ファイル466:追憶の鏡迷宮(ミラーラビリンス)『8・ワナだらけのカラクリ城』
姿なき敵カメレオンは、油断していた哀を舌で捕まえた。
哀
「く、苦しい・・・」
『ケケケ、オレの名前はガメーリィ・・・この洞窟を守る番人よ・・・』
哀
「じ、じゃあ、鏡のカケラも持ってるの・・・?」
『そうなるね。それにしても、こんなへんぴな所に人が来るなんて久しぶり!しかも女の子だなんて初めてなんだよね〜。』
ガメーリィは哀をマジマジと見る。
哀
「な、何・・・?」
『こんなにカワイイんだし、邪魔者もいないみたいだから・・・いただいちゃおうかなぁ〜。』
哀
「!!い、いただくって・・・まさか・・・」
『そだよ。君を食べちゃうって事♪』
哀の顔に冷や汗が流れた。
哀
「イヤイヤイヤ!絶対にイヤだぁ〜!!」
哀はジタバタと暴れた。
『うるさい嬢ちゃんだなぁ。えい!』
ガメーリィは舌で哀を締めつけた。
哀
「あぁっ・・・」
哀の動きが止まった。
『さて、そろそろいただくとするかな?』
ガメーリィは大きく口を開けた。
哀が目をつぶった、その時だった。
遠くから火炎弾が飛んできたのは。
『な、何だぁ!?』
火炎弾はガメーリィに当たると、彼を吹っ飛ばした。
その衝撃で、哀が投げ出される。
何かの影が、哀をしっかりと受け止めた。
レッドアイ
「大丈夫か、リーダー?」
哀
「レッド・・・うん、大丈夫よ・・・」
レッドアイ
「そか、よかったよ。」
そう言うと、レッドアイは哀を降ろした。
レッドアイ
「リーダー、ここはオレに任せて先に進めよ。今頃イエローがオレンジキャッスルにつながる鏡のスイッチを入れてるだろうから、入れると思うぜ。」
哀
「でも、レッドは大丈夫なの?」
レッドアイ
「大丈夫だよ、オレが誰の分身かわかってるだろ?任せなって。」
哀はレッドアイの瞳に何か熱いものを感じた。
哀
「わかったわ。お願いね、レッド!」
レッドアイ
「ああ、了解!」
哀はレッドアイに後を任せると、鏡に入って行った。
『チェー、せっかくごちそうが食べられると思ったのに・・・まぁいいや、君で我慢する事にしよう。』
そう言うと、ガメーリィは体勢を立て始めた。
レッドアイ
「テメェみたいなヤツがリーダーやオレを食おうとするなんて100万年早いって事を、身を持って思い知らせてやるぜ!!」
レッドアイはガメーリィに向かって行った。
哀はレッドアイに後を任せ、オレンジキャッスルへとやって来た。
哀
「さて、ここにイエローが来てるんだよね?あ、いた!」
哀はすぐにイエローアイを見つけ、近づいて行った。
哀
「イエロー。」
イエローアイ
「あ、リーダー。来たんやね。」
哀
「ええ。じゃあ先に進む?」
イエローアイ
「了解や。」
哀とイエローアイは、城の中へと入った。
哀
「キャア!何これ!!」
イエローアイ
「うわ、落とし穴や!!」
哀
「イヤン、行き止まり!?」
イエローアイ
「アカン!敵に囲まれてしもた!!」
それから1時間くらいかかって、やっと哀とイエローアイは奥地へと着いた。
哀
「あ〜、疲れたぁ〜・・・」
イエローアイ
「途中でワナにかかりまくったからな、ウチら・・・」
哀
「もう、この城イジワルすぎ!」
『我ガ『カラクリ城』ノ探検ハ楽シンデモラエタカナ?』
哀・イエローアイ
「!」
突然の声に2人が振り返ると、6本腕のロボットが宙に浮かんでいた。
『ヨクココマデタドリ着イタナ・・・ほめテヤロウゾ・・・』
哀
「あなたは誰?」
『我ガ名ハ『ギガタイタン』・・・コノ城ノ主ナリ・・・『鏡のカケラ』ガ欲シケレバ、我ニ打チ勝テ!!』
そう言うと、ギガタイタンは6本の腕を飛ばしてきた。
哀
「ミラー!」
哀はミラーで腕を弾くと、ビームで攻撃した。
しかし・・・
『ハハハ、ムダムダァ!!我ニハ通常ノ攻撃ナド効カヌ!』
イエローアイ
「ほな、これならどうやぁ!」
イエローアイは電撃を放った。
『ガァァァ!!』
ギガタイタンは床に落ちた。
哀
「き、効いてる・・・そうか!コイツは電気に弱いんだわ!!」
『ギク。』
イエローアイ
「そうとわかれば・・・」
哀
「2人で連携攻撃ね!」
哀とイエローアイは、同時に電撃を放った。
『グギャアアア!!』
その後も2人は攻撃を続けた。
数秒後、ギガタイタンは床に落ち、動かなくなった。
哀
「やった、勝ったわ!」
哀がイエローアイの方に走って来た。
その時・・・
『(ニヤリ。)』
イエローアイ
「危ない!頭下げて、リーダー!!」
哀
「え?」
哀があわてて頭を下げると、同時にイエローアイが電撃を放った。
『グギャアアア!!ナ、ナゼ・・・ばれタノダ・・・』
哀が振り返ると、頭だけになったギガタイタンに電撃が命中していた。
ギガタイタンはそのまま爆発した。
イエローアイ
「何で今まで誰もコイツを倒せなかったんか、やっとわかったわ・・・コイツは、倒されたフリをして相手を油断させとったって事やな・・・」
哀
「ありがとう、助かったわイエロー・・・」
哀とイエローアイは、無事3つ目のカケラを手に入れた。
哀がエントランスホールに戻って来ると、パープルアイが本を読んでいた。
哀
「あら、パープル。まだいたの?」
パープルアイ
「ええ。アタシもそろそろ出動した方が良いかと思いましてね。」
哀
「そう。それで、次はどこへ行くの?」
パープルアイ
「グレープオーシャンという海のエリアです。あそこは自然がキレイですからね。」
哀
「なら、私も同行するわ。ところで、レッドはどうなったの?」
パープルアイ
「レッドなら、とっくに4つ目のカケラを取り返して、別の所に向かっていますよ。」
哀
「そう、よかった。じゃあ、行きましょう。」
パープルアイ
「そうですね。」
哀とパープルアイは、グレープオーシャンへと向かった。 |