ファイル456:コナンと哀・ジュネと愛理『前編』
それは、ある日の昼下がり・・・
コナン
「あの・・・始まり方がファイル452と同じなんだけど・・・」
哀
「そこは突っ込まないものよ、コナン君。」
コナン
「ハァ・・・ところで哀・・・」
哀
「なぁに?」
コナン
「何でオレとハヤテ君はイスに縛り付けられているんだ?」
ハヤテ
「そうですよ、マリアさんまで一緒になって・・・」
そう、コナンとハヤテは今、手足を縄でイスに縛り付けられているのだ。
無論、これをやったのは哀とマリア、そして刃にユリである。
哀
「何でって・・・そりゃあ♪」
マリア
「志保さんと共同開発していた『女性化の薬』が先日ようやくできたので、実験しようかと・・・テヘッ♪」
哀とマリアはペロッと舌を出した。
コナン・ハヤテ
「(く、黒い・・・2人が限りなく黒い!!)」
コナン
「ちょっと、刃ちゃんとユリちゃん!見てないで止めてよ!」
刃
「でもアタシ達も・・・ねぇ?」
ユリ
「2人の女の子姿見てみたいし・・・」
もはや多勢に無勢である。
マリア
「ではまず、ハヤテ君から・・・」
ハヤテ
「あ・・・あ・・・」
マリアはハヤテの口に薬を放り込み、飲ませた。
ゴックン!
ハヤテ
「あああああ・・・」
すぐに効果が現れ、ハヤテは女の子になってしまった。
コナン
「ハ、ハヤテ・・・君?」
ハヤテ
「うにゃあ・・・コナン君・・・」
声も完全に女の子である。
哀
「じゃあ、次はあなたの番ね♪」
コナン
「イ・・・イヤァ〜ッ!!」
数分後、コナンも女性化してしまい、ハヤテと一緒にメイド服を着せられてしまっていた。
コナン・ハヤテ
「うぅ・・・ひどいですよ、こんなの・・・」
キラキラキラキラ・・・
コナンとハヤテのバックがキラキラと輝く。
それに哀達は見惚れてしまった。
マリア
「さぁ、それでは早速・・・その姿で何かしてもらいましょうかね?」
マリアは笑顔で言った。
しかし・・・
コナン
「イヤイヤ!絶対にイヤ〜ッ!!」
そう叫ぶと、コナンは泣きながら工藤邸から出て行ってしまった。
哀
「あらら・・・」
マリア
「少しやりすぎましたかねぇ・・・」
そう言いながら、2人は苦笑いしていた。
コナン
「うぅ・・・哀のバカ・・・」
しばらく走ったコナンは、米花公園で泣いていた。
コナン
「バカ・・・バカ・・・バカァ・・・」
「あれ?君は確か・・・コーラルリーフさん?」
コナン
「え!?」
突然の声にコナンが振り向くと、そこにはジュネがいたのだった。
コナン
「(ジュ、ジュネ!?何で彼がこんな所に!!)こ、こんにちは・・・」
コナンはぎごちない挨拶をした。
ジュネ
「イヤ〜でも、こんな所で再会できるなんてビックリだなぁ・・・もしかして運命だったりして。何てね。」
ピキッ!
