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痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 作者:夕蜜柑
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防御特化と偽者退治。

ギリギリセーフ!
ちょっと一日一話が厳しくなってきました。忙しくなってきたせいです。
様子をみて二日に一話にするかもしれません。
ご了承下さい。
戦闘開始から既に四時間が経過し、四日目も昼間になる。
メイプルの試みは成功し、既に【ヴェノムカプセル】は天井に接している。
広かった部屋も、カプセルに侵食されていないのは部屋全体のうちの四分の一だけになった。

「【ヴェノムカプセル】」
メイプルの声と共にカプセルがその大きさを増していく。

「ふぅ……もう少し…」
偽サリーは未だ無傷のままだ。
しかし、そんなことは関係ないのだ。
カプセルが部屋を覆い尽くせば回復すら追いつかずに倒れることだろう。
攻撃を当てられるかどうかが、最大の問題点だったのだ。

もはや結果は決まっていた。
偽サリーにこの状況を打破出来る手段は存在していなかったのだ。

そして、それからさらに一時間。

「【ヴェノムカプセル】!」
それは長かった戦いの終わり。
偽サリーは飲み込まれて赤いエフェクトを派手に散らしながら消えていった。
メイプルは念のために【蜃気楼】を警戒したが、毒まみれのこの空間に偽サリーの居場所など無かった。
それになにより、偽サリーが消えていった場所に落ちていったメダルが偽サリーの敗北を物語っていた。
メイプルがカプセルを解除する。
カプセルが崩れ落ちバシャバシャと毒の雨が降り注ぐ。

「はぁ………疲れた」
怪鳥戦とはまた違った疲労に、メイプルがその場に座り込む。

「部屋の中でよかった……外だったら勝てなかった……」
空間の広さに制限が無ければこの戦法は使えないのだ。
地形条件が味方してくれていなければ勝てなかっただろう。

「メダルを回収して魔法陣に乗ろう……サリーはどうしてるかな。やっぱり、偽者の私と戦ってるのかな?」
メイプルは地面に落ちていた一枚のメダルを拾い上げる。

「勝てるかなぁ…サリーなら攻撃を躱すのは簡単だろうけど……」
メイプルがサリーを心配しつつ魔法陣に乗る。
光が薄れていき、目の前に現れたのは螺旋階段だった。
見上げてみると光が差していた。
どこかに繋がっているようである。

「サリーは…先に行っちゃったりしないはずだよね」
メイプルはここでしばらく待ってみることにした。
二人はどこかで死亡した時にはそれを連絡すると決めていた。
サリーからはメッセージでの連絡が来ていないため、負けて初期地点に戻っているようなことは無いとは分かった。
それならば、サリーはまだ戦っていていずれ転移してくるか、完全に分断されたかの二択である。
分断されたというのは、サリーは偽者と戦っていない場合だ。
サリーを霧の中に残してメイプルだけが戦っていたかもしれないのだ。
しかし、メイプルはサリーがまだ戦っているのだと直感した。

「サリーもきっと戦ってる……そうだ!シロップ【覚醒】!」
指輪が輝いてシロップが姿を現す。

「一緒にサリーを応援して待ってよう」
シロップと二人でサリーを応援しながらその場で待機すること一時間。
その場が眩い輝きに包まれる。
メイプルが念のためにと大盾を構えて様子をうかがう。

「はぁ…勝てた……」
光が薄れて、そこにいたのはサリーだった。

「………本物……だよね?」
サリーもメイプルの声でメイプルに気付き身構える。

「………本物か確認させて」

「いいよ?」
メイプルはサリーが疑うところを見て、サリーが偽メイプルと戦っていたことが分かった。
それならば、確認は当然だろうと了承する。

「あなたは小学六年生の時に予防接種を受けて大泣きしている所を私に目撃されたメイプルですか?」

「な、ななななな、何でそれ覚えてるの!?忘れてよっ!」
メイプルが予想していなかった確認方法。
本人しか知らないようなことを言う。
理に適ってはいるが、羞恥心を煽られるその内容にメイプルが恥ずかしそうに大盾の後ろに隠れる。
サリーはこのメイプルが本物だと分かっていたが、ちょっとからかってやろうと思ったのだ。
疲れていたためちょっとふざけてみた訳だ。

