■人物表、設定集、用語など
このページは本編の進みなどにより更新されたりします
本編小説で開示されていない設定などはβ版くらいに捉えておいてください
若干、ネタバレ的なものもありますので読む際にはご注意を
女が窓際で安楽椅子に深く腰掛け、目を細め外を眺めていた。
風雨にさらされ少しばかりくすんだ硝子の向こうは女の孫と子らが笑みを浮かべ戯れている。
雨上がりの外、庭は静謐な空気に満ち満ちていて暖かな陽射しはキラキラと宝石の如く世界を照らしていた。
美しく何より女にとって尊い風景だった。
彼女は静かに膝上に乗せた一冊の古書をめくる。
黒い革張りの表紙は所々に擦れ、傷み、年代の深さを物言わず語る。
小さな女の手が、指が本を愛おしく撫でさする。
そこに記されたるは、過去、現在……未来かもしれない。
・人物表
■神パアル(女)
叡智と光の聖神。
虹色の髪を持つ魔神とされている。
種族不明。
数千年ほど前に天より降臨し人々に魔法技術と統一言語、高度な文明や文化を授ける。
また数多の技術や遺産を用いて世界的に弱者であった知性人類を助け、その黄金期を作り出したとされている。
見上げる程の巨人であった、霧のような存在であった、板のように平べったいなど、口伝により伝承されるその姿には統一性がない。
謎多き魔神。
どこから来たのか、何が目的だったのか。
それを知る者も記した物も今はどこにもおらず、ない。
黄昏の滅びを受け、何処かへと去った。
彼女を信奉する宗教、パアル聖教(パアル教、パアル聖神教、聖神教など)は現在において世界最大の宗教である。
かの神の種族が何であったかは今でも議論の対象であり多くの分派を持つ宗教でもある。
エルフ「歴史的に、後の事を考えれば常識的に考えてエルフでしょ?」
人間「いやいや人間かも?」
ドワーフ「俺らでしょ?」
獣人「巨人だったりする……姿見に統一性がない、俺らじゃね?」
ハーフリング「ははは、ご冗談を、叡智を司るってことはね、ほら?(お前らみんな馬鹿だし)」
『ははははははは』
みんな仲良し、和気あいあい!!
■真王ラグナ(女)
四千年ほど前(?)に活躍したとされる魔神。
天、好奇心、探求を司るとされる戦神。
虹色の瞳を持つエルフ。
エルフの歴史上、唯一無二とされるハイエルフと後年に認定された人物。
その力は天候すら意のままに操った。
純然たる力によってばらけた人類を統一し第二の黄金期、主にエルフ種の繁栄を築いたとされる。
三人の夫を持つ。
故に彼女を信奉する宗教、ラグナ教(ラグナ神教、ハイエルフ教、ハイエルフ神教)の教義では公平に愛するのであれば三人まで夫を持ってもいいとされている。(最初の夫の許可を得なければいけないという修羅場、最大の障壁があるのだが)
更なる高みを目指し神界へと旅立つ。
神の世界というものが何処の事を指すのかは現在においても判別しない。
ラグナが去った後に世界は黄昏の滅びを受けて崩壊する。
■竜王バルバロッサ(女)
三千年ほど前(?)に活動していたとされる魔神。
創造と破壊を司るとされる闘神。
虹色の爪を持つ竜。
天に浮かぶ大地、天界を創造したとされる者。
知性人類たちの上に君臨するも竜王時代において竜は現在よりも地上に干渉していたが実質的な支配は極力せず他の時代以上に知性人類種にとって多くの事が不明瞭な時代となっている。
黄昏の滅びが起こり、竜がささやかに支配した時代は終わる。
彼女や竜族を信奉する宗教を竜教、竜王教や天神教などと呼称するが天の神教とはラグナ王を差し置いて語るとは何事かとエルフからの抗議が殺到するせいか基本的にエルフと竜教は仲がギスギス・キングダム。
宗教ってこわいね!
竜教の信者数、規模はパアル教に次ぐ。
■魔王シャット(女)
天より墜ちし魔神。
おぞましい化け物であったとされる鬼神。
その血は虹色に輝いていたという。
地に跋扈する魔獣、魔物を従えるも千年ほど前に人間たちによって討たれた魔神。
もっとも新しい魔神である事、黄昏の滅びをそれ以降に世界が受けてないが故に多くの遺物、遺産が見つかる。
現在においても確認はされていないが有名な所をあげれば“聖杯”であろう。
その杯に在る美酒は不老不死を約束されると言われている。
人間ほどの欲、興味こそはなくても限りある生である人ならば誰しもが欲する至宝である、その存在自体が疑問視されているが……。
魔族の発生は厳密に解明されていないが、邪悪な意図も用いシャットが聖杯を行使して生み出されたのが魔王の眷属、魔族であるとされるのが通説である。
ここでいう魔族とは精神と魔法により生命を駆動させ続ける怪物の事を指す。
かの者を信奉する教えを邪神教とする、一般的には邪教で通じる。
信者数、規模ともに不明だが奴らはどこにでもいる……と噂される。
■?王?????
五柱目の魔神。
■アルファ・ラグナ・アーゲント(女)
脅威的な魔力量を有する意志ある台風、人の形をした災害、爆裂魔法。
魔人とは魔法使いにつけられる最高の称号であるが魔人に認定される一人。
黒髪褐色黒目のダークエルフ。
その身に何故かおびただしい刺青を施す。
得意魔法は念力で人の首を180度回転させる事ですかね。
■コウ・ラグナ・レンフィル(男)
虹の目を持つ白肌金髪の麗人。
先天的固有魔法保持者(異能特化)であり汎用的な魔法を行使出来ない短所を抱える。
使用できる魔法は魔法を視て壊す事、魔法使いの天敵。
なお限度はある模様。
その身体的特徴から真王の再来とされるが、他種族からは毛色の変わった魔人という認識。
嘘つきが大嫌い、嘘を看破する目と耳を持つ。
■レティシア・ラグナ・アーゲント(女)
ダークエルフ。
レジェンド・ババア。
超・長生きババア。
ある一点の分野において究極とまでいえる、魔法を極めし者。
■ハイレン(女)
拳の扱いのうまい獣人、拳法馬鹿。
強くなりてぇ!!
