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第37話:こんな終わり方もありだろう。
 どなたか、俺に介錯してください。
 目の前で繰り広げられる俺を無視した暴動……いや、すでに暴動の域を遥かに越えてクーデターだな、こりゃ。
 いや、自分で言っている事が意味が分からないのだが、もう考えてるのも面倒になっていた。
 死屍累々と床に倒れる我が妹達は二人の猛者にやられてしまったわけだが――。
 珊瑚、お前は色々と見えてるから隠せ。
 琥珀、ブルマは破れてないから心配するな。
 瑠璃、お前は恥かしそうに俺を上目で睨むな。
 みんな、そんな顔をされても俺は助けてやる事は出来ないんだぞ。だって、手錠されて椅子に固定されているんだから。
「ふふっ……鈴音ちゃん、やるわね」
「負けませんよ。さあ……もう一勝負です」
 で、一食触発な状態で猛者二人である桃姉さんと鈴音先輩は指相撲をやっていた。
 ……なんで指相撲? 
 大掛かりなセットを組んでいるのにも関わらず、ステージの上でとても小規模な戦争をしている二人に、割れんばかりの歓声が体育館内から木霊していた。
「行くわよ、鈴音ちゃんっ」
「ええっ、どんと来いですっ」
 そんな応援を受けて二人の背後では虎と龍がのんびりとお茶を……って、目が合ったよ。
 ……え? 今のは黙ってろ? 黙ってないと、首をちょん切るぞ?
 せんべいを食べながら桃姉さんのうしろにいる虎が「やってらんねえぜ」と俺を睨み、器用に湯飲みを持って「熱っ」と舌を出している鈴音先輩のうしろにいる龍が俺を睨みつつ、首の下で親指を横に動かして思いっきり下げた。
 こいつ等、幻じゃないのかよ? 俺、どうやらおかしな世界に来てしまったようだ。
「むむっ……鈴音ちゃん、さすがね」
「お姉様こそっ」
 その主達は意味もなくヒートアップしてますが、お姉様って誰ですか? キャラが変わり過ぎですよ、鈴音先輩。
「なあ、ギマイスタードン引き中の亮ちゃん」
「勝手に俺の肩書きを増やすな、グマイスタームッツリスケベ最低大王の功治君」
「ぐっ……やるな。さすがは俺の――ぐふっ……永遠のライバルだ」
 そう言って倒れた功治。
 ……勝った。
 しかし、お前は一体何をしたかったのだ? 鼻血を垂らして前屈みで来られても、俺としてはどう対応していいのか分からないではないか。
「おにぃ、この隙に愛の逃避行を」
「意味が分からん。その前にこの縄を解いてくれよ」
「その縄は愛の束縛。解いてはダメダメ」
 俺のうしろに立って何やらしている珊瑚。いつの間に復活したのか知らないが、珊瑚に続いて瑠璃と琥珀の声が聞こえているが、三人揃って俺が見えないのをいい事にうしろで何をしてるのだ。
 ……遠くでハゲがこっちを睨みつけてるんですけど!
 体育館の入り口付近で光源体がこちらを睨んで今にも飛び掛ってきそうな勢いなのだが、隣にいる倫子に首輪を付けられて狂犬のように吼えているだけだった。すっかり飼い犬と化したようだな……ハゲ。
 だが、俺も似たような現状でハゲを馬鹿にしている場合ではない。この縄を解いて自由の身にならないと、このままここにいたら俺の身体と精神が持たない自信がヒシヒシと感じている。
 ……考えろ、俺。
 必死で普段は使わない頭脳をフル稼働させてこの場を脱出する手段を――
「おーっと、どちらもいい勝負です!」
 考えないといけないのだけど――
「七、八、九――おしい! さあ、もう一度組みなおしたっ」
 まずはこの縄を――
「指相撲大会は白熱しております! 実況はわたくし、コージー功治がお送りしておりますっ」
 解かないといけないのだが。
「やかましいわ、ボケ! 耳元で叫ぶなっ」
「だって、誰も俺の事を相手にしてくれないだもん」
 拗ねてしゃがみ込んだ功治は俺を見上げて目に涙をいっぱい浮かべていた。しかし、男の涙ほど気持ち悪いものはない。手の自由が利くのなら間違いなく殴り飛ばしているが、今の俺にはそれすら出来ないのだ。
