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魔法学院編
エレオノール&ソフィアルート第3話
査問会議

ピンチです。

ご主人様助けて下さい。

現在進行形で20人以上のメイドさん達に囲まれて、友好的でない雰囲気を醸し出されています。

「こんにちは。
ソフィアさん私はルーツィアと申します。
この屋敷の警備主任をしています」

口調は優しいのですが、凄いプレッシャーを感じます。

「始めまして、ソフィアです。
宜しくお願いします」

取り敢えず挨拶は出来ましたが……

もう持ちそうにありません。

精神的な意味で。

「さてツイアツ様からは詳細を伺っていませんが、ここに来る様になった経緯を教えて下さい」

この金髪を短く切り揃えた方はルーツィアさんで、ご主人様の護衛も引き受けていた方だそうです。

私はポツポツとモット伯様に妾として召し出されそうになった所をご主人様が、態々モット伯様のお屋敷に単身乗り込んで来て引き取って下さった事を話し、お屋敷の他のメイドの方に紹介する為に同行したと伝えた。

「流石ツアイツ様」

とか

「ツアイツ様は相変わらずお優しい」

とか聞こえます。

やはりご主人様はお優しい素晴らしいお方なのですね。

「ソフィアちゃん久しぶり。
それでツアイツ様にはどれ位迄、仕えているの?」

あっシエスタちゃんだ。
タルブの村に居る時には随分遊んだのだが、見違える様に綺麗になっていた。

「どれ位って……
助けて頂いたのは昨夜で、お仕えしているのはご主人様が学院に来られてからです」

「それでツアイツ様に身請けされたのなら、お手は付かれたのかな?」

お手付きって……

えーっそれって男女のごにょごにょですよね?

「いえ昨夜もお部屋に呼ばれましたが、雇用条件とか契約書とかのお話が終ったら直ぐにお部屋に戻されましたし……
ご主人様はお優しいので、無理にそういう事はしないと思います」

あっなんか張り詰めた空気が和んだ気がします。

「そうね、ツアイツ様はお優しいから、
改めてようこそソフィアちゃん」

その後、他の方々とも自己紹介をしつつ和やかな雰囲気になりました。

もしかして皆さんご主人様がお好きなのかしら?

もし寵愛を受けてしまっていたら……

粛清された?

そして私はエーファさんに雇用条件の説明を受ける為に別室に向かった。

そこで色々な雇用条件の説明や不足の契約書のサインと捺印やら支給されるメイド服の採寸をおこなった。

なんとメイド服には、略式ですがハーナウ家の家紋が入っています。

これは私の身分の証明と保証をするもので、たとえ他の貴族様から無理を言われたら、この家紋も見せて雇用主はハーナウ家なのでそちらに話を通す様に伝える様に……と。

これなら問答無用で理不尽を受ける事がなくなります。

そして下着類も支給されたのですが、一寸付け方とか分からずにエーファさんに実践して貰いました。

凄い肌触りと着やすさです。

ぶらじゃとぱんてぃと言うらしいのですが、一般には出回ってないそうです。

既に支給品だけで鞄に入り切らないのですが、まだ夏服とか出してきてますが……

メイド服って季節で変えるものだったんですか?

でも夏服は半袖でスカートも短く生地も違う見たいです。

色も白が基調で水色のアクセントで爽やかな感じです。

えっ?

これはもしも夜伽に呼ばれた時に着る下着ですか!

何種類も有りますけど?

必要な時に開けて確認するのですか。

そこまで支給されるなんて……

どこまでも凄いんでしょう、ご主人様って。

因みにエーファさんから、既に4人ほどご主人様から寵愛を受けている事を知らされました。

もしお手が付いたら報告する様にも言われましたが……

また待遇とかが変わるそうです。

それとご主人様には内緒ですが、エレオノール様の学院滞在のお世話をする為にこちらの屋敷からローテーションで複数人のメイドを派遣するそうです。


私も組み込まれますので、学院でずっと一緒は不可能になってしまいましたが仕方ないです。

他の方もご主人様の近くに居たいのはわかりますから。

この申請書類はご主人様の執務室の重要度の低い方に積んであるらしく、ご主人様自らが決済されるか……

時間が無ければエーファさんが代理承認するそうです。

それって計画的犯行?