獣人は獣化という特殊技能を保有する、加護とも言われる。
体力や気力を消耗して行使され魔法とは別種の力、人でありながら獣じみた身体能力の大幅な増補を可能にする。
ハイレンが有する加護は猿。
若い時に北方のエルフ紛争に参加。
アルファ姫にボッコボッコにされる。
郷里に帰った後に色々あって拳聖を襲名、六門六花拳を興す。
姉がいる。
■ヒルダ(女)
剣の扱いのうまい人間。
無理せず勝てる奴とだけ闘う主義。
若気の至りに一旗あげようと北方のエルフ紛争に参加するもアルファ姫にズタボロにされる、この苦い経験が勝てない相手とはやらない主義に目覚めさせたとされる。
ハイレンと意気投合して獣人の国、皇国に行った際に彼女に振り回され、色々あって剣聖を襲名する事になる。
武に長けた獣人から剣聖の称号を人間世界に持ち帰った事は当時の快挙。
人間世界では勇者の扱いであるが本人は余計なトラブルを嫌う性格の為、なにかとご不満な模様。
武人というより兵法者に近い。
■ドロテア・ゴルド・ロックハート(女)
喧嘩が強いドワーフ、大馬鹿。
俺に勝てる奴に会いにいくぜ!!
灰色の長髪、縦ロールなコロネ。
日焼けしない、傷一つ無い白い肌。
ある異能、先天的固有魔法保持者である。
■デボラ(女)
妖精人。
頭良くて、かっこよくて、異性にもモテまくりで、金持ちで才能あって完璧だぞい。
未来視という最高に使える異能保持者だぞい。
■コア(男)
主人公なのに人物表でこんなに後ろなんておかしくなくなくない!?
知らんがな(´・ω・`)
本作の主人公。
地球出身、悪党、転生者。
前世では悪堕ちしたカンフーマスターよー、生身でサイボーグも倒すよー!!な人。
こいつがいた地球は荒廃したサイバーパンクみたいな世界だよ!
色々と恨みを買いすぎて自業自得で死んだよ!
享年、じじい。
黒エルフと白エルフのハーフエルフ、灰色エルフ。
黒髪白肌黒目。
身長130㎝程度。
子供らしからぬ色気、夜の闇の如く、奈落の穴のような奇妙な人を惹きつける魅力と容貌を持つ。
読心の如き段階にまで昇華された害意を読む感応力を持つ。
エルフのため、またその血統ゆえか視力、聴覚、魔力探知、魔力耐性などの感覚はエルフ種、同族内でも最高峰であるも腕力など肉体能力それ自体は突出したものではない。
魔力を恒久的に保有できない体質、ゼロ、底の抜けた器。
自然物、天地の魔力を自分の物とする事で魔人化、魔神化する。
魔人(嵐)、魔神化(虹)した場合、身体能力に激烈な上昇補正あり。
魔人化した場合、後日に体調を崩す短所あり。
魔神化した場合、後日に無防備に眠ってしまう危険あり。
好みの問題もあるが、それ故にこの技は奥の手としてあまり使いたくない模様。
武芸全般を得意とする。
触れた魔法使いの魔法回路に介入し停止や攪乱。
防護障壁など魔法使いの防御魔法に介入、誤認させてすり抜け等を行える。
この、他への感応能力こそがコアの異能、その本質といえる。
近接して戦闘してはいけない。
スカートを履いたり『男らしい』格好は慣れつつある。
しかし下着は『女物』を好んで履くという奇妙な性癖、悪癖が見られ周囲を困らせ、心配されている。
本人に自覚はないが肉体、本来のコアと転生者は交じり合っている、故に前世に比べその精神は穏やか、変質を起こしているが当人は一生気づく事はない。
■ヘラ・ルナウ・ヴァランディス(女)
褐色の肌、赤髪、赤目のダークエルフ。
火魔法、温度変化、射出の魔法を得意とする。
定石な、魔法使いらしい魔法使い。
秀才。
辺境伯、武門ヴァランディス伯爵家の長女。
上におっとりした性格の兄がいる。
常人よりも豊富な魔力を持つ才女である。
嫉妬深い。
コア視点で綺麗な女子。
知的な面差し。
見た目で『男子』にもてる。
異性への免疫がなかった為かコアの裸体が強烈すぎた為にそこからをきっかけにした惚れた黒歴史。
コアよりも数年ほど年上。
ヘラ「おねえちゃんと呼べ!」
コア「おねえ、ちゃん?」
ヘラ「くぅーーー」
ヨハン「おねえちゃん、真剣に気持ち悪いです」
ヘラ「……お前じゃないんだよ(真顔)」
ヘラとしてはヨハンにはいまだどう接していいかよくわからない模様。
■ディアナ・ディーヴァ・ホワイトリング(女)
白肌、金毛金目のツインテールなライトエルフ。
ヘラを超える豊かな魔力量を持つ。
世間一般で扱いの難しいとされる雷撃魔法の使い手。
いわゆる漫画的な、ムラッ気のある天才。
苦手系統を除けば大抵の魔法は観察すれば模倣できるが活用される事はあまりない。
気まぐれ、気位の高そうな猫のような性格と容貌。
名門ホワイトリング侯爵家三女。
上に年の離れた賢い長女とあまり賢くない次女がいる。
あけすけな、デリカシーに欠ける性格のせいもあるが『男子』に驚くくらいもてない。
欲望に忠実。
コアにはまず容姿、耳で惚れるも、自分の突飛な言動に引かない父性、内面も気に入ってる、そういう所にも惹かれている。
コアよりも若干年下。
ディアナ「おねえちゃんと呼ぶのだ」
コア「おねえちゃん?」
ディアナ「……」(NowLoading……新たな性癖を開拓中)
ヨハン「あー、これは危険ですよー、危険なプレイですねコアさん」
■ヨハン(男)
褐色の肌、緑色の髪と目を持つダークエルフ。
コアと同年代。
腕白なところもあるが、この世界でいうところの一般的な『男子』。
地味に『女子』にもてる。
魔力量は『男』としては普通レベル。
常識人。
ヘラとは異母姉弟の関係になる。
■???(女)
ヨハンの母親。
あまり家にいない人、出稼ぎ中。
昔は騎士だったそうだが今は何の仕事をしているのかいまいち不明な人。
昔、アルファ姫に喧嘩で勝った事がある。
■ヴァル・オルト(男)
左目に眼帯をしたヤクザ。
左目は魔法で完治しているがよく見えない。
長身、鍛え上げられた肉体は武人の獣人や戦士のドワーフが如く。