 考えろ、俺。考えてこの窮地を切り抜けるんだ。
 と、突然俺の身体を下から上にくすぐったい感触と共に何かが這い上がってきた。
「うおっ、ちょっ――あはははっ」
「お、おにぃ……壊れた?」
「ち、ちがっ――ぎゃはははっ、くすぐ……ははっ、うおっ」
 珊瑚が何かを言っているがそれに返事をする事も出来ずに身体を這い回る感触に笑い死にしそうになっていたが、不意に首筋をなぞって抜けていった白い物体が宙で一回転して膝の上に落ちてきた。
 ……はっ?
 それを見た珊瑚はかわいそうな人を見るように俺を見つめ、琥珀はオロオロとして瑠璃は呆れたようにため息を吐いていた。
「……シ、シロマロっ?」
 驚いて膝の上にいるヤツの名前を呼ぶと呑気に「おみゃる」と鳴いて擦り寄ってきた。懐いているのはいいのだがいつもどこにいるのか分からないヤツだから、俺の制服のどこかにいても分からない。
 だが、しかし――こいつは使えるかも知れない。
 天は俺に味方してくれたのか、神は救いを与えてくれたのか、やってみる価値はあるぞ。幸い、珊瑚と琥珀は指相撲の方に注目しているので今がチャンスだ。
「なあ、シロマロ。この縄解いてくれないか?」
「お兄ちゃん……それは無理だと思うよ」
「やって見なければ分からないだろ! ほら、瑠璃も手伝ってやるんだっ」
 呆れた表情を浮かべて俺の顔を見ている瑠璃は俺の声に「はいっ」と驚いたようにシロマロを手に載せてうしろに回り込んでいた。
 ……やったっ。
 こうもうまくいくとは思ってなかったが、『シロマロを使って縄を解こう大作戦』は珊瑚でも琥珀でもなく、瑠璃でなければ成功しない作戦なのだ。まあ、瑠璃の性格を逆手に取った卑怯な作戦ではあるが、この場から逃げるためには心を鬼にしなければならないのだよ!
「お兄ちゃん、やっぱり無理だよ。シロマロちゃんには手がないんだから」
「……そうだったな」
 そう言えばそうだった。
 シロマロは丸いだけの未知の生き物だ。その身体でどうやって縄を解くというのだ、俺の馬鹿! なんて思うはずもなく、そこも計算の上なのだよ。
「よし、こうしよう」
「え? ど、どうするの」
「少しだけ瑠璃が縄が緩めるんだ。そこをシロマロが口で解いていくから」
「で、でも……それは」
「いいから早く。シロマロが疲れちゃうだろ」
 嘘八百並べて適当な事を言う俺にうしろから「うん」と真剣な声が返ってくる。
 ……ごめんよ、瑠璃。
 素直で優しい瑠璃を騙すのは心が痛いのだけど、俺もいつまで大人しく捕まっているわけもなく――
「少し緩んだよ、お兄ちゃん」
 瑠璃の声に腕に力を込めていた。
 すると少しだが腕が動いたので更に動かしていくと、腕に自由が戻ってきた。しかし、まだ手錠が掛かったままだが、足は自由なのでとりあえずは逃げる事が出来るようになったわけだ。
「お兄ちゃん、縄が解けちゃったよ」
「いいんだよ。それより瑠璃……ここから出るから手伝ってくれ」
「え、でも……」
「お前だけが頼りなんだよ、瑠璃」
 必殺、泣き落とし。
 瑠璃には子供の頃からこれが一番よく効くので、すぐに俺の手助けをしてくれるいい子なのだが、そこには一つだけ問題がある。
「お兄ちゃん……私と一緒にいてくれる?」
「あ、ああっ」
 ちょこんと椅子の脇にしゃがみ込み、俺を見上げる小動物を彷彿とさせる潤んだ瞳にこの言葉。瑠璃が言う『一緒にいてくれる』とは結婚してくれるの意味で、子供の頃は意味も分からずに頷いていたが、最近では微妙に言葉のニュアンスが分かるようになって危険な言葉だと再認識したばかりなのだが、この状況では文句を言っている場合ではない。
「うんっ、分かった。私、お兄ちゃんと一緒にどこまで――ひにゃっ」
「何をしているかに……」
「お、お姉ちゃ――いたたっ」
 鬼の形相で妹にアイアンクローをする姉の図って言うのは恐いものだね。黒いオーラが背後で舞い踊っていますけど、見なかった事にしたのですが出来ますでしょうか、神様。
 ……え、無理?
