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痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 作者:夕蜜柑
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防御特化と悪魔戦。

ちょっと修正。
悪魔がメイプルに向かって突進し、物凄い勢いで殴りつける。
メイプルは反応出来ずにその拳を体で受けてしまう。

「よし!ノーダメージ!」
それでも悪魔の攻撃はメイプルの体を傷つけるには至らなかった。
しかし。

「ん?」
メイプルの体に赤黒い鎖が巻きついていた。悪魔の攻撃によるものだということは容易に想像出来た。

「何これ……?」
メイプルが不思議に思っているうちに悪魔がもう一度攻撃してくる。
メイプルはこれもまた回避出来ずに受けてしまう。

「鎖が増えてる…!」
取り敢えず鎖をよくないものだと結論付けたメイプルは取り敢えず悪魔の攻撃を遠ざけようと考えた。

「【発毛】!」
真っ白い毛球が荒廃した灰色の大地に出現する。
メイプルは羊毛の内部に引きこもり、悪魔の攻撃から逃れつつ、鎖を確認する。

「んー…【呪縛】……初めて聞く状態異常だ」
メイプルは状態異常の詳細を確認する。
【呪縛】は最大で五回かかり、五回かかった状態になると全ての能力が25パーセント下がるものだった。

「じゃあ私は今二回受けてるから、10%下がってるのか」
【呪縛】は一段階ごとに二分間の効果時間があり、二段階まで進んでいるメイプルは治るまでに四分かかる。

「じゃあここにいようかな」
メイプルは体の鎖が消えるまで羊毛の中で待機し、鎖が消えると羊毛の玉のてっぺんから顔を出しシロップを呼び出し、いつも通り空へと飛ばした。

「【巨大化】!」
シロップを十メートルの高さまで浮かべると顔が斜め下になるように傾ける。
メイプルは悪魔がメイプルの羊毛を殴りつけているのを確認するとシロップに命じるため叫んだ。

「【精霊砲】!」
メイプルの声に反応し遥か上空から極太のレーザーが放たれる。
相手の攻撃の届かない高さからの一方的な攻撃。
それは大地に光を撒き散らし悪魔を飲み込んだ。

「むう、タフだなぁ……一割しか削れてないや」
ここなら全力を出せるというのは本当だったようで、悪魔はダメージをものともせずにメイプルを攻撃し続ける。
メイプルはもう一度羊毛の中に埋まると考え始めた。

「腕だけ出して【毒竜ヒドラ】がいいかな?でも、悪魔って毒効かなそうだしなぁ」
毒毛球になるとシロップに運んで貰えなくなるので、ここから動けなくなってしまう。
それは避けなければならないため毒の扱いは慎重にならなければならない。
メイプルは横から頭と新月を出して悪魔を待つ。
悪魔がメイプルの頭を殴りつけるもののメイプルの頭は剣すら弾くのだ。
拳が有効打を与えられる筈がない。

「【毒竜ヒドラ】!」
新月から放たれた毒竜が悪魔を飲み込み吹き飛ばす。

「やっぱり毒は効かないか」
毒の追加ダメージはないが、毒竜が当たったことによるダメージが入っている。
使わないよりは遥かにいいだろう。

「シロップに任せよう」
【呪縛】を受けたメイプルは念のため羊毛の中に戻っていった。



何分かに一度の【精霊砲】の攻撃により悪魔のHPバーは半分を下回ろうとしていた。

「【精霊砲】!」
シロップの精霊砲が悪魔を飲み込む。
それと同時に悪魔のHPバーが遂に半分を下回った。


「ぐっ……ウゼェ!潰す!潰すッ!」
悪魔の体を黒い光が包み込み、体が膨張し姿が変わっていく。
手足は巨大化し筋肉が隆起しており、本数が増えている。
首が伸び、顔がなくなり頭部にはダラダラと涎を垂らす大きな口だけが存在していた。
醜悪な姿に変わった黒い悪魔が叫ぶ。

「グルル……グゲァァア!」

「き、気持ち悪っ!!」
流石のメイプルもこの見た目の化け物に好感は持てそうになかった。

「ゲゲゲッ!アガァ!」
口から漆黒の炎が吐き出される。
それはメイプルを包み込み、羊毛を燃やし尽くした。

「えっ!?この羊毛って燃えるの!?」
羊毛なのだから燃えるのは至極当然と言える。いくら防御力が高くなったとしても羊毛自体に決められた性質は変わらない。
メイプルを守っていた羊毛の壁は無くなり、メイプルが地面に落ちる。
悪魔が大きく口を開けて迫ってくる。
メイプルが咄嗟に逃げようとするが間に合わない。

「アー」

「あっ……」
メイプルは頭から一口でぱっくりと食べられてしまった。
大盾と短刀がその場に落ちる。

「ギヒギヒヒヒ!」
悪魔は嬉しそうに気味の悪い声で笑った。



飲み込まれたメイプルは狭い空間をズルズルと移動していた。

「うっ…せまっ、い!うわっ!?」
急に足場が無くなり、ドボンと液体の中に落ちる。
メイプルは溺れないように浮かんでいた何かに掴まる。

「うわ……ここって胃の中っていう扱いなのかな?……っていうか鎧が溶けてきてる!?」
焦るメイプルだったが、しばらくして自分自身が溶けないことに気付くと落ち着いて周囲を観察した。

「うーん……攻撃手段がないや。あ、いやそうでもないか」
メイプルが呟く。


このボスを作った際に運営は丸呑み攻撃を高威力攻撃に設定していた。
飲み込まれた後も大ダメージを受け続けて、更に最後には猛毒のプールに落ちるという仕様だった。
さらに時折胃が収縮することにより毒のプールを生き残ったとしても圧殺されてしまう。
本来は足の遅い大盾が技術をもってして素早い敵が繰り出す丸呑みを回避しなければならないのだ。

それをメイプルは超高防御と【毒無効】により正面突破してしまった。
大盾が三人分は死ぬであろうダメージを受けることもなく、落ちた先の毒のプールなどぬるま湯である。
最早、ちょっと冷めたお風呂である。

しかも、生き残ることなど想定されていないこの最終地点でメイプルは鎧を溶かされて強くなってしまう。

「食べられちゃったけど……倒せば出れるよね?」
そう言うとメイプルは蠢めく肉の壁に向かって毒のプールを泳いでいった。




悪魔の変化後はモンハンのフルフルから翼をとって足を増やした感じです。
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