獅子のような獰猛さを彷彿とさせる容貌。
褐色の肌、暗茶色の髪と目を持つダークエルフ。
エルフ種としては肉体が規格外。
加えて肉体強化や加速等の魔法を得意とする拳闘者。
男という性別の為、魔力量はそう多くない。
短期、近接、瞬発的な荒事に特化。
エルフに髭を伸ばす慣習や美的感覚はないが伸ばしている、その昔に世話になったドワーフの影響らしい。
平時は役職柄『女物』のスーツなどを着込む。
性格的には『男』らしい男である、裁縫が趣味。
服飾に並々ならぬ興味を持つ。
年齢は一〇〇は超えず。
コアの事は現状、弟分くらいに思ってるが目を潰された事は根に持ってる模様。
既婚者、実は妻がいる。
■フリン・オルト(女)
鈍色の銀髪、褐色。
二番街の高級住宅地に住むダークエルフ女。
実はヴァルの妻。
昔はヴァル以上にヤクザしてたけど今はカタギだよ、というか今はヒモね。
フリン「そういう事いうのはやめたまえよ君」
■ルルイエ(女)
ヴァル・オルトの側近。
青髪青目のダークエルフ。
剣士、刃物好き、趣味で古今東西の刃物を集めている。
コアが拾って育てている子供たちにオルトファミリーとしての心得を教導していたりする。
優秀な教師。
■ミスティ・フォー(女)
人間。
薄紅色の髪と目を持つ。
魔法は最低限の嗜み程度だと嘯くが、それなりに使う。
人間種の長所、他種族と違い根本的には苦手な魔法系統を持たない為、満遍なく扱う事が出来る(趣味嗜好による偏りは存在する)。
収集屋。
金に糸目をつけなければ流通するありとあらゆる物を収集し売る商人。
故郷に幼馴染みの夫と子供がいる。
くたびれたコートに髪をまとめるバンダナ、眼鏡、胡散臭い詐欺師を連想させる外見。
■クロウリー・セベスタ(女)
ババア。
アルファ姫の魔法の師、教育係でもあった。
卓越した技能を持つ魔法使い、魔導師の称号を持つ。
昔、アルファ姫をボコボコにした事がある。
アルファからの無茶ぶりで隠者生活を余儀なくされていた。
■クラウディア(女)
クラウと呼ばれる北の樹海に住む魔物、魔族。
身の丈三メートルの体躯、蒼い露出した骨と肌を持ち、ボロを纏った禍々しい氷女。
顔にはいくつもの目、足に相当する位置に足はなく無数の手が蠢く異形。
依存心が強い、というか魔族という存在は総じて何かへの依存心が強く妄執に囚われている(そういうもの、妄執、執念がないと滅びてしまう)。
常に持っている黒杖はかつての魔王の持ち物、手製の品、折れず割れず欠けず、魔法効果の多大な上昇補正あり。
魔王シャットを討った人間が大嫌い。
人間出身の魔族はその限りではないが心中では複雑な気持ちを抱いてる模様。
■ヤト(女)
背には翼、赤い鱗とつぶらな黒い瞳を持つ竜。
竜の幼体など誰も見た事がないので周囲にはトカゲの魔物だと思われている。
かつてジルクレストと呼ばれた竜のなれの果て、現在の大きさは子犬ほど。
ポンコツドラゴン。
好きな物は茹でた鶏肉、塩控えめ、香草マシマシ。
ジルクレストは数百年を生きた竜。
身長にして二〇メートルオーバー、万物を灰燼に帰す白炎を吐き、強靱な肉体、鍛造アダマンタイトの刃でも容易には傷つけられぬ堅牢な鱗、加えて鱗の上から常に魔力の衣(竜衣)を纏って守っている。
竜とは人類にとって怪獣みたいなもの。
■カーラ・ルナウ・ヴァランディス
ヘラの母親。
ヴァランディス伯爵家の現当主。
鉄面皮、ヘラによく似た容姿の女。
息子と娘、二児の母。
かつての若く、粗野、傲慢極まりないアルファ姫を魔法勝負で倒した事のある数少ない傑物。
戦争の英傑。
炎の魔女。
西方砦の単騎にての守護、絶望的な撤退戦の殿をつとめての生還劇、独力で一軍を翻弄する、敵軍の将と殺し合わず酒を飲んで帰ってきた等その生ける伝説は数知れず、また魔力量もエルフ女性としてごく平凡なものである事も伝説の驚嘆さに拍車をかけている。
しかし、その実体は勘違い系主人公である。
たまたま、運良く魔法弾がいい所に当たったり、その場を繕う適当な言葉が相手の真意を射貫いたり、引くに引けずかっこつけた行動が自己犠牲の塊のように見えたり、短慮な言動が先々を見越した決断に見えたりするという。
運命に翻弄される『女』。
当初は自分の運に喜んでいたものの事態が大きくなるにつれ、降りるに降りられない道化になるにつれ心労を抱え込む。
当人はアルファと関わりだしてからおかしくなったと思ってる様子、アルファの事は疫病神と思っている。
しかしアルファからは慕われてる様子。
アルファ「魔力量こそ平凡だが、カーラ、やはり天才ッッッ」
口癖は「神よ、なぜ私ばかりこのような目に……」
過大評価されてカーラの胃が今日もやばい。
戦後、カーラには王器と野心あり。と王に見咎め、疑われ、加増されたものの中央から遠ざけられ辺境送りになる始末。
しかし、本人はストレス(主にアルファ)から解放されてまんざらでもない模様。
平気な顔して領地開発と運営に力をいれているが、あまりに素直な態度に実はその裏で謀反の準備をしていると疑われている。
カーラの胃が(以下略)
今日もカーラはフラグを立てていく。
■ハイネ・ヴァランディス(男)
ヘラとヨハンの父親。
褐色の肌、蒼い髪と目のダークエルフ。
二人のエルフから求愛されるもどちらか一方を選ばず両方を選ぶ。
「女は三人の夫をもてるのに、男がもてないのっておかしくない? 不公平です!」
とのこと。
貞操観念がビッチ、というか地球に近い希有な人、変わり者。
■シェスリー(女)
白髪青目の獣人。
竜という非常に珍しい獣化能力を持つが、希少すぎる為、色々と問題になる為に周囲にはトカゲの加護と偽っている。
拳聖ハイレンの弟子。
幼い時に両親のすすめもあり自身の持つ竜を持て余している所をハイレンに引き取られる。
順当に生育するも強くなればなるほどに驕り、師のきれい事、武道のお題目が嫌で耳障りで道場を飛び出す。
