ファイル489:姿無き最悪の狙撃者『3』
大統領の暗殺に失敗した影は、逃亡しようとしていた。
バン!
「・・・」
ダッ!
デュリオア
「おいおい、そりゃないぜ?せっかく会いに来たのに・・・またバックれようってのか?」
影の上に、デュリオアが現れた。
「!!」
デュリオア
「今日は逃がさないよ、『姿無き亡霊』!!」
「デュリオア・・・ファウナ!!」
バッ!
ガンガンガンガン!!
男は無言で銃撃を放った。
デュリオア
「自己紹介もなしか。ま、それも仕方ないね。何せ君は・・・自分が何者かすら知らないんだからな。」
ヒュパッ!
デュリオア
「(催眠能力全開!!)」
デュリオアは催眠能力を発動した。
ギィィィィィ・・・
「が・・・!!あ、あああっ!!」
ギィィィィィン!!
しかし、次の瞬間男の目つきが変わった。
『ク・・・ククク・・・!!』
デュリオア
「!?」
『ムダだ、デュリオア・ファウナ!自分ならコイツの洗脳を解けるとでも思っていたのだろう?』
デュリオア
「・・・!!」
『所詮、オマエは甘ちゃんなのだよ。』
バチィ!!
デュリオア
「うっ!!」
男の体から電磁波が放たれ、デュリオアの体が一瞬離れた。
ガコッ!
ヒュヒュッ!
ビシビシビシッ!
デュリオア
「しまっ・・・!!」
不意をつかれ壁から抜け出た弾丸に、デュリオアは撃たれた。
『不意をついた瞬間にコイツを殺すべきだったな。所詮キサマは、犯罪組織の幹部としちゃ2流なのさ。』
デュリオア
「・・・確かに、そっちは一流の悪だよ。そのボウヤは・・・キサマの操り人形だ!!多分どこかで拉致されて、人格も記憶も奪われて、組織の道具に変えられたんだ。普通のエスパーなら、同胞にここまではやらない・・・」
『さぁ、どうかな?オマエにも解けない洗脳・・・人間の力だけで可能かな?』
デュリオア
「可能さ。レベル10、ただしウィザード級の催眠能力者を最初に1人捕まえれば良いんだ。ソイツに次々とエスパーを支配させれば、全員が『姿無き亡霊』になる。少しは聞こえるか、ボウヤ!頭の中の『姿無き亡霊』を抑え込め!ソイツはただの敵なんかじゃない!元人間だった悪魔、サイクロプスの黒い意思・・・我々全員の、天敵だ!!悪魔の言いなりになどなるな!オレらの所に来るんだ!!」
「・・・フ、死ね、デュリオア!姿無き亡霊にとって、キサマは目障りなのだ!」
キィィィィィン・・・
拳銃が光った瞬間、デュリオアの体内の弾丸が浸食を始めた。
ビキビキビキ・・・
デュリオア
「ぐあ・・・!?(弾丸が体内で変形していく・・・!!合成能力者で、キーワードは『鉛』だ。おそらく、鉛をコントロールしてそれを通じて透視している。)困ったね。鉛ってのは超能力があまり効かない物質なんだ。どうやら・・・君を救うには、殺すしかないようだ。」
「!!」
デュリオアの体から、弾丸が抜け出た。
バシュン!!
ズブッ・・・
「な・・・!?オレの弾丸を体内から引きずり出した!?鉛のコントロールでオレが主導権を奪われるワケが・・・」
ビシャ!
「イヤ、ちがう!ヤツがコントロールしたのは血液だ。自分の血で来るんで鉛を抑え込んだ!(デュリオアといえども万能ではない。あの失血では、すでに致命的な深手のハズ・・・)」
デュリオア
「来いよ、小僧!!」
秀一
「な・・・おい?ちょっと待て!『行かなきゃ』って・・・任務中なんだぞ?」
ヒュウウウ・・・
ドスン!!
秀一
「うわぁぁぁ!?」
真希
「それでも行かなきゃ!ユリちゃん、お願い!」
ユリ
「え、でも・・・」
刃
「行こ。真希ちゃんが何か感じたんなら、きっと何かあるんよ。」
ユリ
「仕方ないわね・・・」
真希達はワープした。
ヒュパッ!
秀一
「待て・・・ヘリの用意を!アイツらを追います!(まさか・・・アイツ、襲撃を感知したのか・・・!?)」
ビュパパパパパ・・・
その時、ムチのようなものがユリの前に現れた。
ニョッ!
ユリ
「!!」
バシッ!
グイッ!!
ムチはユリ達をつかむと、引っ張った。
真希・ユリ・刃
「わ・・・」
ドシャッ!
真希
「あなたは・・・!?」
真希が見上げた先には、デュリオアの仲間、凪木汐美がいた。
汐美
「おとなしく仕事に戻るんや、シスターズ。アンタらを行かせるワケにはいかへん。」
刃
「デュリオアの仲間・・・?」
真希
「邪魔しないで!行かせて!!」
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