 そんな一言で片付けないで俺を助けてくれ。すでに瑠璃は泣きながら実の姉に土下座しているし、その姉は俺をロックオンして睨んでいるし。
「おにぃ……」
「いや、まあね……ちょっとトイレに行きたいなって思って」
「そんな嘘はダメ。ボクには全て分かるんだから……おにぃ、一緒に逃げるならボクにして」
 これまた意味の分からない事を言って俺の手を両手で握る珊瑚。しかし、後ろで握られてもさっぱり分からないのだが両手で包まれている温もりだけは分かる。だが、反対の手を包んでいる温もりは何だろうか? そう思っているといきなり骨を砕くのではと思うほどの力で握りしめてきた。
「あだだだっ――だ、誰だよっ」
「抜け駆けはダメだよ、お姉ちゃん」
「ちょっ――その声は琥珀かっ?」
「兄貴は黙ってろ!」
 何故か不機嫌な琥珀がうしろから怒鳴っているが、更に俺の手を雑巾を絞るように力を込めていく。
「いだだっ、ちょっ――功治、助けてくれっ」
「え? 何だって――ちょっと今いいところなんで無理。とりあえず頑張ってろ」
 うしろで俺の手を雑巾のように絞っていく姉妹……って、気付いたら両手が痛いんですけど、どういう事ですか!
 功治は指相撲をしている桃姉さんと鈴音さんの実況に夢中だし、瑠璃は未だに土下座を続けているし、シロマロは……役に立たないし、後ろの二人は問題外だし。
 観客は指相撲に一喜一憂してこちらの事などまったく見てないから誰も気付く気配なんてない。
「お前等、いい加減に――いだだっ、絞るなっ」
 俺の声などまったく聞こえていない二人のやり取りを説明するのは面倒なので割愛するが、このままでは俺のゴールデンフィンガーが全て駄目になってしまう可能性がある。
 ここはなんとしても抜け出す方法を考えないといけないのに痛みで思考がまとまらないが、この場で俺の助けになるのは己の体のみ。
 なんとか頑張って逃げようとしているのだが、手錠が邪魔で腕が動かないし、指をゴリゴリされて泣きそうなほどに痛い。もう諦めて全てをこのまま委ねようかと思っていたら、一際大きな歓声が体育館の中に沸き起こっていた。
「総合商社――櫻井商事! じゃなかった。勝者、櫻井桃子っ」
「いえーいっ、勝ったよお」
 そんな俺の耳に功治の馬鹿に大きい声が聞こえ、次いで歓声と拍手が体育館内を包み込み、俺の前にすっと影が出来ていた。
「負けちゃった……亮君」
 俺の前に立つ鈴美先輩は今にも泣きそうな顔で――
「私、一緒にいたかったのに」
 とんでもない事を言って抱きついて来た。
「なっ――いだだだっ」
 俄かに騒がしくなる体育館内。うしろでヒートアップする馬鹿二人は俺の手を更に絞り上げていた。
「い、痛いって! こら、手を離せっ」
「おにぃ、鼻の下が時間が経ったラーメン」
「あだだっ、それは伸びきっているって事かっ」
「オーイエス」
 素直に伸びきっているって言えよ。
「亮君……は、いつも一緒よ」
「鈴美先輩、『部活』って言葉をハッキリいいましょうねっ」
「あら、言ってるわよ? 両君には聞こえない魔法の言葉なのかしら」
 言ってる意味が分かりませんけど!
 微妙に暴走し始めた鈴美先輩が俺の首に抱きついて甘い声で囁き、それに呼応するように手が引き千切れんばかりに絞り上げられていく。
 ……ぐおっ、限界です。
 すでに手首があらぬ方向に曲がっているのが分かるし、紫色に変色しているのも見なくて分かる。
 だって、手の感覚がないんですもの。俺のゴールデンフィンガー……さようなら。
「ふふふっ……」
が三つ」
「違うわよ、亮ちゃん。同じボケは二度使うのは漫才師としては邪道で失格よ」
 そんな俺の前にまたしても人影が立ち、つい条件反射でボケとツッコミをやってしまった。
「ほら、みんな離れてっ――これより、表彰式を行ないますっ」
 桃姉さんの声に反射的に立ち上がっていく瑠璃、琥珀、珊瑚の三人。さすがに子供の頃から一緒に遊んだ仲であるので、上下関係は今でも有効のようだ。そして、渋々離れていく鈴美先輩は「亮君、またね」と悪戯っ子のような笑みを浮かべ、俺の頬に軽く柔らかいものが触れていた。

