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痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 作者:夕蜜柑
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防御特化とスキル習得。

ちょっと修正。
メイプルはエクストラクエストのルートを選ぶと、神殿から出て女性の姿を探した。
しかし、女性はどこにも見当たらなかった。

「先に帰ったっぽい…?」
しばらく神殿の周りを探索した後で、メイプルもシロップに乗って町へと帰っていった。




町に着いたメイプルは真っ先に女性の家に向かった。

「……どうなってるかな?」
メイプルが女性の家の扉を静かに開く。

少女は眠っていた。
今までの苦しそうな表情は消えて、穏やかな寝顔だった。

「騎士様…娘が……娘が起きないんです……」
メイプルが少女に近寄って様子を見てみるが、少女が息をしていないことが分かるだけだった。

「えっ……う、嘘?あれ?」

「私は…娘のために林檎を買ってきますね…娘は林檎が好きだから……」
女性はそう言うとフラフラとした足取りで外へと出ていった。
現状を受け入れられていない様子で、正常な状態には見えなかった。

「え…えっ!?く、クエスト進んでたよね!?」
メイプルは現在受けているクエストを確認していたが、少しして少女の体が薄く光り輝き始めたことに気付いた。
メイプルが少女に近づいて真横に立つ。
何が起こっているのかと、観察していたメイプルはある事に気付いた。

「光が……文字に?」
少女から溢れる黄色い光は空中に文字を形作った。

「三日後…【朽ち果てた教会】?」
メイプルがその文字に目を通して少しすると少女から溢れる光は薄れて消えていった。

「そこに行けばいいのかな…?でも、どこだろう……この町には図書館があったし…そこで調べてみようかな?」
帰ってきた女性と入れ替わるようにしてメイプルは外へと出ていった。




メイプルは予定通りに図書館にやってきていた。

「さてと…地図とかあるよね?」
メイプルは第二層の地図が書かれた本を探す。

いくつか見つけたものの、詳しく書かれたものは無かった。
せいぜい、地形が読み取れる程度だ。

「うーん…思ってたのと違う……」
メイプルにはまだ時間があるため、今日のところはここでゲームを止めることにして調べ物を切り上げた。





翌日。
メイプルは図書館での調べ物を終えて図書館から出てきた。

「歴史の棚にあったかぁ…見逃してたなぁ……」
メイプルはこのゲーム内の歴史について記されている本の隅に、小さく教会について書かれているのを発見したのだ。

「三日後……何があるか分からないし、ポーション買っておこうかな」





そうして準備を整えたメイプルは三日後に忘れずに教会に向かった。

「シロップのお陰で快適だよ!」
シロップを褒めつつ南へと向かう。
南に広がる森の入り口でシロップから降りると森の中へと入っていく。

「守る人がいなければ余裕だね」
時折現れるモンスターが鎧に体当たりをしてガシャンガシャンと音を立てる。
それらはメイプルにダメージを与えることは出来なかった。
メイプルにとってはいないのと何ら変わらない。

ただ、メイプルはシロップを使わなければ信じられない程移動速度が遅いため、教会に着くためには二時間程かかってしまった。

「はぁ…最近は歩いてなかったからなぁ……」
快適さの差に疲労したメイプルは、たまには歩いて探索しようと思った。
そんなメイプルの前にはついに辿り着いたボロボロの教会があった。

「よし、入ろう!」
扉は既に外れて無くなってしまっており、内装も蔦や草木に侵食されてしまっている。
メイプルは長椅子の並ぶ部屋の中央を歩いていく。
正面の壁には傾いた大きな十字架があり、古びてもなお存在を放っている。
メイプルはその真下の床にキラキラと輝く何かが落ちていることに気付いた。

「これ……?」
光の正体は輝く気体の入った小瓶だった。
メイプルはその小瓶の情報を見てみる。

【大天使の欠片】

「な、何だか凄そう……」
メイプルはそれを大事にインベントリにしまいこむと、出来る限り急いで少女の元に向かった。








メイプルがそっと女性の家の扉を開けて中に入る。

「騎士様…どうかしましたか?」

「ちょっと試したいことがあって」
メイプルは眠っている少女の真横に立つと、インベントリから小瓶を取り出して蓋を開けた。
その瞬間、少女の体が眩く輝き始める。

「うわっ!?」

「騎士様!どうかしましたか!?」

「え、み、見えてないの!?」
少女から溢れる輝きは、以前文字を形作った時と同様に、今度は美しい女性の姿を形作ったのだ。
メイプルが現れた女性をじっと見つめていると、彼女は話し始めた。

「ありがとう。この子の命を奪ってしまうところでした」

「は、はぁ…そ、そうでしたか」

「貴方には、私の力の一部を…これで私も帰ることが出来ます…」
その言葉を最後に光は天に昇って消えていってしまった。

それと同時に少女がむくりと起き上がる。

「あれ…お母さん…?」

「あ、あ……ああっ!」
女性が少女を抱き締める。
少女は状況が飲み込めていないようだった。

「一件落着…なのかな?」
メイプルとしてはよく分からない終わり方だったが、クエストクリアの表示が出ていたため納得しておいた。

メイプルはそっと外に出て手に入れたスキルを確認した。

「【身捧ぐ慈愛】…うわっ……何これ」
メイプルがスキルの詳細を確認しながら呟く。
そして、何か思いついたのかギルドホームに向かって走り出した。





「イズさん!」

「…どうしたの?そんなに急いで」

「装備を一式作って欲しいんですけど…出来ますか?」

「まあ…出来なくはないけど、どんな装備がいいか知りたいところね…何かあったんじゃないの?」

「……私もよく分かってないので、ちょっとついてきてくれませんか?」

「本当…何があったの…?」
メイプルはイズを連れてフィールドへと向かった。
そこでメイプルは新しいスキルを使用した。



その日から五日間。
イズはログインしている時は工房で装備について考え、納得いくまで試作を作り続けた。

「違う…【アレ】に合う装備はこんなのじゃない……!」
そんなイズの声が工房に響いていた。





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