表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

掌編小説集4 (151話~200話)

裸の王様

作者: 蹴沢缶九郎

「これは天才にしか見る事の出来ない服です」と布織り職人に渡された、本人にも見えない服を着た王様は、パレードに突然乱入した無邪気な子供に言われた。


「あ、王様裸だー」


それは王様自身も含め、取り巻きやパレードの観客達が心の奥底に留めていた言葉だった。突き付けられた事実に怒った王様は、「布織り職人を引っ捕らえろ」と部下達に命じ、数日後、捕らえられた布織り職人は公衆の面前で処刑された。


さて、これは誰も知る由もない事だが、パレードの観客達の中には数人、王様の服が見えていた者達がいたのも事実である。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 天才にしか見えない服のように、すごすぎる発明は、一部の天才にしか理解されないという点がこの童話のミソですね。 私も、裸の王様をモチーフにした作品をなろうに投稿しています。「見えない服と見え…
[一言] 『裸の王様』に、そんな事実があったとは! 腕利きの職人が処刑されてしまったのが、何ともやるせないですね・・・。 楽しませていただきました。ありがとうございました。
2016/05/05 17:22 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