ファイル473:刃とユリの出会いの秘密
それは、ある日の昼下がりの事・・・
コナン
「そういえば、どうして刃ちゃんってユリちゃんと仲良いの?」
刃
「え?」
哀
「そういえばそうよね・・・FBIと組織の構成員だもの、仲良くなる要素がわからないものね。」
刃
「その事なら、教えてあげるわ。かつて、アタシとユリが最初に出会うたのは、アメリカの森の中やったわ・・・」
回想・・・
4年前・・・
当時リアンはアニゼットとして、黒の組織に入っていた。
今リアンは、アジトの庭で素振りをしている。
アニゼット
「やぁ!せぃ!やぁ!」
ブンブンブン!
ジン
「ホゥ・・・素振りとは関心だな。」
アニゼット
「あら、ジン・・・見てたん?」
ジン
「オレだけじゃない・・・他のメンバーも見てたぜ。」
ジンの周りに、キャンティやウォッカが集まっていた。
その中に、リリスもいる。
アニゼット
「そか。まぁ、邪魔はせんとってや。」
そう言うと、リアンは素振りを再開した。
アニゼット
「せぃ、やぁ、せぃ!!」
その時、木刀が手から離れた。
スポッ!
アニゼット
「アリ?」
手から離れた木刀は、リリスの方へと飛んで行った。
アニゼット
「あーっ!!」
ヒュンヒュン・・・
アニゼット
「危な・・・」
リリス
「!ハッ!!」
バキッ!
リリスはバク転し、木刀を真上に弾き飛ばした。
その後飛び上がると、木刀をキャッチした。
パシ!
リリス
「はい!ちゃんと持ってないと危ないよ。」
アニゼット
「あ、はい。ごめんなさい・・・ん?今の身のこなし・・・どこかで見たような・・・?」
リリス
「ヘ?」
アニゼット・リリ
「あ!思い出した!!」
アニゼット
「あれはアタシが修業の旅に出とった時の事・・・」
リリス
「あれは私が旅行から帰って来たけど迷ってた時・・・」
リアンが組織に入った時より1年前・・・
リアン『フゥ・・・あそこやったな、魚を焼いてた場所は・・・ちょっと水汲みに行ってただけでえらい時間くってしもたわ。やれやれ、こんな事では本部に帰れるのはいつになる事やら・・・』
リリス『フゥ・・・旅行から帰って来たのはいいけど、家になかなか帰れないよ・・・ん?何か良い匂いがするよ?あ、こんな所に焼き魚が・・・そういえばここしばらく木の実しか食べてなかったなぁ・・・ここ魚なかなか捕れないよ。』
『ニャー・・・』
リアン『え?魚焦げてへんかって?案ずるな、ちょうど食べ頃の匂いがするで。イヤーホンマ助かるわぁ、ユーリ兄の飼い猫のジェシー。アンタのおかげで、1度通った道はどうにかなるように・・・』
ガサッ!
リアン・リリス『あ!』
モグモグ・・・
ペロリ。
リアン『そ、その魚アタシの・・・!』
リリス『え!?』
リアン『よくも人様の食べ物を横取りしてくれたな・・・』
リリス『あ、あの、あのその・・・』
リアン『盗人め!成敗してくれるわ!!』
リリス『ヒャアッ!!』
リアン『喰らえ!!ラージア・リイス!!』
リアンは電撃を放った。
ヒュンヒュン!
