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エピローグ
「よし、これでOKだな」
 俺達は、デールの館から少し離れた所に、武亮の墓を作った。勿論、灰となって消えてしまった武亮の遺体は、この土を盛っただけの墓の中にはない。
 これは、カリューの呪いを解くのに協力してくれた武亮に対する感謝の気持ちだった。
 俺達は武亮の墓を作った後、体力の消耗が激しいジーニスを首が元通り繋がった銀星の背中に乗せ、ジェーン・アンダーソン村を目指して出発した。
 その途中で魔族のデールの館を秋留のコロナバーニングで破壊した。
 館が崩れると、柵ごと覆っていた電撃のバリアが解除された。
 どうやら、バリア発生装置は、今は瓦礫の山となってしまったデールの館の中にあったようだ。
 俺は再びこの場所へ財宝を漁りに来る事を心に誓い、その場を後にした……。
 俺達がジェーン・アンダーソン村を出発したのは早朝だったが、今は真夜中となっている。
 数え切れない程のモンスターと戦ったため体力の消耗が激しかったが、キャンプを張る事なく、ジェーン・アンダーソン村を目指した。
 翌日の早朝にジェーン・アンダーソン村に到着した俺達は、ジーニスをガイア教会に送って行き、宿屋リフレッシュ・ハウスに向かった。
 チェックインを済ませると俺達はそれぞれの部屋に入り、泥の様に眠りについた。


 それから眼を覚ましたのは翌日の朝だった。俺は丸一日寝ていた事になる。
 俺は惑わしの森でのデールとの戦闘で汚れてしまった装備一式を簡単に綺麗にして準備を整えてから、未だに熟睡しているカリューとジェットを起こさないように部屋を出た。
 宿屋の外に出て新鮮な空気を吸うと、今までの眠気など吹き飛んでしまう。
 俺は惑わしの森のデールの館に行くためにジェーン・アンダーソン村のアーチを目指して歩いた。
 俺はアーチの下に秋留がいるのに気付いた。
「どうしたんだ? こんなに朝早くに……」
 俺は、デールの館に行くという後ろめたい気持ちから、眼を伏せつつ秋留に聞いた。
 俺はポーカーフェイスが苦手だ。
「デールの館に財宝を探しに行くんでしょ?」
 秋留は言った。
 俺は早朝二人っきりという事もあり、緊張していた。
「なんでバレたんだ? 秋留は俺のやろうとしてる事が何でも分かるんだなぁ」
 俺は正直な気持ちを秋留に伝えた。
「ふふ、私、職業が盗賊だったこともあるんだよ」
 飽きやすい性格の秋留の事だから、色々な職業に就いている事は分かっていたが、まさか盗賊になった事があるとは気付かなかった。
 つまり、俺の拝借も見られていたと言う事か。
 俺は惑わしの森に向かおうとしている秋留について行った。
「魔族のデールの報奨金も二人で分けて、トンズラしちゃおうか?」
 二千万カリムの配当を金に無頓着なカリューやジェットに渡すのは前から嫌だった。
 俺は笑顔で頷くと、秋留を追って走り出した……。
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