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シュレディンガーのぬっこ 作者:Pー龍

第二章 幼女とおっさん

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第七話 人の世の理

4月16日改稿 改稿後は縦書きビューワー推奨ですが、横書きで見たところで問題は無いはず。スマホは相変わらず見づらいかもしれません。
『♪ぱらリラぱらリラ~ぱらリラぱらリラ~』

 突然ではありますが、千葉茨木方面、あるいは埼玉方面などの国道で週末深夜になじみ深いサウンドが響いてまいりました。
 殺人未遂犯(幼女)は空中よりスマホを取り出して

「おおー、ツッキーからなのじゃ。
『はい、もしもし、わらわなのじゃ。おはようございますなのじゃ。あぁ、動画見たかや? どうじゃ。面白かったか? そうかそうか。ふむふむ。そうじゃろうのぅ。そうじゃろうのぅ。スサオも一緒に見てたのかや? そうか。うむうむ。ほーそれで? ほうほう、ヤツめ、悔しがっておったのか。ふむ、是非にもその顔見たかったのぅ。録画しといてくれれば良いのにのぅ、残念じゃ。お主のことじゃからホントウは録画しておるんじゃないのかや? ん? そうなのか? ほう、そうか。で、賭けの結果はわらわの勝ちで良いかや? しょうがなかろう。あきらめよ。勝負は時の運というモノじゃからな。うむ、それで良いのじゃ。 うむ、そうじゃのぅ。 よろしくなのじゃ。帰って来るときはわらわに何か美味い土産でも持ってくるのじゃぞ。うむ、そうじゃな。そちに任せるわ。のう、くれぐれもスサオをアバレさせるでないぞ。ほんとうじゃぞ。ホントにホントなんじゃからな。うむ、そうじゃ。よろしくなのじゃ、それではの。ふむ。さばらじゃ~。』
 弟からの電話だったのじゃー。賭けはわらわの勝ちで良いそうなのじゃ。ヤツら騙されおったのじゃ。かかかかかッ。呵呵大笑なのじゃ。これで母上様のトコロに行かずに済んだのじゃ。」

 詐欺師(幼女)は満面の笑みを浮かべ、真実を隠したままウヤムヤに勝利を宣言したようです。
 この神様、ジョブチェンジが早すぎやしませんかね?

「なぁ、その賭けにお前は勝ってないよなぁ。実験失敗で不成立がいいところで、成立してたとしても、俺が生きてるからお前の負けなんじゃないの。本当のこと知らせなくていいのか? 後で問題になったりしないか?」
「いいのじゃ。問題なんぞどこにもないのじゃ。よく言うじゃろ、騙されるヤツが悪いのじゃ。至言なのじゃ、この世の道理なのじゃ。」
「お前、神としてイヤすぎるな。」
「ふんッ、わらわは偉いから良いのじゃ。ちな、かくれんぼも得意なんじゃぞ。すごいんじゃぞ。」

 ちっこいから、アドバンテージがあるよね。かくれんぼは、さぞかし上手なのかもしれないね。
 司法官憲の手からどこまで逃れられるか試してみますか?

「それはそうと、聞いてもいいか?」
「なんじゃ? くるしゅうない、申してみよ。」
「お前たち、いったい、何を賭けてたんだ?」
「ふむ、母上への挨拶じゃ。」
「? なぜに?」
「あのな、わらわたち、いちおう3人姉弟なんじゃけどな、それぞれ別々に暮らしとるのじゃ。でな、わらわたちがおらんから母上が寂しがってな、しょうがないからの、わらわが提案して、30年に1回なんじゃけど、近況報告も兼ねて挨拶に行くことに決まったのじゃ。家族会議で決めたのじゃ。どうじゃ、わらわ偉いじゃろ?」
「お前が発案したのかよ。――で、3人で行くのか?」
「んにゃ、今回はツッキーとスサオの2人で行くことにさっき決まったのじゃ。」
「ふーん、なんで、お前行かないの?」
「母上の地元は辛気臭いから嫌なのじゃ。不健康なのじゃ。衛生環境も劣悪なのじゃ。娘の情操教育に悪影響なのじゃ。アト正直めんどくさいのもちょっと、ほんのちょーっとだけあるのじゃ。」
「親不孝者め。」
「ふんッ、また今度行くからいいのじゃ。」
「『孝行したいときに親は無し』って言葉あるよなー。」
「おっさんくさいのー、あのな、人の枠にわらわたちを入れて考えるでないのじゃ。お前さまの言うことは、所詮人の世の理にすぎぬ、なのじゃ。」

 なんだか、ついさっき言っていた事と烈しく矛盾していませんか?
 あれれ~、おかしいなぁ。真実はいつもひとつ、じっちゃんの名に懸け……あッ

「それでな、ほれ、あの、なんじゃ、わらわがお前さまに……かけた迷惑のことなんじゃがのぅ……お前さまよ、なんぞ、こう、願い事かなんぞないかのぅ、わらわに出来ること限定ではあるが、かなえてしんぜようぞ。ここはひとつ、バーターっつうことで。ほれ、言うてみぃ。遠慮はいらんぞ。ドーンと来いなのじゃ。」
「そうですか。バーターについては一切同意しませんが……、実はですね、あなたのせいで、約束の時間に随分と遅れてしまいましてね。時間を巻き戻すことってできます? できれば昨日の午後2時に。」
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