「ふふふ…本物だね!まあ分かってたけど」

「………待って。私がまだ確認してない」
メイプルが真剣な目つきでサリーを見る。

「えっ……」
サリーが何か言う前にメイプルが話し出す。

「……あなたは中学生の時お化け屋敷に入り途中で腰を抜かして係員に連れられて泣きながら非常口から出てきたサリーで間違いないですか?」

「そ、そんなこと覚えてなくていい!」

「ゲームにはまり過ぎて自分で考えた奥義をノートに書いていたあのサリーですか?」

「待って、ごめん!悪かったって!」

「ちょっとした仕返しをしてみた」

「……はぁ…藪蛇だったかぁ」
何はともあれ二人は無事に再会することが出来た。

「メイプルはどうだったの?私は偽メイプルと戦ってたけど」

「私は偽サリーと。勝ったのは一時間前くらいかな?」
サリーもメダルを一枚獲得していたようでメイプルに受け渡してくる。
これでメダルは十枚だ。

「どうやって偽メイプルに勝ったの?」
サリーは一度それに答えようとしたが、口を噤んだ。

「もし…もしも、トーナメント形式のイベントがあった時にメイプルに簡単に負けたくないから今は秘密にしててもいい?」

「いいよ!んー……じゃあ、私もどうやって偽サリーに勝ったかは秘密!私も負けたくないもんね!」
サリーは勝った方法は秘密と言いつつステータスだけは見せてくれた。

「スキルから推測してもいいよー!」

「なら、ありがたく見させてもらうね」
メイプルがサリーのステータスをじっくりと見る。


サリー
Lv21
HP 32/32
MP 25/25〈+35〉

【STR 30〈+20〉】
【VIT 0】
【AGI 85〈+68〉】
【DEX 25〈+20〉】
【INT 25〈+20〉】

装備
頭 【水面のマフラー:蜃気楼】
体 【大海のコート:大海】
右手 【深海のダガー】
左手 【水底のダガー】
足 【大海のレギンス】
靴 【ブラックブーツ】
装飾品 【絆の架け橋】
【空欄】
【空欄】

スキル
【状態異常攻撃Ⅲ】【連撃剣Ⅰ】
【疾風斬り】【筋力強化小】
【連撃強化小】【ダウンアタック】
【パワーアタック】
【スイッチアタック】【体術Ⅴ】
【短剣の心得II】【器用貧乏】【ディフェンスブレイク】【超加速】
【火魔法Ⅰ】【水魔法Ⅱ】【風魔法Ⅲ】
【土魔法Ⅰ】【闇魔法Ⅰ】【光魔法Ⅱ】
【ファイアボール】【ウォーターボール】
【ウォーターウォール】
【ウィンドカッター】【ウィンドウォール】【サイクロンカッター】
【サンドカッター】
【ダークボール】
【リフレッシュ】【ヒール】
【MP強化小】【MPカット小】
【MP回復速度強化小】【魔法の心得II】
【釣り】【水泳Ⅹ】【潜水Ⅹ】【料理I】
【採取速度強化小】【気配遮断II】
【気配察知II】【しのび足I】【跳躍Ⅲ】
【毒耐性小】


「いくつか変わってるね」

「残りの期間に使うこともあるかもね」

「ちょっと見ないうちに頼もしくなっちゃってもう!」

「ここからは、また一緒に戦えるね」
サリーが嬉しそうに微笑む。
メイプルも微笑み返す。

「じゃあ、階段上ろうか」

「そうだね。まだメダルも欲しいし」
二人は螺旋階段を光に向かって上って行った。




上った先は渓谷の向こう側だった。
長期戦で疲れている二人だが、悠長に休んでいられる程、期間は残っていない。
四日目も既に昼過ぎだ。
メダルは早い者勝ちなのである。

「また森を探索しないとだね」
目の前に広がる森を見てメイプルが言う。この森がどれだけ深いかは分からない。ダンジョンがあるかも分からない。

「気合い入れていこう!」

「おー!」
二人は新たなダンジョンを求めて森の中へと入っていった。

サリーの偽メイプル突破方は今は書かないです。
いずれは、その力を使う時が来るでしょうが、当分先ですね。
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