勿論凄い笑顔で口止めされましたよ……

頷くしか出来ませんでした……

ご主人様すみません。


SIDEツアイツ

ここまで来るのに相当な時間が掛かった気がする。

感覚的に3〜4話位かな……

執務室には、綺麗に重要度別に揃えられた書類が積んであります。

そして側には政務の補助に特化教育をしたメイドが4人。

軽くチェックするだけで午前中が終りそうです。

昼食後、直ぐに始めても夕飯までに終るか終らないかだな……

今日はハイパーメイドタイムは無しかも、トホホ……

気を取り直し「さぁ頑張ろう。」と皆に声を掛ける。

「分かりましたツアイツ様。」

と返事を返してくれたので、先ずは重要度の高い案件から確認する。

新しい取引希望先の身辺調査、これから買付予定商品のリスト、売り商品のリスト、それぞれの収支報告それとゼロ戦の解析と転用可能な技術の報告書……

武装面に目が行きそうたが、装甲の超々ジェラルミンの調査も進めさせていたがついに安定的な錬金に成功したそうだ。

これで強度が有りしかも軽い金属の使用が可能となった。

他にもゴム……

これはパッキンに流用しビン詰め等の保存食に効果が有るしコルクに変わる蓋に使える。

車輪やサスペンションは輸出用の高級馬車に転用し乗り心地の改善に貢献しかなりの売り上げで予約が殺到している。

VIP用の総超々ジェラルミン貼りの装甲馬車は各国王室からも打診が有るそうだ。


逆に電装系は手付かずだ……

これは分解したら戻せないと言う実情が有るから無理はさせなかった。

ゼロ戦の技術転用はこれ位で終らせて、直ぐに使える様に整備させておく……と。


次は、アルビオンの内乱に合わせて軍需物資の食糧や医薬品の増産と購入、各種秘薬も同じ。

有能な平民の引き抜きは順調だ……

トリステインやロマリアから逃げてくる知識階級の平民は結構いるし、彼らは帰る所がないから必死で働いてくれる。

それに報いる報酬と安全の確保をすれば離反は少ない。

平民といえども結構な割合でメイジが居るんだな。

没落だけじゃなくてお手付きが多いって事だ。

彼らは主に錬金部門で働いてもらう。

人手は幾ら有っても足りない程だ。

しかし色々な所から間者が入ってきて、それの対応する部署の人材確保が急務になってしまった。

これは例のヴァリエール公爵との連絡係の男が何人か融通してくれ、後の人材教育にも手を貸してくれている。

ウチのは情報収集には強いが、荒事にはイマイチだったので正直助かる。


持つべきは趣味友達か。

さてこの辺でお昼にしよう。

「みんなひと段落したら食事にしよう」

「「「「はーい!」」」」

さて昼食はなんだろう?


SIDEナディーネ

そろそろ昼食の支度だわ。

ツアイツ様は手の空いている使用人全てと同じ物を摂られます。

普通ではありえないですね。

だから私達の食事も当然グレードが上がります。

とても嬉しいです。

ツアイツ様は同じ釜の飯を食べた仲間だとか仰ってますが、貴族様と仲間と言うのは……

これは外にはバレない様に口止めしています。

ツアイツ様の不利になる様な情報は極力押さえなければかりませんから。

まったく手の掛かる弟のような感じがしますね。

その苦労が嬉しいのですが。

さてお昼の献立は、サラダ・鴨肉とキャベツのパスタ・コーンスープに各種パンです。

デザートには林檎のヨーグルト和えです。

ふふふっ、乳製品の摂取は今でも欠かさず行っていますよ。

さぁ準備が出来たのでツアイツ様を呼びに行きましょう!

昼食は皆がワイワイとお喋りしながら、楽しく食べました。

初めて参加したソフィアさんは吃驚していましたね。

普通の貴族様では考えられない状況ですし……

あとで念の為、口止めしておきましょう。

周りに広まり問題となり、この食事会が中止になってしまっては残念ですからね。


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