「では、功治君お願いね」

 名前を呼ばれ、壇上の中央に歩いていく功治が――
「ちっ、亮の分際で……あとで覚えてろ」
 とマイクを通して呟き、体育館内にいる生徒の半分(主に男子生徒)が頷いていた。
 ……おいっ、俺が何をした!
 物騒極まりない連中の血走った目が全て俺に向いている事に気付き、居心地の悪さ一〇〇パーセントの中、しめやかに表彰式が始まっていた。
 
 が、そこで俺は気付いた。

 俺を椅子に縛り付けていたロープも解けている事に。
 手が自由になっている事に。
 チャンス? もしかして、逃げ出すチャンスかも知れない。
 俺は白々しく横目で表彰式を見たが、誰もが桃姉さんの勇姿を称え、俺の方には注意が向いていない。
「優勝者の櫻井桃子さんに盛大な拍手をっ」
 功治が片手を上げ、体育館内は拍手に包まれていく。
「それでは、優勝した櫻井桃子さんには優勝商品である水上亮を授与します」
「俺かいっ」
「はい、そこっ――優勝商品が喋らないっ」
 速攻で俺を制し、睨みつけてくる功治を最高の笑顔で睨み返すと、「ごめんなさい」と蹲ってしまった。小さな声で「トラウマが増える」と呟いているが気にしない。

「それじゃ、亮ちゃん。愛のウインナーロードを凱旋よ」

 腰に手を当てて鼻息荒い桃姉さんには微妙な間違いはツッコミ不用らしい。
 そうこうしている内に生徒の群れが二つに分かれ、体育館の入り口まで一本の道が出来上がっていた。
 ……おおっ、チャンス!
 今の俺を止める事が出来るのは誰もいない。さあ、自由への扉に向かってダッシュしましょう――。
「ふふふっ……」
「りょ、亮ちゃん?」
 困惑した顔を向ける桃姉さん。珊瑚、琥珀、瑠璃も同じく困惑した顔で俺を見つめ、鈴美先輩は何を考えているのか分からないのほほんとした顔をして珊瑚の背後に立っていた。

「はははっ――俺は自由だ!」

 俺は勢いよく立ち上がり、身体を縛っていたロープを投げ捨て走り出した。
「あっ、亮ちゃん!」
 驚きで上ずった桃姉さんの声。
「おーとっ、優勝商品が逃げ出したぞ!」
 マイクを通して聞こえる功治の馬鹿声。
 しかし、そんなもの関係なく俺は走り続ける。自由への扉まで――。

