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魔法学院編
挿話3
○年○月○日晴れ

今日初めて父上から聞かされていたゲルマニアの怪しい写本の作者に有った。

まだ子供だ。

ルイズをあんな体型にした憎っくき相手。

あんな恥ずかしい体操をさせられて…

私には効果がなくてチビルイズが増長してしまった責任をどうするのよ?

あとメイド!

あの私を見る憐れみを含んだ瞳は…

全部お前の責任だ!

全員引き取れ!



○年○月○日曇り

お母様が奴の訓練をつけている。

訓練と言う名の制裁か?

お母様グッジョブ!

あー吹き飛ばされて空を舞っているわ。

気分がスッキリするわね(笑)

あっまた起き上がってお母様に向かって行って…
また吹き飛ばされた。

随分頑張るわね。

直ぐに逃げ帰ると思ったのに。

あっまた吹き飛ばされたわ…

今度は気絶したわね。

ルイズがたまらすに看病にいったわ。


○年○月○日晴れ

連日頑張るわね。

大分お母様に吹き飛ばされる回数も減ったわ。

あっ複数のゴーレムでお母様を取り囲んだ!

しかも金属製かしらお母様の風の魔法に耐えきったわ。

でも詰めが甘かったわね。

お母様の高速移動+ウインドブレイクのコンボを決められて気絶ね。

あっカトレアが治療を…

駄目よ貴女は魔法を使っては体が…

仕方ないから私が治癒してあげるわ。

まったくこんなにボロボロになって…

男の子でしょ。
しっかりしなさい!



○年○月○日晴れ


今日もお母様からシゴキを受けている。

でもお母様は彼の素質と発想や応用力は見るもの有るって言っていたわ。

知る人ぞ知る烈風のカリンが認めているって事かしらね?

あっまた吹き飛ばされたわ。

でもお母様が彼を吹き飛ばす時の笑顔って…

絶対この訓練は私情が入っているわね。

私に魔法を教えてくれて上達した時だってあんな良い笑顔は見せてくれなかったもの…

あっお母様にゴーレムで一撃入れたわ!

凄いわ…ね…

駄目よお母様!

そんな城攻戦に使う竜巻みたいなカッタートルネードは駄目よー!

威力が桁違いだからー!

彼…生きてるかしら?
仕方ないわね。

治療の準備をしましょう。

しかし年の割に随分鍛えらた体をしてるのね。

お腹の筋肉とか割れて…
いやいやいや何を考えているのエレオノール!

しっかりしなさい。

彼が言うには…

こう言う時は素数を数えるんだっけ?

まったくこの子は変な事ばかり知ってるわね。



○年○月○日心の中は嵐


昨日何度目かの婚約者から破談のお願いがお父様宛に来た。

なによそれ?

直接私に言えないの?

最初は嫁に貰ってやる的な高飛車に接して来たのでどちらが上なのか態度と実力で示しただけなのに…

根性ないわねこれぐらいで。

ツアイツなんかこの10倍以上をお母様から受けても平気でいるわよ。

あら…

彼じゃなくてツアイツ…か。

まぁ良いか呼び名くらいなら。



○年○月○日心の中は台風


今度こそ大丈夫だとタフさ溢れる相手を探してくれた…

お父様違うわ。

こんな脳筋の馬鹿はお断り。

もっと知的な会話をしたいので有ってお仕置きを喜んで催促するようなタフさでは無いのよ。

もっと何度でも立ち上がる不屈の闘志が欲しいのよ。

コイツはお断りよ。

お仕置きもご褒美みたいだからしないわよ。

しかし…

ムシャクシャするわね。誰かにこの熱い思い(苛立ち)をぶつけたいわ!

そこで修行で滞在中のツアイツに模擬戦をしかけたわ。

お母様に散々やられて可哀想だけど私の発散にも協力してもらおう。

しかし結果的には余裕で避けられたわ。

悔しくて精神力の続く限り仕掛けたのに掠りもせずにへばったわ。

ツアイツったら私をお姫様抱っこで寝室迄運ぶからてっきり勝者の権利で頂かれてしまうのかと…

期待しt…

いえその抵抗しようとしたらそのまま寝かせて去っていくし。

これはこれで私に魅力が無いって事?

