一章 俺はとことん不幸だ!!
村長に村を追い出されてから三十分・・・
俺は見事に森で迷子になった。
暗いし、案外寒いし、なにより心細いぞ!!
「ここどこだ!?ってか俺は魔物に会う前に餓死か?うわぁダセェ…」
声に出してもむなしいだけか…
ま、この声を聞いて誰か見つけてくれるかもしれないか…!?
――――――ガサッ…
「お!俺の予想あたりか…?ってうげ!!」
出てきてのは人ではなく…
スライム!?
「声でよってくるのは、人だけじゃないじゃん!!気付けよ俺!」
あ、また声に出してしまった…。
スライムはこっちを見て…
襲ってきた!
「うわ!ぶ、武器…持ってねぇ!!!」
いやいやいや…冒険に出しておいて、用意された荷物の中に武器が無いってどうよ!?
こうゆう時は…
「逃げるが勝ち!!」
スライムに背を向けて走ること五分…
「っもう大丈夫だろ…」
さらに奥底に入り込んだ気がする…
もう空が見えねぇ…やばくないか!?
―――――――ガサッ…
こっ今度は静かにしてたぞ!?
木の陰から出てきたのはトカゲが巨大化したみたいなやつ…
「なんで…」
原因を探して思い至ったのは三つ…
一つ あいつ(どでかトカゲ)が腹ペコ
二つ 俺の運が悪い
三つ 腕から出ていた血のにおい…(いつ切ったんだ!?)
―――――――ガサッガサガサッッ…
うわ!なんかいっぱい出てきたけど!?
原因は、全部当てはまる気がするのだが…?
その目配せするみたいな雰囲気やめようか!?
ってか周り囲まれてる!?
俺、絶体絶命!?
全部一気に襲い掛かってきた…!
もうだめだ…
目を閉じた俺が聞いたのは、神様の声じゃなく…
「―――――――とうりゃぁ!!!」
っという勇ましい少女の声…
恐る恐る目を開くと…
俺より少し背の小さい同じ年ぐらいの女の子が少し先のどでかトカゲをなぎ払って…いるところだった。
うわぁー勇ましい光景…
よくあんなでかい鎌振り回せるよなぁ…
なんて思っている間に、俺の周りには、トカゲの残骸が山積みに…
「おぅわった~☆」
光景に似使わない明るい声…
普通の女なら、この光景は気絶してもおかしくないぞ…?
「ねーそこの凡じn…男!なんで突っ立ってんの?また襲われるよ?」
今そこの凡人って言いかけてなかったか?
どっかの魔王とおんなじ扱いか!?
とりあえず、襲われるのはイヤだな。
「俺、迷子になってるんだけど!?」
そう告げると、哀れみを含んだ顔で
「そうなの!?こんなところで!?あと五十メートルも行かないところに村があるのに!?」
そ、そうだったのか!
「ってか、地図持ってないわけ!?」
地図…
入ってねぇー…
一体何入れたんだよ!
「ないな。」
「ありえない…」
「俺も思うよ。」
「じゃあ、村まで連れて行ってあげる。変わりに、こいつらから金貨奪うの手伝え!」
この血みどろ死体から!?気持ちわる!!
「ほら早く!!」
「ぅうわかったよ!ってかなんでお前はやらないんだ?」
その子は、腕組んで木の上から見守っている。
いつの間に木の上に?
登るの早くね!?
それから五分…
「ぉ、おわったぞぉ…」
手がべたべたする…
集まったのは、二十匹のトカゲから三十枚しか金貨は見つからなかった。
「すくねーな。」
「それが普通ぐらいでしょ?」
「んで、何でお前はやらないんだ?」
「服が汚れるじゃない!」
「そんな理由かい!」
確かに高そうな服だけど…
「ま、これで助けてあげたのはチャラにしてあげる☆」
「あ、そういえばありがとな助けてくれて。」
「(助けたわけじゃないけど)どういたしまして!」
「じゃあ行きましょうか。」
「おう!よろしく頼むぞ!」
歩くこと三分…
「うわ!村だぁ!!」
おぉ…うれし涙が…
でないけど。
「当たり前でしょ。」
「俺どうすればいいんだ?」
「そんなことも分かんないような人が私のゲームに…いやなんにも。」
ゲーム?
「えーっと、とりあえずお金持ってんの?」
「かね?…金貨百枚。入ってた。」
「わぉ!結構持ってるね。なら、宿に止まれば?」
「ふーん。じゃあそうする。」
その子が選んだのは、一番安い宿…
しかも相部屋!
「なんで相部屋なんだよ!」
「そのが安いんだもん。」
「そんな理由…ま、いっか。」
「ところで、私今一緒に旅をしてくれる人を探してたんだけど、きみ一緒にどう?」
「なんでいきなり!?」
「さっきみたいな作業をやってくれる下僕を探してたの。」
「下僕と書いて仲間とよんだな…」
さぁ…どうする俺?
このまま行けば、どっかで必ず餓死または食い殺されるだろう。
でも、あのこと一緒なら少なくとも生きていける…
だったら答えは一つだろ!
「いいぜ!いっしょに旅するよ!」
「ほんと?やったぁ!」
このとき俺はまだ知らなかった。
これからはじまる旅の内容を…
っというか、仲間ライフを・・・
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