コアにボコボコにされて後、放浪、独学での武による強さの限界を感じ、国に帰って師に頭を下げて出戻った模様。
ハイレンとは和解済みだが今ではすっかり頭が上がらない様子。
■リィリィ(男)
シェスリーに惚れ込んでいる獣人。
加護は猫。
まだまだ子供だがシェスリーについていく為に故郷を飛び出した。
こうと決めたら曲がり角なし『男』の道は一直線ですにゃー。
単純一途。
■???(男)
ハイレンの夫。
隙あらばハイレンを殺そうとしている。
■???(女)
少女、皇国のやんごとなき御方。
家の方針で武道を学ばねばならないが、家が用意する高名な武人よりも天下無双(と思っている)のシェスリーに師になってほしいと思っている。
シェスリーが竜の加護を持っている事を知っている。
しかしこいつのせいで高名とされる出世欲旺盛な武人達に目の敵にされるシェスリーであった。
■???(女)
万魔拳。
■ミーア(女)
暗黒街では平凡な、野垂れ死にそうになってる浮浪児であったがコアに拾われた双子の姉の方。
紫色の髪と目を持つ。
コアやオルトから教育をうけつつ、剣の手ほどきを受ける。
何事も拾われて良くされた経緯もあり一心に取り組む。
才気豊か、性格は表面的には冷静沈着、ドライ。
将来、剣聖になる。
■ミーナ(女)
拾われた妹の方。
紫色の髪と目を持つ。
姉と同じく教育を受けるが姉とは違い幸運だったと考えている、姉に比べ楽天的。
才気はあるも周囲の評価としては姉には及ばず、という所。
好きな事には夢中で取り組むがそうでない事はほどほどに。
十三番街では真面目な姉、不真面目な妹という図式が成り立っている。
コア、師匠の事は尊敬もしてるし感謝もしてるが、色々と疑問がある模様。
将来、砂漠に封じられし水竜と戦うはめになる。
・設定や用語など
●パアル世界
魔力と魔法の為に男女の力関係が逆転、そのせいで文化まで逆転している逆転世界。
一個の巨大大陸からなる惑星であり他に大陸は存在しない(空に浮かぶ大陸は存在するが)。
陸と海の割合は3:7であるが空の大地、天界を含めれば5:5という具合。
諸島や島などはあるし海と勘違いするような広大な池はある。
重力はほぼ1G、正確にはやや足りないくらい。
太陽に対する公転時間はきっかり360日。
一日は12刻(24時間)。
曜日は
水、風、火、土、光、闇。の6日で一ヶ月は5週の30日。
最後の闇の日が一般的な安息日。
季節の表記も水(冬)、風(春)、火(夏)、土(秋)の季節と表わす。
ただこの表記や表現も一般的であるというだけで地域や国によっては冬と表わしたり1週間を7日表記しちゃったりする所もある。
単位もキロメートルもあればポンド、ヤードもあるし独自表現もあるが、キロメートルが一般的。
異世界なのにキロメートルという表記、概念があるのか?まったくもって不可思議な世界だよね!!(ちゃんと理由はある)
空に二つの衛星、月が確認できる。
●言語
使用される言語に名称はない、これはパアル世界が一つの統一言語により浸食されている為だが、国や地域によって独自言語や方言はもちろんある。
便宜的にここではパアル言語、共通言語とする。
パアル言語の起源は始祖パアルが広めたとされる神聖言語が基礎にあるが、神々の言語を人が使用する事は恐れ多いという事で派生した言語になる。
●宗教
主にパアル教、ラグナ教、竜教が主だった宗教としてある。
パアル教はパアル神を崇める宗教であり、善い行いの者は死後に神の世へと定住する事を認められる、悪人は地の底に縛られ神に許されるまで苦役を強いられるとかなんとか。
ラグナ教はラグナ神やそれに付随する王家を崇める、おおまかに死後の保障、善人は天国、悪人は死後に永遠の責め苦の地獄に落とされたり亜人などとして辛い生を受けるなどとされる。
竜教は竜族を崇める宗教であるが、土着信仰や精霊信仰のようなシャーマニックな方面と混じっている、わりとゆるい、死後に人は楽園へ行くとされる。
それぞれの宗教にはいくつもの派生分派があって対立や教典の解釈で揉めたりは日常茶飯事。
●文明・文化
地域や国による格差は大きい。
魔法の存在で機械文明が発達する余地というものがあまりなく、またそれなりにうまくまわっている。
農耕で土地を耕すに、近所にいる熟練の農民おばあさんが広大な土地を魔法でがんがん耕していくシュールさ。
ただしそのような魔法の熟練者がいない土地だと原始的な農業に従事せざるを得ず格差が生まれ、生活レベルが中世初期~近代くらいまでの差がどうしても出てしまう。
●税
基本、半分以上もっていかれる、むろん地域や国によって差異はある。
環境もあるが、これも収穫高が熟練の魔法使いがいるかどうかで大きく左右される為。
しかし民草にきちんとした魔法教育を行なう事は為政者にとって諸刃の剣でありジレンマである。
農耕用途の魔法も頭の良い者であれば攻撃魔法に転用する事が容易である事に気づくからだ。
平和な時分において領主やそれに付随する貴族、者達が一時的に農作業に従事するのも珍しい光景ではない。
なお一級フラグ建築士カーラはその方が効率いいだろ?と領民に農耕魔法を無邪気に講習する、教える為に反逆の疑いをかけられている。
カーラの姉御は馬鹿じゃないんです、未来に生きてるんです……。
●知性人類種
世界には多くの知性種がいるが主に
エルフ、ドワーフ、人間、獣人、妖精人である。
魔力の総量は目安であるが傾向としては
エルフ>ドワーフ>人間≧獣人>妖精人
それぞれの種族は種として独立しており、たとえばエルフとドワーフが性交しても子供は産まれない。
平均的エルフ女を超える魔力量を持つ人間女など例外はもちろんいる。
男はお察しで……。
エルフ
長く尖った耳が特徴の人類。
長命で魔力量に優れ、魔法的資質もあり、腕力など頑健な肉体能力には優れないものの繊細な感覚器官を持つ。
