ファイル467:追憶の鏡迷宮(ミラーラビリンス)『9・海の母ザメと宮殿の魔女』
哀とパープルアイは、次の目的地であるグレープオーシャンへとやって来た。
哀
「ほぇ〜、このエリアはほとんど海の中を進むのね・・・」
パープルアイ
「ええ、おかげでほとんどのコピー能力が使えなくて、苦戦する人も多いと聞きますよ。」
哀
「その割には、パープルは余裕そうね?」
パープルアイ
「ええ、私は水中でも使えるハンマーを持ってきましたから。リーダーも切り替えてはどうですか?」
哀
「そうね・・・だったら私も変えようかしら・・・」
哀は考えた末に、ソードを使う事にした。
哀達は、順調に歩を進めてきた。
哀
「だいぶ奥まで来たわね。」
パープルアイ
「ええ、そろそろ行き止まりに差し掛かる頃でしょうか・・・」
そう言いながら進んでいると、突然目の前に竜巻が現れた。
哀
「キャッ!!た、竜巻!?」
パープルアイ
「ム!?この竜巻、よく見ると微妙におかしい・・・あ、リーダー!この竜巻、中に入れそうですよ!」
哀
「ええ!!中に入ったら危ないんじゃ・・・」
パープルアイ
「大丈夫です、私を信じてください。」
哀
「ええ・・・わかったわ!」
哀・パープルアイ
「いっせ〜のっ!!」
哀とパープルアイは、竜巻の中に飛び込んだ。
すると、その向こうにある鏡に入る事ができた。
哀
「本当に入れたわ・・・」
パープルアイ
「そうですね。」
2人が奥に進んで行くと、プールのような場所にたどり着いた。
どうやら、ここが奥底のようだ。
哀
「鏡の世界にもプールがあるのね。幻想的だわ。」
パープルアイ
「そうですね。ん?何かこっちに向かってきますよ。」
パープルアイが指差した方向から、何かが向かって来た。
向かって来た者の正体は、巨大なホオジロザメだった。
『あ〜ら、カワイイお嬢ちゃん達だ事!ひょっとして、ボスが言ってたお尋ね者ってこの子達の事かしら?』
哀
「お、お尋ね者!?」
パープルアイ
「いつの間にそんな事に・・・」
『まぁ、ボスはアンタ達の事警戒してるからね〜。自己紹介が遅れたね。アタイはミセス・ガブリエル!この海で鏡のカケラを守っている者だよ!』
哀
「やけにアッサリしゃべるのね・・・」
『まぁね。だってアタイ、負ける気はないもの。さぁ、行くよ!!』
ガブリエルは、一直線に突進してきた。
哀
「わっ、わっ!」
パープルアイ
「下がって、リーダー!ミラー!!」
パープルアイはミラーでガブリエルを弾き飛ばした。
『アタタタタ・・・なかなか良い攻撃するじゃないの?おかげで歯が数本折れちゃったよ。でもね・・・アタイは今までのヤツとは一味ちがうよ!!』
そう言うと、ガブリエルは水圧砲を発射した。
パープルアイ
「キャア!!」
パープルアイが吹っ飛ばされる。
哀
「パープル!」
『さて、久しぶりの客だ。アタイの子分達で存分に持て成してあげるよ!バクリエル!』
ガブリエルの口から、手下が出てきた。
哀
「手下が一杯・・・どうする?そうだわ!このコピー能力を使えば・・・コピー能力・コック!!」
哀はフライパンを取り出した。
『何?』
哀
「そ〜れ!」
哀がフライパンをかざすと、バクリエル達が吸い込まれた。
『な、何!?』
哀
「行きますよ・・・必殺!フライパン・キャノン!!」
哀はフライパンを振り下ろし、砲弾を発射した。
ガブリエルは避けられずにまともにくらい、体が燃え出した。
『キャ〜ッ!!1つトリビアを教えてあげるわ・・・サメはほとんどの場合、カマボコかフカヒレにして食べられるのよ〜!!』
