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FBIから来た女:5〜逆鱗・黄の章
作:ユーリ



ファイル502:情熱の昆虫忍者(インセディア)『2・松葉誘拐』


翌日の朝

松葉は、時雨山大学院に向かっていた。

バッグには、鈴也へのプレゼントも入っている。

松葉
「学校に着いたら、真っ先に鈴也に渡すんや。アイツ、喜んでくれるとええな・・・」

松葉は上機嫌だ。

と、その時・・・

松葉は後方からの殺気を感じた。

松葉
「ん?・・・ハッ!!」

松葉は咄嗟にそれを避けた。

松葉
「何者や!?隠れてんと出て来んかい!!」

松葉が叫ぶと、木の上から影が降りて来た。

「ククク・・・よぅわかったなぁ・・・さすがは蝶一族の王女様。」

松葉
「アンタ、誰や?」

桃野(モモノ)武蔵美(ムサミ)
「オレは桃野武蔵美・・・ムササビ一族刺客の者や。」

松葉
「アンタだけとちゃうやろ?隠れてるヤツ全員・・・出て来んかい!!」

松葉が再び叫ぶと、彼女は数人の人間に囲まれた。

松葉
「アンタら何者や?何の目的でアタシを見張ってた?」

「我らの目的はただ1つ・・・蝶の王女であるオマエを捕らえる事・・・」

「おとなしく捕まれ。」

ジリジリと迫る男達。

松葉
「アホか・・・アタシがそう簡単に捕まるとでも・・・思てんのか!!」

松葉は腕時計型のリミッターをかざした。

松葉
「リドルク!!」

松葉は呪文を唱えると、桃色の鎧をまとい飛び出して行った。

「チィッ!相変わらず素速いな!」

松葉
「ハァッ!!」

松葉は強烈な蹴りを放った。

ドゴォ!!

「グォォ!!」

男の1人がのけぞった。

松葉
「コウモリ一族の速さなら、アタシの速度に追いつけると思てたやろ?そやけど、これはアタシの術でもまだ低級呪文や。アタシにはまだ、強い呪文があるんやで?」

そう言うと、松葉はクスッと笑った。

松葉
「ゴウ・リドルク!!」

バギン!!

松葉のオデコから角が生え、鎧が一回り大きくなった。

「クッ!さっきより速・・・」

松葉
「遅いわぁ!!」

松葉はコウモリ男を弾き飛ばした。

ドカァ!!

「グァァ!!」

松葉
「ディオエムル・リドルク!!」

松葉は第3の呪文を唱え、蝶の翼を生やし飛び上がって逃げた。

「チッ・・・逃がすか!」

男の1人は背中の翼を広げると、松葉の後を追った。

松葉
「なっ・・・ええ!?」

松葉は驚いている。

「フン、オレ達から逃げられると思うなよ!」

翼を生やした男は、急激に速度を上げた。

みるみる松葉との距離が縮まっていく。

松葉
「あ・・・あ・・・」

そのまま男は、松葉に体当たりした。

ドカァ!!

松葉
「キャアアアアア!!」

松葉は翼を破られた。

彼女は湖へと落下していく。

松葉
「(しめた!下は湖だわ!隆太君との特訓で泳げるようになったんや、そのまま潜って逃げればアイツらをまけ・・・)・・・え!?」

ザパァァァ!!

湖の中から、巨大なカエルが現れた。

カエルは松葉に照準を合わせると、彼女目掛けて舌を放った。

ニュルルルル!!

松葉
「キャアアアアア!!」

松葉は舌で巻かれた。

次の瞬間、勢いよく引き寄せられる。

グィッ・・・

松葉
「(し・・・しもたぁ・・・ゴメン・・・鈴・・・也・・・)」

パクン!

松葉はカエルに飲み込まれた。

カエルが飛び上がり道に着地すると、彼女を追っていた男達も降りて来た。

「良くやったぞ、カエル忍者。」

男にカエル忍者と呼ばれたカエルは、その変身を解いた。

ドロン!

その正体は、女だった。

その背中に、グッタリとした松葉が抱えられている。

「ウフフ、蝶一族の王女様といっても所詮こんなものよね。」

「ゴチャゴチャ言ってないで、サッサと連れて行くぞ。」

男達と女は、そのまま松葉を連れ去って行った。





それから1時間後

帝丹小学校

カッカッ・・・

澄子
「はい、正解です!」

コナンは席に戻った。

コナン
「あぁ、恥ずかし・・・」

コナンは半ば赤面している。


「良いじゃない、ホメられてるんだから。」

哀がそう言った時、校内放送がかかった。

ピンポンパンポーン・・・

『少年探偵団の皆さん、玄関で知り合いという方がお待ちです。至急玄関までお越しください・・・』

その放送に、コナン達は反応した。

マリア
「何やろ?ウチらに用って・・・」

歩美
「行ってみようか?」

澄子
「そうね。少年探偵団顧問の私も一緒に行くわ。」

コナン・哀・刃・歩美・光彦・元太・ユリ・マリア・たくま・風月・暁・真希
「いつから顧問になったんですか・・・」

コナン達は半ばあきれながら、澄子と一緒に教室を出た。



玄関で待っていたのは、鈴也だった。

コナン
「鈴也君!」


「一体どうしたの?はるばるこんな所まで・・・」

コナンと哀がそう言うと、鈴也は目に涙を浮かべた。

ジワ・・・

コナン・哀
「え!?」

鈴也
「グスン・・・松葉が・・・松葉がぁ・・・」

鈴也が泣き崩れる。

コナン達はあわてて駆け寄った。

マリア
「ただ泣いたってわからへんよ!」


「何があったのか、話してくれませんか?」

マリアと暁が言うと、鈴也は涙を拭きながら言った。

鈴也
「松葉が・・・オレの恋人の松葉が・・・さらわれたんだ・・・」

コナン・哀・刃・歩美・光彦・元太・ユリ・マリア・たくま・風月・暁・真希
「ええ!!?」

コナン達は、驚いた。

コナン
「松葉ちゃんがさらわれたって・・・誰に?」


「松葉ちゃんって最強のくノ一でしょ?そう簡単に誘拐されるとは思えないんだけど・・・」

コナンと哀の言う事ももっともである。

松葉は忍者の中でも1・2を争う実力者なのだ。

その彼女がさらわれる事など、ありえないと考えてもおかしくないのだ。

鈴也
「・・・同業者だよ・・・しかも、とびきり厄介なね・・・」

鈴也は、静かにそう言った・・・

果たして、松葉をさらったのは何者だろうか?

そして、鈴也の言う『とびきり厄介な者』の正体とは・・・!?












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