リリスは全て避けた。
リアン『何と!アタシの電撃を全て避けるやなんて!』
リリス『い、いきなり攻撃してきたよ・・・こ、この人怖いよ〜っ!!』
リリスは逃げ出した。
リアン『あ!逃がさへんで!!』
リアンはリリスを追いかけた。
リリス『キャ〜ッ!!』
リリス
「そして私は、鬼の形相のおっかない人に一晩中追い回されて・・・」
アニゼット
「結局アタシは、空腹ゆえその不届き者を取り逃がしてしもたんや・・・」
アニゼット・リリス
「アンタ(あなた)があの時の盗人(恐ろしい人)〜!!」
キャンティ
「ヘ〜、この2人にそんな因縁があったんだ。」
リリス
「あまりに怖かったんで顔をよく見てなかったけど、まさかアニゼットとは・・・」
アニゼット
「ウフフ・・・ここで会ったが100年目・・・今度こそとっ捕まえて折檻やぁ!!」
リアンは木刀を振り上げた。
リリス
「えぇ〜っ!!イヤ〜ン、まだ怒ってたんですか〜!?」
リリスは逃げ出した。
アニゼット
「当たり前や!アタシがどんだけあの焼き魚を楽しみにしとったか!!」
リアンはリリスを追いかけて行った。
キャンティ
「ちょ、ちょっと2人共〜!!」
ジン
「速っ。」
キャンティ
「ホント、アニゼットってしつこいね・・・」
コルン
「食べ物の恨みは恐ろしい・・・」
ウォッカ
「ひょっとしてリリスがメンバーになじめなかったのって、アニゼットのせいでもあったんでは・・・」
リリス
「キャ〜!!」
アニゼット
「ええ〜い!逃げるな〜っ!!」
アニゼット
「待て待て〜!!」
ブンブン!
リリス
「キャ〜!!」
アニゼット
「今日はお腹一杯や!以前のようにはいかへんぞ!!」
リリス
「(アニゼットとても執念深いね・・・なかなか振り切れないよ・・・そういえば、私どうして逃げ回っているのかしら・・・?アニゼットがあまりに恐ろしいから・・・?否!単に私が臆病なだけじゃない!そもそも彼女怒らせたのは私だよ。最近組織の人達とも仲良くなってきて少しは自分も成長したなっていい気になってたわ・・・これでは以前とまるっきり同じだよ!ジンとキャンティだってうまく馴染めない私にいろいろ教えてくれたじゃない!私だって・・・!)」
ザッ!
アニゼット
「む!」
リリス
「ごめんなさい!!」
ガバッ!
アニゼット
「ハ?」
リリス
「アニゼットの食べ物勝手に食べた上一言も謝らず逃げてしまってごめんなさい!!どんな折檻でも甘んじて受けます!アニゼットの好きなように罰してください!!」
アニゼット
「そうか・・・ええ覚悟や。ほなら・・・許す。」
スッ・・・
リリス
「え!?ゆ、許すって・・・どうしてですか!?」
アニゼット
「ん?アンタちゃんと一言謝ったやないか。心から詫びる者を罰するほどアタシも鬼やない。罪を憎んで人を憎まず・・・ちゅうこっちゃ。」
リリス
「ア、アニゼット・・・(アニゼットって心の広い人だったのね・・・何か感動♪)」
アニゼット
「う〜ん・・・ところでリリスちゃん。1つ聞きたい事があるんやけど・・・」
リリス
「はい、何です?」
アニゼット
「ここは・・・どこや?」
リリス
「え!?そ、そういえば・・・どこでしょう?」
キャンティ
「遅いね2人共・・・」
コルン
「どこまで行ったのやら・・・ひょっとして道に迷ってるんじゃないか?」
キャンティ
「あー、確かリリスちゃん方向オンチだったっけ。」
ジン
「ただいまー。」
キャンティ
「お帰り、お父さ・・・ジン。2人共見つかった?」
ジン
「いんやダメだった。どうやら森の方へ向かったらしいんだが・・・」
キャンティ
「もう暗くなるから、探すのは明日にしよ。」
ジン
「まぁあの2人ならそう危険な目に遭う心配はないだろうけど。」
ウォッカ
「でも元々の原因が原因だからなぁ・・・」
ジン
「そうだな・・・ちゃんと仲直りしてるといいんだが・・・」
リアン
「へぇ、アンタあのラスベガスの近くで暮らしてたんか。なかなかの豪の者やないか。そういえばカジノで一番強いギャンブラーを倒したと聞いたが・・・」
リリス
「あ、あれはただの偶然です。で、その後ジンに誘われて組織に来たんです。リアンさんも大変でしたね〜、4ヶ月も迷子だったなんて・・・」
リアン
「うん、どういうワケか生まれてこの方1人で外出して行きたい所へ行けたためしがない。つまり・・・」
リリス
「はい・・・」
リアン
「アタシとアンタでは・・・」
リリス
「組織にちゃんと帰れない・・・って事ですね・・・」
リアン
「ま、明るくなれば少しも道もわかりやすくなる。どうにかなるやろ。」
リリス
「そうですね。今はおとなしく休んでおきましょう。」
ケロッ・・・
2人共迷子慣れしていた。
リアン
「ところでアンタ、あの体さばき只者やないな。どこで身につけたんや?」
リリス
「は、はい。私幼い頃から女優になるのが夢で、だから体を柔らかくする雑技の修行してて・・・」
リアン
「ホー、幼少の頃からずっと修行とはアタシと同じやな。で、その雑技言うんはどんな芸や?見せてくれへんか?」
リリス
「い、いえ、私まだ修行中の身で・・・」
リアン
「見〜た〜いぃ〜♪」
ズイッ!