そう言い残し、ガブリエルは息絶えた。
哀は鏡のカケラを手に入れると、通信機で他の哀を呼び出した。
数秒も経たない内に、レッドアイ達がやって来た。
レッドアイ
「うぉ、パープル!」
グリーンアイ
「や、やられちゃったの?」
イエローアイ
「イヤ、気絶しただけみたいや。」
哀
「4人にはパープルの介抱を任せたいの。できる?」
レッドアイ
「任せろ!」
レッドアイが言った。
哀
「ところで、ピンクは?」
ブルーアイ
「ピンクなら、私がスイッチを入れてきたストロベリーパレスに行ってる頃よ。もうボスの所までたどり着いたって、さっき通信で・・・」
哀
「わかったわ、行ってみる!」
哀はストロベリーパレスにつながる鏡の中に入って行った。
哀
「ピンク〜!どこ〜?」
哀はピンクアイの名前を呼びながら、走っていた。
哀
「もうそろそろ奥底・・・」
哀がそう言いながら奥底にたどり着くと、ピンクアイが片膝をついていた。
哀
「ピ、ピンク!」
ピンクアイ
「あ、リーダー・・・来たんですのね・・・」
哀
「そのキズ、誰にやられたの?」
ピンクアイ
「気をつけて、リーダー・・・ヤツは、自在に姿を消しますわ!」
哀
「え?」
そう言う哀の右側から、風が飛んできた。
哀
「!!」
哀はとっさにミラーを出した。
ミラーが風を弾くと、風が正体を現した。
『あら、アタシの高速移動を見切れるヤツがいたとはね・・・たいしたものよ。アタシの名はウィッチ・ルージュ!このエリアを守護する魔女!あなたもソイツのように、ボロボロにしてやる!!』
そう言うと、ルージュは再び姿を消した。
哀は神経を研ぎ澄ませる。
哀
「そこぉ!!」
哀が爆弾を投げた方向に、ルージュはいた。
『キャア!!』
哀
「あなたが来る方からは風が吹く・・・それで場所がわかるのよ!」
『だから何?それなら、その風の気配も消すまでよ・・・』
ルージュは再び消え、襲ってきた。
哀
「ウソ・・・キャア!!」
哀は攻撃を受けた。
哀
「クッ・・・方向がわからない・・・」
哀は次々と攻撃を受けていく。
哀
「ハァ、ハァ・・・」
『これで、終わりよ!!』
ルージュは再び消えた。
しかし、その直後に姿が見えたのだ。
『なっ、ウソ!!どうして消えれないの!?』
ルージュが後ろを振り返ると、ピンクアイがルージュを羽交い締めにしていた。
『な、何ですって!?』
ピンクアイ
「コピー能力・ゴースト・・・これを使えば、敵に取り憑いて動きを止める事ができますわ。」
『し、しまっ・・・』
ピンクアイ
「リーダー早く!ワタクシがコイツを抑えつけている内に!!」
哀
「わかったわ!バーニングブレイブバード!!」
哀はバーニングとウイングを合成し、火の鳥となって一気にルージュに突っ込んだ。
当たる寸前にピンクアイはルージュから離れたため、ルージュだけが技を喰らった。
『ギャアアアアア!!』
ルージュは大爆発した。
哀は鏡のカケラを手に入れると、エントランスホールへと戻った。
哀とピンクアイが戻って来ると、パープルアイはもう起きていた。
パープルアイ
「リーダー!6つめのカケラも取り返せたんですね!」
哀
「ええ、残るは2つだけよ!」
ブルーアイ
「その事なんだけど・・・今、私達に助言をしてくれていたシャドーアイがアップルルインズで危険な目に・・・」
哀
「何ですって!?」
哀は血相を変えると、すぐにアップルルインズにつながる鏡の中へと飛び込んだ。
次回、最強最悪の刺客が哀を待つ・・・!! |