種族としての平均身長は180㎝程度が目安。
長命故か繁殖能力に乏しい。
子供は第一次性徴を終えるまでは人間種と変わりない成長だが、そこからが成育が遅く、第二次性徴到来で人間並みに速く成長し後は緩やかに老いる。
寿命は人間に比べ3倍ほど。
魔法使いとして熟練すれば覚えた魔法は全て無詠唱で行使できるようになる(他種族にとっては無詠唱は難しい技術であり絞って懸命に学習した分野の魔法でなければ行使できないとされる)。
他種族には理解も判別も不明だが奇妙な美的感覚を持ち、長く美しい耳に興奮を覚える。
ドワーフ
尖った耳と玉を嵌め込んだような瞳、短躯な体が特徴の人類。
大人でも平均身長は150㎝ほどの小柄な種。
頑健な肉体、異常な膂力が特徴の種族で魔法を行使せずに獣に対して平然と戦える。
素手で熊を殺す、引きちぎるくらいなら造作もない、脳筋、戦闘民族。
力も強く、長命で人間に比べ2倍ほど、それゆえか繁殖力はそこまで高くない。
生まれて十数年ほどの成長速度は人間とさして変わらないが、そこからは緩やかに老いる。
手先も器用で国民の大半がなんらかの職人か戦士である。
度数の高い酒と肉が大好き、酔うと脱ぐ。
魔法使い(戦士)として熟練した場合、気合い(気力は消耗する)で魔法効果をばかみたいに上げる事ができる。
いけるいける、やれるやれる、もっと熱くなれよ!!
他種族には理解がいまいち不明だが男女共に力強さ、屈強さ、筋肉に興奮を覚える性癖があるとされる。
人間
魔力も魔法の資質も平凡だが繁殖力が高く種族としての勢力は魔王を打倒したせいか調子づいてもっとも大きい。
また魔法に対して万能的な特徴をもっており原則的には苦手魔法を持たないとされている種族でもある。
非常に欲深く世界制覇の野心をもっている。
平均寿命は50年ほどとされている。
魔法使いとして大成すればどのような魔法も学習し使う事が出来るとされる。
変態が多く、どのような性癖も開眼可能である。
獣人
人間によく似た種族であるが、特定の季節や条件を満たさないと性的に興奮する事がない為に繁殖力は人間ほどではない。
獣化という魔法とは違う特殊な力を有する種族。
体力や気力を消耗するが獣の如き身体能力を一時的に獲得する。
ただし頼りすぎると獣から戻ってこられないという短所あり、また攻撃的になったりと性格の変質も起こったりする。
通常時は人間に近いが、身体のどこかに獣のような特徴を有している、獣の耳や尾などが一般的であろう。
瞳孔が縦に割れていたりと微妙にわかりにくい特徴だけのものもいるので注意が必要である。
獣人世界では魔法の事を気功と表現したりする。
獣人として熟練すれば加護の力を最大限に引き出す、意識を保ち、完全に獣化しても人へ戻ってこられるようになる。
また、武人として練達すれば魔力(気)を変幻自在に操る事ができる、魔力を魔法として使用する事なく(消費する事なく)外へ出して拡散させずに身に纏う鎧として使用する事が出来る。
気功闘衣とも呼ばれるこれは竜族から盗んだ技術である。
これは技術であり人類種であれば修行を行ない、真似が出来るのだが……秘中の秘として古流筋にあたる門派では示し合わせ秘匿している。
無論、人の口に戸はたてられず、けっこうバレているのだが長年における武術修行の果てに至れる境地らしくインスタントには覚えられない。
魔力を留める事なく垂れ流して似たような効果を上げる事は簡単であるが魔力は当然の如く湯水のように消費する(だが魔人コアはこれと同じ現象を起こしている)。
獣人は人というよりも動物的な感性が強い種族であり、いい香りの体臭、良い声を上げる、毛艶の良い者などに興奮を覚えるらしい。
あと季節、春先は性的興奮しやすい。
妖精人
ハーフリングとも俗称される種族。
平均身長140㎝ほど。
また寿命はあっても見た目に年齢が現われない、老けないという特徴がある、それ故に妖精の子、妖精の人などと称される。
魔力量こそ全種族でもっとも低く乏しいが、頭の良さに定評がある種族で二つ程度の同時並列で魔法を行使する事を初歩と言い切る演算能力を持つ。
同時並列の魔法は左右の手で別々の絵を描くようなもの。
手や指がひょろりと長い、手先も器用な種族でドワーフとは切磋琢磨する関係性。
繁殖力はそれなり。
学問や学ぶ事が好きな種族とされる。
魔法使いとして練達すれば両手の指以上の魔法を同時に行使できる、それにより他種族では不可能な複雑、複数人いなければ使用できない魔法を単独で使用する事もできる。
頭の良い者、豊富な知識を持つ者に惹かれる傾向がある。
知性人類種の中で唯一、国という共同体を持たない、が彼女らには独自の連絡網や人脈があり、その知性や愛嬌で時の為政者に取り入るのがうまいとされている。
ある意味、もっとも警戒すべき人類種である。
●亜人
知性人類種として認められていない人型の獣、蛮族の総称。
フェアリー、コボルト、ゴブリン、オーク、トロル、オーガなど様々いる。
一握りの例外を除き魔法を使えない、それ故に彼らの社会は往々にして男性上位社会になっている。
が、魔法に目覚める個体は雌が多く、あまり雄優位のコミュニティにすると復讐されるという経験則があってそれなりに彼らの社会で男女の天秤は釣り合っている様子。
●魔獣と魔物
動物が年を経たりして魔法を行使する事に目覚めたのが魔獣。
生まれた時から魔法を行使できるような異常な個体を魔物と称する、また重度の魔力汚染によるものか奇形が多いのも特徴。
受肉した精霊などと魔物を呼ぶ事もある、それほどまでに違う個体として生まれてくる、親が何か分からないある日突然湧いて出たような存在を歴史上で何例も確認されている。
俗説であるが人類種における魔物が魔人にあたるとされている。
魔人とは魔法使いにおける最高の称号であると同時に蔑称であるという側面もある。
