ファイル495:玩具と少女の襲撃『3』
刃達の前に現れたのは、救急車を操る1人の少女だった。
「行くわよ!え〜と・・・『クイン』・・・イヤ、『ゴッド』・・・!!うん。『ゴッド救急ロボ・マーク3』!!」
ガチョン!!
ザルチム
「こんなデタラメなロボット、ありえん!!CGか幻覚!!それしかありえん!!みんな、心を強く持て!!」
刃
「幻覚や。言われなくてもわかっとる。」
ユリ
「そうなの!?」
刃
「接触感応能力者のアタシは、幻覚に耐性があるもん。幻覚と念動力を同時に使ったESP攻撃や。」
ユリは空間認識を始めた。
ユリ
「あ、ホントだ・・・!?空間認識で見たら車が浮いてるだけじゃない!?」
ヴュウウウン!!
「ウフフ・・・甘く見ないでよ。」
少女が強く念じると、救急車がさらに変形を始めた。
ヂャキヂャキ!
ヂャコ!!
リリー
「!!」
ザルチム
「か、形がさらにそれっぽく・・・!?」
ユリ
「え・・・あれ!?」
刃
「・・・!?超感覚まで混乱してきた・・・」
少女はロボットに乗り込みながら自己紹介を始めた。
トイ・レモン
「私のコード・ネームは『トイ・レモン』。超能力のキーワードは『オモチャ』よ。そのイメージにそっている限り・・・」
ロボの目が光り出した。
カッ!!
刃
「!!離れて、ユリ!!」
ドンッ!!
ヴュ!!
光に当たった刃は、左足がブロックパーツとなり、腕も変身した。
バラッ!!
刃
「キャッ・・・!!」
トイ・レモン
「私は無敵なのよ!!」
ユリ
「や・・・刃!?」
ザルチム
「だから心を強く持てと!!幻覚なんかにアッサリやられて・・・」
そういうザルチムも、オモチャに変身していた。
カタカタ・・・
リリー
「ザルチムも!?ってか、心弱っ!!ビームはこっちに当たってへんのに・・・!!」
ユリ
「よくも・・・私の親友を!!」
ユリは飛び出した。
ドンッ!
ユリ
「出て来い!!ザルチムさんと刃を元に戻せ!!」
ユリは超能力を発動した。
ヴュウッ・・・
トイ・レモン
「バリアーがあるから効かないっと!!」
バチッ!
ユリ
「うにゃっ・・・!?」
リリー
「な!?」
ユリ
「だ、だまされないわよ!!そんなものホントにはない!!私は今怒ってるのよ!アイツのロボットもバリアーも、こっちが信じさえしなかったら・・・」
そう言うと、ユリは力を強くした。
ヴュウウウウウ・・・
トイ・レモン
「!!」
刃
「アカン、ユリ!!高超度サイコメトラーのアタシまで巻き込む幻覚なんやで!気合いだけじゃ押し返せへん!!」
トイ・レモン
「それじゃ・・・物理攻撃も加えてみよっか♪」
レモンが念じると、腕の装甲版が開いた。
ジャキン!
ユリ
「!!」
トイ・レモン
「ミサイル発射〜!!これに当たるとあなたもオモチャに変身する〜っと!」
ドンドンドン!
ミサイルが飛んできた。
ユリ
「うわ・・・!!実体と幻がゴチャ混ぜに・・・」
ユリはしばらくミサイルを避けていたが、その内の1発で後頭部を直撃された。
ゴン!
ユリ
「う!」
ポンッ!
ユリ
「ひにゃっ!」
ユリはヌイグルミになってしまった。
ユリ
「しまった〜!!」
ユリは落下し、リリーに受け止められた。
ポテッ!
リリー
「ユリちゃん!!大丈夫!?」
ユリ
「チクショ〜!!頭ではわかってるのに、どうしても回避できない〜!!体に力が入らない〜!!何とかして、リリーさん!!」
リリー
「うん・・・!!(そやけど、ちょっとカワイイ!?)」
トイ・レモン
「これで・・・残った『ザ・シスターズ』はあなた1人よ。」
リリー
「!」
トイ・レモン
「もったいぶってないで、早くアレをやってよ。『バレット・バレンシア』を倒した、あの変な技。使って見せて欲しいのよ。」
リリー
「(この子、ウチを・・・)」
秀一
「リリーちゃんを、真希ちゃんだと思ってる・・・!?」
ザルチム
「ああ、3人で出動したせいで、混成チームだと気づいてないようだ!」
秀一
「わかった!我々の到着までできるだけ時間を稼いでくれ。ヤツの狙いはおそらく・・・バースト機能の情報収集だ!姿無き亡霊の中枢に近い能力者が、状況をモニターしているのかもしれない・・・!!」
ザルチム
「ワザとトドメを刺してないという事か!?」
秀一
「ああ!リリーちゃんの正体がバレたら危険だ!ユリと刃は制圧されている!殺せば今すぐリミッターだけ奪えるんだ!!」
真希
「!!バ、バリーさん・・・!!現場上空まで後どのくらい!?」
バリー
「燃料を軽くして、全速力で向かってるが・・・後30分はかかるな。けど、自分で飛ぼうなんて思うなよ。まだ前の戦いの疲労が抜けてないんだ!着いてからパワーが半減してちゃ意味ないだろ。」
真希
「でも・・・!!このままじゃ刃ちゃんとユリちゃんが・・・!!」
リリーはバリアで腕を防ぐが、腕は容赦なく迫ってきた。
グググ・・・
リリー
「くっ・・・!!」
そして、ついに腕に捕まってしまった。
バギン!!
リリー
「キャアッ!!」
トイ・レモン
「その程度の能力者が、1人で私に勝てるワケないでしょ?」
リリーは体を締め付けられた。
ミシッ、ギシッ・・・
リリー
「あ、あああ〜っ!!」
ザルチム
「リリー!!」
刃
「リリー姉!!」
トイ・レモン
「早くやりなよ、『バスター』とかいうヤツ。でないと・・・。?」
その時、上空からファミリアと新美が現れた。
ファミリア
「私の仲間から手を離しなさいっ!!新美!!」
新美
「ええ!ランズ・ファミス!!」
ファミリアはランズ・ファミスでリリーを捕まえていた腕を叩き斬った。
ズバッ!!
リリー
「ファミリアちゃんと新美ちゃん!!」
ファミリア
「調子に乗るんじゃないわよ!!」
トイ・レモン
「何、アンタら?関係ないじゃない、邪魔しないでよ。これは私と『シスターズ』の遊びよ?」
ファミリア・新美
「そうはいくかっ!!」
トイ・レモン
「あっ、そう。それじゃ・・・」
ロボの目が刃とユリを照らした。
カッ!
その瞬間・・・
刃はブロックと化した体の一部がパーツとなり、外れ始めた。
ガシャッ!
バラバラ・・・
刃
「あ・・・」
ユリはヌイグルミと化した体が破れ始める。
ビリッ!
ボフッ・・・
ユリ
「ヤアアッ!?」
トイ・レモン
「この2人、先に殺しちゃうけど?」
秀一
「な・・・!!」
真希
「!!刃ちゃん!!ユリちゃん!!」
『トイ・レモン』のオモチャと化したユリ&刃・・・
常軌を逸した“遊び”に、打つ手はないのか・・・!?
次回を待て!! |