リリス
「下、焚き火ですよ・・・は、はい・・・わかりました・・・では、柔軟芸をお見せしますよ。」
ググッ・・・
リアン
「わ〜い♪」
リリス
「はいっ!!」
グニャッ!
リアン
「うぉっ!?」
リリス
「はいっ!」
ダンッ!
リアン
「おお〜っ!!」
リリス
「はいっ!!」
テケテケテケ・・・
リアン
「何と!?スッゴイやん!こんな芸初めて見たで!」
リリス
「そ、そうですか?」
※リアンは幼少の頃からずっとFBIの修行をしていたので、雑技は1度も見た事がありません。
リアン
「面白そうやな、アタシもやってみよ!」
スクッ!
リリス
「へ?」
リアン
「せ〜の・・・」
グキッ!!
リアン
「イダ〜ッ!!」
リリス
「キャアアッ!!だだだ大丈夫ですかぁ!?」
リリス
「ダメですよ〜、あの芸はずっとずっと時間掛けて修行しないとできませんよ。良い子はマネしちゃダメですよ。」
塗り塗り・・・
リアン
「アハハ・・・つ、つい・・・イタタッ・・・お、イモがそろそろ良い具合に焼けてきたで。」
リリス
「あ、おいしそうですね。」
リアン
「このキノコも食べ頃や。はい、どうぞ。」
リリス
「え!?そのキノコ確かシビレ毒があるヤツでは・・・?」
リアン
「そうか?全然平気やで。何度も食うとるし。」
リリス
「あれ?キャンティやウォッカに食べるなって言われたんですが・・・?(それにしても・・・今まであまり話した事なかったから、アニゼットの事クールでちょっと怖い人かなって勝手に思ってたけど・・・でも見た目とちがって結構子供っぽくてお茶目さんなんだ・・・勇気出して謝って良かったよ・・・こうしてアニゼットの本名も知れたし、色々お話しして仲良くなれたしね・・・いつまでも逃げ回ったままだったら、ずっと怖い人って誤解したままだったわ・・・)」
パクッ!
シビシビ・・・
リリス
「??」
リアン
「おぉっ!?どうしたリリスちゃん!?」
※リアンはFBIの修行で、長い時間掛けて毒に慣らされてます。
その後、リアンとリリスはちゃんとジン達に保護されました。
・・・ってな事がありまして・・・
哀
「ヘェ、そんな事があったんだ・・・」
刃・ユリ
「うん。」
コナン
「なぁ・・・オレ、1つ疑問があるんだけど・・・」
刃
「何?」
コナン
「何でその時、ジン達は刃ちゃんの正体に気づかなかったんだろう・・・?」
ユリ
「あ、そういえば・・・」
刃
「もしかして、ジンって・・・」
哀
「バカ・・・?」
ジン
「ヘックシ!何だ?誰かがオレのウワサしてるのか・・・?」
そんなこんなで、この話はお終い。
次回は、久しぶりに蘭が・・・ |