●竜族
空に浮かぶ大地、天界に住まう天上の知性種族。
背には翼、硬い鱗に覆われた肉体、高い知性と人類を凌駕する魔力量と長大な寿命。
服を着、高い文明を持つ、二足歩行。
巨人、怪獣。
この世界の絶対強者な種族。
●魔力、魔法
作中において万物に宿るエネルギーとされているもの。
使い手による精神作用で指向性を持たせ幾つもの超自然的な事を可能とする。
離れた場所の物を動かす、火を出す、冷気を放出する、治癒、肉体の強化など。
基本的に使用者の想像力次第で何にでも変幻させる事のできる万能燃料であると考えられ、それを操る魔法という技術は基本的に万能である。
半ば技術として昇華されつつある超能力。
魔力の総量は先天的に決まっている。
一〇〇の魔力量をもって生まれた者は死ぬまで一〇〇のままで総量自体は増えもしなければ減りもしない。
そして魔力量は男女により明確な差がある。
種族毎に平均値は違う為、数字では表わしにくいが同種族であれば数倍などはざら。
女>>>>男、世界って残酷ね。
男のトップクラスが女性の中の下レベルにどうにか届くだろうかというくらい。
これらにより知性人類種の世界では女が政治などを動かす上位社会として存在する。
闘いや戦争は基本的に女の仕事であるし統治者や家長は基本的に女、男は家を守り子供を育てる者。
また魔法は使えば使うほどに洗練される、省エネになり出力を自在に増減、繊細な動作が出来るようになる、故にきちんとした教育を受け、努力を怠らなければ魔法勝負において女が男に負ける事はほぼない。
が、そこそこの男が肉体と戦闘などに特化した魔法をひたすら鍛えたのであればワンチャンあるという感じ(魔法使いとして汎用性はないが)それがヴァル・オルトみたいな者。
しかし基本的に男子は家事に関する魔法、生活中心の魔法を幼い内から仕込まれ、教育される傾向にあるのでやはり女に男が勝つのは至難である、環境や文化がそうさせない。
●得意魔法と苦手魔法
人間種を除いて魔法には個人の嗜好以外の偏りではない、得意と苦手の魔法が存在する。
得意魔法は覚えも良く大して労力もかからずに学べ、ステップアップしていけるが苦手魔法は使用こそ出来るが通常よりも大量の魔力を使用してしまう。
また上達が非常に遅いとされる。
苦手魔法の学習は最低限にとどめ得意魔法と補完するように通常魔法に力を入れるべきであるというのが一般的な魔法教育の理屈である。
●制限魔法
用途を制限したり枷のような条件をあえて課す事によって魔法の力を底上げする魔法技術の裏技。
自身には治癒魔法は使わない、だとか。
自身の得意魔法の詳細を口頭で敵にばらす、戦う際には名乗りを上げないと敵に攻撃魔法は使えないなど。
魔法使いにとって弁舌もまた戦いである。
基本的に敵の魔法使いと邂逅した場合、口などきかずにちゃっちゃと戦うのが無難とされている。
制限を無視する事は容易であるが、この約束事を破った場合、なんらかの罰を負う。
罰の内容を制御する事は出来ず、昏倒する、数日間は高熱に苛まされる、しばらくは異性に興奮できなくなるなど法則性はなく、神のきまぐれとされている。
強い決意のものは効果も劇的であるがそれを破った場合には強い罰が下ると経験則で判明している。
いったん制限魔法を、枷を作り上げた場合、それを解除するには専門の魔法使いに頼るしかない、またすぐに解除できるものでもなく数週間から数ヶ月の通院は必要。
強すぎる決意は一生外せない事すらある。
この事から制限魔法は自己にかける無意識的な一種の呪いだと分類されている。
制限魔法は良識的な魔法使いの間では魔法の万能性を損なう邪道の扱いである。
またこの世界において婚姻における誓いは洒落にならない制限魔法がかかる場合がある。
離婚には専門の<以下略
●力ある言葉、呪文
基本的に魔法は精神の統一と発動の鍵になる言葉で行使される。
練達しての無詠唱魔法は凄いのだが、ふとした精神の乱れが出力の不安定など、そのまま出てしまいやすいという短所もある。
言葉をかませる事によって出力の安定や制御の簡便さに繋がる。
呪文は当人がしっくり来る言葉で良い。
また長大な詠唱は魔法の安定性や出力の向上に繋がるとされている、事実そのようになるという経験則がある(制限魔法の法則が働いているとされる)。
各自の中二病マインドが試される分野である。
言葉などを用いず準無詠唱ともいえる印などの動作、踊りなどで魔法を発動させる者もいるし変わり種であれば楽器を用いた音楽で発動させる者もいる。
符など消耗品を媒介、代償にして行使する魔法などもある。
●紋章術
物や輝石などに特殊な薬品を用いた彫り物をする事により、その物質の魔力を引き出して特定の魔法を発動させる術。
それらの道具を魔導具と呼ぶ。
基本的には彫り物を特定の流れや順序で、素手で撫でる事で発動する。
魔導具は比較的最近の技術であり、これからの発展が期待されている。
今の技術では大容量の魔力、高出力の魔法を扱う事は出来ていない。
物質の魔力を引き出さずに使用者の魔力を用いて魔法発動する道具を魔法具と呼ぶ。
これは古くからある。
●先天的固有魔法と後天的固有魔法
先天的に魔法を持って生まれた者のそれを先天的固有魔法と呼ぶ、もしくは異能。
生まれた時から息を吐くように行使できるせいか物心ついた時には練度が凄まじい事になっている、ただし異能を抱えて生まれてきた者はリソースをそれに全てとられ汎用的な魔法が使えない。
後天的固有魔法は魔法使いが努力の果てに会得した独自の魔法の総称である。
●性風俗
Q.そういうお店とかありますがぶっちゃけどうなっているの?妊娠や病気のリスクとか
A.まず魔法で、男のアレをたたせる事は出来るが、ソレが出せないようにして女が何時間も楽しみます。女の体力は魔法で増補、一晩もすれば男が死にそうになります。以上!!
