ファイル491:姿無き最悪の狙撃者『5』
真希は地面に着地した。
ダン!!
「!!」
デュリオア
「・・・やっぱり来ちゃうのか、マスターは・・・!苦労が台無しだよ。」
真希
「その子が・・・『姿無き亡霊』なの、デュリオア!?」
「子供・・・!?」
真希
「自分だって!!私と変わらないじゃない・・・!!なのに・・・!!何とかできるわよね、デュリオア!?私も手伝うから・・・!!」
デュリオア
「ダメだ。引っ込んでろ!!」
真希
「!!」
デュリオア
「彼の洗脳はオレにも解けなかった。残された彼の救いの道はもう・・・死ぬ事しかない!!」
ビュバッ!!
真希
「止めて!デュリオア!!」
「バカめ!オレがそう何度も・・・間合いを詰めさせるとでも思うのか!!」
男は両腕の銃を乱射した。
ガガガガガ!!
デュリオア
「!!」
無数の弾丸は壁に跳ね返り続け、まるでバリアーのように見えている。
「跳・弾道・結界・・・」
デュリオア
「(サイコキネシスで弾くか・・・?イヤ、ヤツの能力で増強された弾丸を全部は無理だ!)」
ヒュ・・・
パッ!
デュリオアは消えたが、ワープ先に男が銃を突きつけた。
デュリオア
「!!」
「そう、死角はオレの周囲だけだ。でも・・・テレポートってのは、発動ごとに一瞬の間がある。直前の目の動きで、出現場所がある程度読めるよな。」
バシュッ!!
真希
「デュリオア!!」
ボゥッ・・・
フッ!
「!?」
デュリオア
「ダメだよ、同じ手に何度も引っかかっちゃ。それは幻影だ。誰を相手にしてると思ってるんだ?片桐真希の意思から生まれたこのオレに、読み勝とうなんて甘いんだよ!!」
デュリオアは男の頭をつかんだ。
「ク・・・!!」
デュリオア
「もうお休み。これで終わりだ。テオ・・・」
真希
「殺しちゃ・・・ダメ!!ゴウ・アクル!!」
真希の手から放たれた水流が、デュリオアを吹っ飛ばした。
ドガッ!!
デュリオア
「グッ!!」
真希
「そんな事・・・させない!!」
ミシッ・・・
デュリオア
「バ・・・何て事を・・・マスターはわかってない!!もう他に手はないんだ!!でないと彼はこれからも命令通りエスパーを殺し続け・・・」
真希
「それでもダメ〜ッ!!ギガム・アクル!!」
デュリオア
「ダ〜ッ!!」
ズシャ!!
真希
「私は何度も仲間に助けられたわ!これからだってそうしてくれるって信じてる!だから・・・今日は私が、何とかするから・・・!!」
七海『ッテカ、コレ以上ヤッタラでゅりおあ出血多量デ死ンジャウヨ?アノ出血ハ本物ミタイ・・・』
デュリオア
「・・・」
真希
「え・・・」
七海『真希!!』
真希
「!!」
ギュウン!!
「ハハハハハ!!助かったよ、お嬢ちゃん!!コイツはほんの感謝の気持ちだ!味わって死になぁ!!」
ドンッ、ドンッ、ドンッ!!
真希
「このっ!!ギガ・ラ・アクウシル!!」
ビタッ!!
真希はバリアーを張ったが、バリアーに当たった弾丸が変形を始めた。
グ・・・
真希
「!!」
ググ、グググッ・・・
針のように変形した弾丸が、バリアーを突き抜ける。
「ムダさ。かなりのレベルらしいが、それでも鉛に関しちゃオレには勝てない。なまじパワーがある分、痛みが長引くだけさ。」
鉛の針が、真希の首に届き刺さり始めた。
ブツッ・・・
真希
「うっ・・・!!」
七海『コノヤロウ!!』
七海は攻撃しようとする。
真希
「止めて!七海!!」
七海『!?何デ!?』
真希
「わからないけど・・・普通に攻撃しちゃダメだわ!そんな気がする・・・(あの子を捕まえてる力が・・・攻撃するほど力を増していくのがわかるの・・・!!)」
デュリオア
「・・・!強制催眠の力を感じてるのか!?(強制催眠の効果は、相手の意志に反した場合半減する。『姿無き亡霊』は最初、彼の心の弱みにつけ込んだハズだ。おそらくそれは・・・)」
その時、刃の手が男の背中に触れた。
キュン!
刃
「・・・きっかけは『憎しみ』。強い憎しみを催眠能力者に利用されたんやね?」
「!」
真希
「刃ちゃん!!」
刃
「かすかに感じるわ。どこか・・・外国の小さな村。アンタの故郷やね?」
「・・・!!」
『出て行け、化け物!!』
『この村にエスパーがいたなんてな・・・』
『人殺し!!』
『ちがう!コイツは強盗だったんだ!!母さん達を襲おうとした!!それに・・・知らなかったんだ!!ボクに・・・こんな力があるなんて・・・』
「オ・・・オレに・・・触るなぁぁぁ〜っ!!」
男は刃に銃を向けたが、撃とうとした瞬間銃に工具が刺さった。
ガチッ!
「!?」
ヒュパッ!
ユリと秀一もワープして来た。
ユリ
「お待たせ♪」
真希
「ユリちゃん・・・!!」
デュリオア
「全員連れて来たのか、このバカ・・・オレがせっかく・・・」
秀一
「オレ達をナメるな。オマエの言いなりになどならない!」
「どうやら、FBIは死体がもっと欲しいようだな!!」
秀一
「行くぞ!!制圧しろ、『ザ・シスターズ』!!」
真希・ユリ・刃
「了解!!」
バッ!!
次回、ついに決着!! |