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 この文章には地の文がありませんことをご了承ください。
ある喫茶店でのある二人の会話模様
作:市河りゅう


「うん、今日もいい天気だね! マサト」

「……あぁ、そうだな。マリ」

「どうしたの? 元気がないなぁ」

「……それは本気(マジ)で聞いているのか」

「や、やだなぁ、そんな怖い目で見なくてもいいじゃない」

「……あぁ、そうだな。初のバイトで入った初の給料が目の前で『スペシャルデラックスパフェ』とかいう3500円もするバカ高いもんに消えたからって怒るもんじゃねえもんな」

「……何よ、別にいいじゃない。可愛い彼女におごるぐらい」

「おごる値段によると思うんだが?」

「もう、わかったわよ。じゃあ、はい、アーン」

「……何をしている」

「はい、アーン。……早くしてよ。恥ずかしいんだから」

「……恥ずかしいくらいならやるな。というかその行動の意味がわからん」

「だって、これくらいのサービスはしないといけないかなぁ、と思って」

「それなら分量を考えろ。なんだその高さは? ありえないだろ」

「生クリームがバランスを支えているみたいだね」

「……すっげぇ危ういバランスだけどな。なんか震えてるし」

「わかってるなら早く食べてよ」

「おれの口は握りこぶしが入るほど大きく縦には開かないんだが?」

「うーん……じゃあわかった。こうすればいいんだね」

「……あのさ自分で食べて半分の高さにしたやつを平気で人に差し出すのはやめてくれませんか?」

「いいからさっさと食べてよ。このまんま食べてもらえなかったら、周りから私がバカな子を見るような眼で見られちゃうじゃん」

「バカなカップルとして見られるのはいいのか?」

「私とカップルじゃいやなの??」

「……」

「じゃぁ、改めて。はい、アーン」

「……アーン」

「はい、よくできました」

「……どういたしまして」

「ありがとうとかはないの?」

「何で礼なんか言うんだよ。おれのおごりに対してのサービスなんだろ」

「うん、そうなんだけどさ……うれしくなかった?」

「……ノーコメント」

「ふーん。顔、赤いよ」

「……っ、気のせいだろ」

「ふふっ、そっかそっか」

「なんだよ」

「べっつに〜。そうそうところでさ、幽霊っていると思う?」

「何だよ突然」

「いいからいいから」

「……ふぅ、お前ってホントに分かりやすいよな」

「何がよ?」

「お前昨日の映画見ただろ。幽霊が主役の恋愛もの」

「そうだけど……マサトも見たの?」

「いや、見てない」

「じゃあ、なんで?」

「お前ああいうの好きだろ」

「……そんなに私って分かりやすい?」

「さあね」

「……まあいいや、それで、いると思うの思わないの?」

「そうだなぁ……いないんじゃないか」

「なんで?」

「なんでって言われても、俺そういうの信じてないし。……それに」

「それに?」

「……いや、何でもない」

「何よそれ。言いかけてやめるとか禁止だよ」

「……お前怖いの苦手だろ。幽霊なんかいたら困るじゃん」

「……」

「……黙るなよ」

「……だって、思ってもみなかったこと言うんだもん」

「じゃあ、そういうお前はどうなんだよ? いると思うのか?」

「私? 私はねぇ、幽霊がいるかどうかは分かんないんだけどね、いたらいいなぁって思うよ」

「なんでだよ、お前怖いの苦手だろ?」

「……笑わない?」

「笑うかもしれんけど話せ、お前がふっかけてきた話だろ。さっきは俺が話したんだから、次はお前だ」

「……どうしてそこで真剣な顔して『笑わないよ』とか無駄にいい声で言えないかなぁ」

「お前さ、自分がムチャクチャ言ってるって分かってる?」

「……ちょっとだけ。まぁ、いいや。笑わないでね」

「善処しよう」

「えっとね……ほんとに笑わないでね」

「わかったからさっさと話せ」

「うん、そのさ。死んでもまた会えるっていいと思わない?」

「いや、意味が分かんないんだけど?」

「例えばさ、人間って簡単に死んじゃうじゃん。交通事故とかで突然さ。もしそういうので死んじゃったらさ、好きな人にお別れも言えないでしょ? でも、もし自分がそういうので死んじゃってもさ、幽霊になって、さようならって、幸せだったよって、ちゃんとお別れできると思ったらさ、幽霊がいたらいいなって思ったんだ」

「……」

「マサトもそう思わない?」

「思わないね」

「……え、なんで?」

「なんでじゃねえよ。何がもし死んでもだ。死んでから幸せだったなんて言われて誰が喜ぶってんだよ。少なくとも俺は喜ばない。もしマリが死んで幽霊になってまでさようならだなんて言ったら俺は泣く」

「……」

「……おれは二度も好きな女と別れなきゃならないなんて嫌だ。……だから俺は幽霊なんかいなくていい」

「……」

「……なんか言えよ。すっげぇ恥ずかしいんだから」

「うん、なんか私もすっごい恥ずかしい」

「……」

「………」

「……これやるよ」

「え? なにこれ?」

「初のバイト代で買ったネックレス。お守り代わりに持ってろ、そうすりゃ簡単に死ぬとか思わなくなるから」

「え?」

「ったく。それにほとんど金使ったっていうのに、そんなパフェなんかおごらせやがって。おかげでかなり財布の中身がさみしくなったぜ」

「……どうしよう」

「あ? 何が?」

「すっごいうれしい……ねぇ、キスしていい?」

「……お前バカだろ? ここどこか分かってる?」

「バカじゃないもん、だってすごくうれしいんだからしょうがないじゃん。だから、ねっ、キスしよ?」

「……あとでな」

「ねぇ、これつけていい?」

「好きにしろよ。お前にやったんだから」

「何よその言い方。あ、そうだ。マサトが私につけてよ、このネックレス」

「なんでだよ?」

「好きにしていいんでしょ? 私はマサトにつけてほしいの。ね、お願い」

「……」

「それで、これからとびっきりの恋愛映画でも見てさ……それからキスしよ?」


 なんというか……どうやってお話を終わらせればいいのか分かりません。どうやったらきれいに話が終わるんでしょうか? 良ければ感想並びにアドバイスをお願いします。
 読んでくれた方、ありがとうございました。













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