コナンは手をワナワナと震えさせた。
そして、ジュネにつかみかかろうとする。
コナン
「1度ならず2度までも・・・許さない!!」
ジュネ
「ちょっと待ちなよ。君、今どういう格好してるのかわかってる?」
コナン
「あ・・・」
そう、今コナンは女性化している上、メイド服を着用しているのだ。
この状態でジュネにつかみかかりでもしたら、どうなるのかわかったものではない。
コナンはつかみかかるのを止めた。
ジュネ
「ところで、どうして君はこんな所に?」
コナン
「え、えっと・・・迷子?」
ジュネ
「・・・」
しばらく沈黙が続く。
ジュネ
「だったら・・・しばらくボクと一緒にブラブラする?」
コナン
「・・・え?」
ジュネ
「イヤ、別に深い意味はないんだけどね・・・」
コナンはしばらく考えた。
今のコナンの格好を考えると、1人だけで行動するのはさすがに不安だ。
しばらく考えた後、コナンは決意した。
コナン
「お・・・お願いします・・・」
ジュネは微笑むと、コナンの手を握って歩き出した。
コナン
「あ、ちょ・・・」
ジュネ
「ホラ、行くよ!」
コナン
「あ、はい・・・」
コナンはジュネに引っ張られるまま、歩き出した。
ジュネ
「さて、君何か欲しいのある?ボクが買ってあげるよ。」
コナン
「ハァ・・・じゃあソフトクリームが食べたい・・・かな?」
ジュネ
「わかった、ソフトクリームだね。それならあの店のヤツがおいしかったよな。じゃあ案内するよ。」
数分後、コナンとジュネはソフトクリームをパクついていた。
ジュネ
「コーラルリーフさん、おいしい?」
コナン
「え!?え、ええ、おいしい・・・よ・・・」
ジュネ
「そう、よかった。」
ジュネは微笑んだ。
コナン
「(何か調子狂うな・・・女性化してるって事も関係あるかもしれないけど・・・)ところで、どうして私なんかを誘ったの?あなたなら、つき合ってる人の1人や2人ぐらいいるでしょう?」
ジュネ
「確かにいるよ、ボクにも好きな人・・・でも、今は遠距離恋愛中なんだよね。」
コナン
「その人って・・・誰?」
ジュネ
「確か、愛理って名前だったかな・・・」
コナン
「!」
コナンの脳裏に、ある人の名前が浮かんだ。
亜戸川愛理。
かつてコナンをさらい、兄にしようとした女の子。
記憶を操る薬の効果で、自分の事を忘れてしまった少女。
コナン
「(そっか・・・今は愛理ちゃん、ジュネとつき合ってるんだ・・・あれ?何で残念だと思ったんだろう?今・・・)」
その時、突然叫び声が聞こえた。
「見つけたぞ、小僧!!」
コナン
「え?」
ジュネ
「やっぱり来たか・・・」
ジュネは声のした方を振り向いた。
声の主は、中年の男だった。
「おい、小僧。さっきはよくもやってくれたな・・・」
男の後ろに、4〜5人の男女がいる。
「カワイイ彼女を連れてやがるな・・・」
「まぁいいや、2人一緒に痛い目に・・・」
その時、サッカーボールが中年の男を直撃した。
「ガッ!?」
ジュネ
「え?」
ジュネが振り返ると、コナンがハァハァ言っていた。
ジュネ
「コーラルリーフ・・・さん?」
コナン
「ジュネ、こっち!」
コナンはジュネの手を握り、走り出した。
「この小娘!待ちやがれ!!」
中年の男と仲間達は、コナンとジュネを追いかけ始めた。
コナン
「(あぁ〜ん、何でこうなるのぉ〜!!)」
コナンはジュネを引っ張りながら、走っていた。
コナン
「ジュネさん、こんな時に何だけど・・・どうしてあの人達に追われてるの?」
ジュネ
「ああ、その事?実はボク、3時間前に杯戸町でカツ上げしてたアイツらをやっつけたんだよ。そしたら、リーダーだっていうヤツからにらまれてね。ずっと追いかけ回されてるんだよ。」
コナン
「さ、3時間も追い回されてるの・・・?」
ジュネ
「うん。」
コナン
「・・・」
コナンは唖然となった。
コナン
「何か大変な事になってるのね。じゃあ・・・私がオトリになるわ。」
ジュネ
「な、何?ダメだ!君は仮にもボクが1度惚れた人・・・危険な目に遭わせるワケにはいかない!」
コナン
「ごめんなさい、ジュネ。」
ジュネ
「え?」
コナンは麻酔銃を構え、ジュネ目掛けて撃ち込んだ。
パシュ!
プス!
ジュネはバタリと倒れた。
コナンはジュネを工藤邸まで運んで来ると、ジュネを玄関に置いた。
その後、コナンは走り出した。
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