女として凹むわね。



○年○月○日晴れ


朝食には行かなかった。昨日の件も有り恥ずかしくて顔を合わせたくなかったから…

少し遅れてから食堂に行くと珍しくお母様とツアイツが2人で何かを話していたわ。

どうやら彼の切り札であるブーメランの威力向上についてね。

ツアイツは素材を火薬で固めた物にして信管を付けて衝撃で爆発させるとか表面を鏡の様に仕上げてライトの魔法と組合せて乱反射させて視認性を悪くするとか…

凶悪ね。

お母様は逆にブーメランの羽の角度を変えてランダムな軌道にしたら良いとか…

こういう知的なディスカッションは私がしたいの!

私がツアイツと話したいの!

後でその凶悪な改良魔法を迷う事なくお母様に向けて使っていたわ。

流石に色んな意味で危ないからと注意したら

「あのトリステインの白い悪魔に一発当てるまでは止めない!」

って中々男らしく言ったわ。

良くあのお母様の事をそんな風に言えるわね。

結婚しているお父様でも無理よそれは…



○年○月○日雨


もう何度目かしら。

両親が連れてくる縁談の相手を断ったり断わられたりしたのは…

どうしてもツアイツと比較すると見劣りするわ。

今回は断られたわ。

私の振る話題に全然ついて来れない自分の自慢ばかりする奴。

でもその自慢の成果すらツアイツの片手間の発案にさえ劣るわ…

つまらないわね。

そうだ!

ツアイツを呼んで愚痴を聞かせよう。望みが高くなったのもアイツの責任だし文句を言っても構わないわよね。

そしてガンガン酒を注いで先に潰して今度は私がレビテーションでベッドに運んであげようかと思えば…

先に酔いつぶれて同じ様にベッドに運ばれ寝かされたわ。

屈辱ね…

どれだけお酒が強いのよ。

翌朝二日酔いで伏せていたらアルコール中和剤を持ってきてくれた。

自作だとか言ってたが効果はかなりあった。

さり気ない優しさが嬉しいわね。

でも今度はお母様の力を借りても酔い潰すわ。

酒の上の過ちって…

責任取らせても仕方ないわよね。


○年○月○日曇り



彼が修行の為に我が家に定期的に滞在する様になり二年近くたったわ。
それに合わせる様に私も実家に帰る様になったのは何時からかしらね。

最初は私と身長もさして変わらなかったのに今では見上げる程だわ。

恒例?の私が先に酔いつぶれてベッドまでお姫様抱っこで運んで貰うのも2回や3回じゃきかないわね。

毎回運ぶだけって男的にどうなのよ?

小一時間問い詰めたいわね全く。



○年○月○日晴れ



今日お母様とツアイツとの話しを盗み聞きしてしまったわ。

お母様が毎回お姫様抱っこで私を運んでいるのに何もしないのは何故か?
って聞いていたら大切な人だからですよって言ってくれたわ。お母様は逆に大切ならガンガン逝けって言ってくれたけどとアイツは穏やかな顔で家族みたいに姉みたいに思ってますから…

と余裕の表情で言っていたわね。

時々どちらが年上かと思う時が有るわ。

それともルイズと結婚すれば私は義姉って事?

結婚相手はコイツ以上と思ったけどコイツなら合格ラインて事よね。

なんだかんだと2年も私に付き合えてお母様に気に入られてる人なんて他に探しても無理かな。


○年○月○日曇り


今日お母様からツアイツとの婚約を言われたわ。

お母様的には義理の息子になるなら3姉妹誰でも良いみたいだけど。

病弱なカトレアや魔法が苦手なルイズでは血筋的にも跡継ぎ的にも無理が有るわね。

跡継ぎが魔法が使えないとか病弱なのは我がヴァリエール家が途絶えてしまうから。

ルイズには悪いけどツアイツは私が貰ってあげます。

お母様が全て任せなさいって言ったけどやはり女としては自分で何とかしたいわ。

さて覚悟しなさい旦那様(笑)

大丈夫、精一杯可愛い奥様になってあげるわ!

全く貴族も大変よね。

家を存続させる為だから仕方なしによ。


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