その他、防御系の魔法で杭毒の魔法があってそれを応用すれば出されても妊娠も病気もしないように出来るとか。
男をお猿さんにする秘薬の類とかありますね(ゲス顔)。
ラグナ「ぶっちゃけ楽しもうとすると三人くらい夫がいるんよな、うんうん」
パアル「黙れ、神の威厳が損なわれる」
女が男を買うのが基本的であるが、男向けに女を売る場もあるし、女向けに女を売る店もある。
アルファ「女同士は軍属ではよくあること」
カーラ「あーあー(何か嫌な事を思い出してる模様)」
●経済と貨幣
超のつく田舎では物々交換が主流だったりもする。
貨幣も基本的に銅貨、銀貨、金貨であり紙幣の類は使われていない。
為替は存在するが商人同士や王侯貴族などでやり取りされるものであり庶民には馴染みがない。
貨幣は国や地域ごとに異なり、またその価値も幅があるが一般的に貨幣に使用されている材の純度で計られる。
ただし希少な、古い貨幣など美術的価値を付加するものもあるが古物商の領分である。
●奴隷
基本的には知性人類種で奴隷に反対をとる勢力はそれなりに多い。
しかしエルフならエルフ、ドワーフならドワーフの解放を謳うだけで他種族の奴隷に関しては許容している状態が多数である。
ただ人間は奴隷に関して概ね黙認の立場である、これは彼らの繁殖力が旺盛であり、また人間そのものが交易品として産業の一角、外貨獲得を占めている事情もあるからだ。
また、他国に入り込んだ人間奴隷をいざとなったら間者として使用する為の布石でもある。
人間って怖いね!!
●呪物
呪いの魔法をかけられた物質。
一般的には魔力を強制排出させるような手枷や鎖など捕虜の拘束に使用される物を指す事が多い。
厳密にいえば呪いをかけられた物全般を指し、特定の魔力や魔法を感知すると締まり続ける首輪など、奴隷によく使用されている安全装置と呼ばれるこれらも立派な呪物である。
●勇者という言葉
英雄の言い換えくらいに思って下さい。
作中で英雄という言葉を使ってもいいのですけれど男女逆転文化なので女性に対して“雄”がついてる言葉は使わないようにしてる縛りがある。
●名前のあれこれ
これは活動報告などでも以前に書いた事なんですが、男女逆転文化である世界を描く際に厳密にいけば
男に花や美しい名をつけ、女には勇ましい名をつけるべきなのですが、これをするとあまりにも混乱が加速するのでかなり中途半端な仕様に意図的にしてます
つまり、男にマリア、女にはジョン、みたいに名付けなければいけない事になるのが普通なのに、そうせずにしていますよね。
こだわるならそこも逆転すべきですが、書き手も読み手も本当に混乱するのでばっさり省略してわかりやすさをここは優先しています。
ご了承下さい。
基本的に名前のルールは
ファーストネーム・氏・家名
で統一されている。
これも国によって命名規則を変えた方がよりらしいとは思うのですが<以下略
氏は貴族やそれに連なる者達に基本つける。
爵位持ちの連なる貴族などは長い名前になるのですが、そこらへんは省略してます。
アルファやコウとか本当はすごく長い。
●魔導師
魔法に精通しその者でしか扱えないような独自の魔法を行使出来るようになった魔法の達人に贈られる称号。
だからドワーフの戦士、獣人の武人、その冠に魔導師という言葉がついてもこの世界ではおかしくはない。
●騎士や戦士
得意魔法が肉体の強化や物質の強化に当てはまる者はその適正を生かして騎士、戦士へと仕官したりする。
彼らは近接戦闘のプロフェッショナルであり鉄剣を強化してアダマンタイトを斬ったりなどの離れ業を行なう者もいる。
●特異な物質、鉱石
この世界には地球にはない物質、鉱石がいくつかある。
軽くて丈夫な灰色銀、ミスリル。
腐食せず硬く木目のような風合いも珍しい、ドワーフが精錬の技術を持っているドワーフ鋼(ぶっちゃけダマスカス鋼だよね)。
地上の物質としては最硬度を誇り熟達者が持てば大抵の物は断てるという、アダマンタイト。
ミスリルは魔力遮蔽の効果を持ち防具や盾に重宝される、ドワーフ鋼はドワーフ世界では日用品から武器まで様々な場面に使用される、アダマンタイトは希少で黄金の如き高価であるが武器使いには垂涎の素材である。
●国家と民族分布
都市国家など大小様々なコミュニティ、支配圏は乱立しているもののおおまかに主要な所を言えば
大陸の北はエルフの支配圏であり二つの、白と黒の大国が睨み合っている。
西方がドワーフの勢力圏であり四つの国が連合王国として協調、機能している、数年に一度行なわれるドワーフ・ファイト(仮)で宗主国が決定される、目に付く全てが敵で地上全てがリングだ!!