「誰でもいいから、亮ちゃんを捕まえて! 捕まえてくれたら、いい事してあげるからっ」
 
 が、敵もさるもの。
 とんでもない事を叫んでいる桃姉さんに呼応して体育館内には雄叫びが共鳴していた。
「おにぃ……逃亡は前科持ちになる」
「お兄ちゃん、待ってよー」
「兄貴、逃げるなっ。男らしくないぞ!」
 口々に好き勝手言っている我が妹達に――
「亮君、一緒に遊ぼうね」
 爽やかな笑みを浮かべて俺と並行して走る鈴美先輩。
 体育館の入り口を抜け、渡り廊下を疾走する俺に平気な顔で付いて来る鈴美先輩は鼻歌混じりで余裕だった。
「ちょっ――先輩」
「ふふっ、私以外と足は速いのよ」
「今はそんな事聞いてませんよっ」
「あら、残念。でも、早く走らないと危ないかもね」
 楽しそうにうしろを振り返った鈴美先輩につられて振り返った俺に目に飛び込んできたのはとんでもない光景だった。
『おにいちゃんを捕まえろっ』
『兄貴を捕縛して血祭りにあげろっ』
『祭りじゃ、祭りじゃ』
 体育館の入り口に殺到した生徒達が我先に出ようとして、殺気だった声や野太い罵声混じりの声が俺に向かって飛んでいた。

 その中を抜けて出てきたヨレヨレになった四つの人影。

「亮ちゃん、逃げないでよ。一緒にいい事して遊ぼうよお」
 甘えるような桃姉さんの声が聞こえ――
「おにぃ、一緒にいい子になるナリ」
 珊瑚が意味の分からない事を言い――
「兄貴、す……すすすっ」
 琥珀は顔を真っ赤にして何かを叫ぼうとし――
「お兄ちゃん、行っちゃやだあっ」
 何故か涙を目にいっぱい溜めている瑠璃の姿があった。
「モテモテだね、亮君。だから、私も離れられないんだけどね」
 呑気な鈴美先輩の声が隣から聞こえ、俺は血の気が引いていくのが分かった。
「いやーっ、死にたくないよっ」
 虚しく廊下に響く俺の声をかき消すように――
「――大好きだよっ」
 五人の口が一斉に同じ言葉を紡いでいた。

 妹が多いと結構大変です。
「おにぃ、一緒に一生を過ごすナリ」
 ちょっと変わった長女、珊瑚。
「わ、私も一緒がいいっ」
 天然でドジな双子の姉、瑠璃。
「ちょっと、二人して抜け駆けしないでよっ」
 口は悪いが憎めない双子の妹、琥珀。
 可愛い俺の妹。でも、血の繋がりなんてない。
 それでも、俺の妹に変わりはない。
 
 それに――。
「こら、三人共。亮ちゃんは私のものなんだからね」
 幼なじみの無敵お姉さん、櫻井桃子。
「それは違いますよ。亮君はみんなのものですよ」
 お茶目で可愛い先輩、一之宮鈴美。

 俺は、お兄ちゃんで、弟で、後輩で。

 
 って、今はそんな悠著な回想に浸っている場合ではない!

「俺は俺のものだっ」
 俺は力の限り叫んで走り出していた。
 うしろからは口々に俺の事を呼ぶ声が聞こえ、好き勝手言っているが皆楽しそうに笑っているように感じ――
「俺だって、みんなの事が……」
 そう呟いて、照れ臭い気持ちを胸に廊下を走り続けていた。
お久しぶりの更新になりました。
そして、一応はこの話で最後になります。エピローグを検討していますが、区切りをつけて完結とします。
最後はメチャクチャな終わり方で申し訳ありませんが、脳内妄想全開で書いた話で、ネタが尽きたところで終わりだと思っていたのですが、予想外に反響があったのでどうしようかと思いました(苦笑)
この話を最後まで読んでいただいた方には納得の出来ない終わりかも知れませんが、この先も彼等の日々は続きます。皆様の応援があったおかげで何とか完結したような話です。脳内妄想で書く事はもうないかと思いますが、彼等の人生を応援してあげてください。
最後に、長い間お付き合いくださいまして本当にありがとうございました。
次の新しい話でまたお会い出来るのを楽しみしています。
※エピローグは年内には書き足す事が出来れば掲載します。

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