの恋人、桜野松葉を誘拐した。□□│
│助けたければ、京都にある玉龍寺に来い。│
│警察には決して知らせるな。□□□□□□│
│待っているぞ、ハチ忍者の少年。□□□□│
│□□□□□□□□□□□雷音寺獅子雅より│
└───────────────────┘
手紙を読んだ鈴也は、手紙を握りつぶした。
グシャ・・・
鈴也
「許さねぇ・・・よくもオレの恋人を・・・絶対に叩きのめしてやる!!」
鈴也は怒りで燃えていた。
鈴也
「行くよ、みんな!!」
鈴也はコナン達を連れ、京都へと向かった。
だがこの時、鈴也達を監視している人影があった事に彼は気づいていなかった・・・ |