東は人間の支配圏であり三つの大国で支配されている、この三つは表向きは共同歩調、同盟関係であるが出し抜こうと狙いあっている。
南方は獣人の国、皇帝が君臨し一国にて統一、多くの氏族を支配している。
ぶっちゃけるとエルフの国はフランス、欧州ちょこちょこ、中東そこそこ
ドワーフはトルコ、ドイツ、ローマ、北欧
人間はイングランド、イタリア、帝政ロシア
獣人は中華、モンゴル帝国
などの国をモデルにしてる、厳密にいえばもっと多くの国を参照して混ぜて作っている感じですが。
中央地域は空白となっており全ての人類種が狙っている。
そこはパアルが降り立った地であり、ラグナが都を興した地であり、魔王が君臨した大地であるからだ、聖地。
世界樹と呼ばれる馬鹿でかい樹がある、実は世界樹を伝って天界に行く事が出来るがその道中は竜が守護しているので許可がなければ抜けられない。
中央は様々な思惑と宗教勢力が入り交じり、誰の物でもないという中立帯として機能している、がそこをうまく立ち回っているのが妖精人であったりする。
この中央を支配しているのは国を持たぬが故に身軽な彼女らかもしれない
この中央地、中つ国を征した者こそ地上の覇権を担う事ができる、というジンクス、伝説。
中央は古代インドっぽい。
東の果て、諸島にはジパングっぽい場所もある。
●組合、いわゆるギルドとよばれるもの
各国、地域ですら組合は職の数だけあると言われる、寄り合い所帯のものから本格的な互助組織まで。
この手の組合でもっとも勢力があるのは利に聡い商人であろう。
組合と一言で言ってもそれらは人の利権や派閥、都合によるものであり都市部であれば幾つもの同職の組合が存在し争っていたり協力していたりもする。
また物を作る職人組合では仕事や研究の中で生み出された独自の製法や手法を公開せず、組合の中でしか流通させず秘匿し仕事の価格などを調整して図っているものもある。
この世界にも特許の概念はあるし、いくつか法はあるのだが、まだまだ浸透しているとは言い難く、本家には程遠い粗悪な模造品が市場に氾濫する事もままある。
●冒険者
探索者とも言われる職、一攫千金を夢見る山師、仕官出来ない奴らが最後にいきつく職と揶揄される一方、国を股に掛けた自由騎士や凄腕で流浪の魔導師、世俗の中で活躍する賢者など詩人に讃えられる煌びやかな伝説を生む者達もいる。
パアル世界において未開拓、詳細のわからない秘境はまだまだ多い、人類種が制覇している地域など大陸の半分にも満たず地図は穴の方が大きい穴あきチーズのようだ。
原因は多く挙げられるが魔獣や魔物、力のある亜人、裏で暗躍する魔族の残党など。
しかし、黄昏以前の遺跡、化け物が住み着いた迷宮、魔物の巣、未発見の宝、そこは正にフロンティアであり、肥沃な土地を見つけ出し敵対種、魔獣や魔物、亜人を駆逐して開拓を軌道にのせれば母国から貴族位と共に管理を任されたりなどもあり得る。
●獣人源武
獣人世界は武に満ちた世界であるが源流とも呼ばれる代表的な古流の武術、六流派が存在する。
一元流、二天流、三倒流、四波流、五地流、六門流である。
これら流派の開祖は魔王討伐にも加わったとされ、皇国建国の祖、六人としても知られている。
初代皇帝は一元流の祖、それゆえ一元流だけは王一元流とも称され、ひときわ格式のある流儀とされている。
基本的にどれが上であるかとか、一番強い流派であるかなど、源流同士に優劣はないとされている。
俗説では号の若い方が上等とされているのだが当代の拳聖が六門流出身である。
伝統的に皇族の女は基礎を積み年頃になれば教養として自分に合った源流の一つ、もしくはいくつかから指導を受ける事になる。
現皇帝は一元流と三倒流の使い手。
源流の技と思想は長き時間の末に流出し、多くの分派、派生を生み出しているが、それは獣人のみならず人間、ドワーフ、エルフなどの他種族にも流れ、現在において世界の多くの武器術、格闘術の根底に息づいている。
●万魔拳
源流の武人らに教えの一端を伝授したとされる伝説的な流派。
パアル世界における武の起源。
教え子の六人に対し、流派の命名をしたとされる。
皇帝を影ながら守護しているとされる一子相伝の秘拳である。
今も進歩を続け未完にして最強の技術体系である。
魔王ですら敵対する事を怖れたという。
と、様々な逸話があるのだがこれはいわゆる創作、ホラ話であると言われている。
源流の六人が示し合わせて作ったとされる。
「どの流派が最も強いか? うむ、我が流儀こそ最強と言いたい所だが、やはり最強となると師の万魔拳かの」
という具合である。
「今日はここまで、疲れたぞい」
女は静かに古書を閉じる。
書を閉じた途端に女の頭から記憶がこぼれ落ちた。
しかし案ずる事はない、また思い出したくなったら本を開けばいいだけなのだから。
空白行が多数とはいえ1000行くらいの分量いきそうだった……
軽い気持ちが凄い作業量だった
でもまだ全部じゃないんだ、まだ紙に書いてる手描きメモはもりもりあるんだぜ……
獣人系の設定が充実しているのは主役候補に獣人がいたせい
亜人や人間の国やらドワーフの国やらの説明とか各国の主要産業とか、まぁこういうのは後回しでいいよね
設定、それは自己満足である
でも書き手としては作ってあると迷わずにすむ羅針盤や山を登る際の地図みたいなものです
みんなももりもり作ったのを公開してくれー