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シュレディンガーのぬっこ 作者:Pー龍

第五章 おっさんと愉快な仲間たち

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第五十三話 伏線回収

4月20日改稿 改稿後は縦書きビューワー推奨ですが、横書きで見たところで問題は無いはず。スマホは相変わらず見づらいかもしれません。
 2人のお迎えに鬼の館改めちみっ子さんのマッマのお家へ行ってきました。
 地下室のお掃除もほんのちょっとだけ手伝ってきましたよ。
 ジョニーさんとディープ君さんはすっかり()ねちゃってて、元気がなかったけど、猫まっしぐらなアレを一個ずつプレゼントしたので、いまはもうすっかりご機嫌です。

「チッチさん、所長たちの他にもまだ何かあるようなお話でしたけど。」
「はい。実は昨日わたくしどものビルのエレベーター定期メンテナンスを行っていたところがですね、エレベーターの上部から全宇宙超越者協会(ぜんうちゅうちょうえつしゃきょうかい)から悪性侵略宇宙生命体(あくせいしんりゃくうちゅうせいめいたい)として全宇宙指名手配を受けていたプ○デター(※二足歩行の甲殻類っぽいアイツ)が1体死んでいるのが発見されました。それで、これは何があったのかと大騒ぎになったのです。この報告を協会の方にあげたところ、太陽系のみならず、銀河系ネットワークでも現在この件がトップニュースになっております。取材目的の記者の方々も銀河系の隅々から、こちらに詰めかけるように押し寄せていらっしゃいまして、もうあっという間もなく、ギルドの個室は満室となってしまいました。いま彼らの取材対象は事件そのものよりも地球文化のほうに軸が移ってきているようです。お使いクエストが大量に発注されております。こちらもタケル様にお受け頂きたいのですが、構いませんでしょうか? ありがとうございます。その件につきましては、のちほど、詳細につきましてご説明させていただきます。記者の皆さんは、1か月から半年ほどの長期滞在を希望されていて、拡張工事が必要になるかもしれませんね。オヒルネ様、ご検討くださいませ。そういえば、昨夜から今朝にかけてオヒルネ様のお父上様も大忙しだったようですよ。昨日はアンドロメダ恒星前派出所から巡査さんがやって来て、ぽよんぽよんして行きましたが、事件については何にもわからなかったようです。ぽよんぽよんと今朝帰ってしまいました。まのうさんが『何か知っているような気がする』って言っていたのですけど、夢で見たとかわけのわからないことばかり申しておりまして、まるで何の役にも立ちませんでした。」
「ほぅ、そんなことがあったのかや。そうか、うむ、それは楽しみなのじゃ。わらわのこの虹色の脳細胞を使えば、そんな事件なんぞ、すぐにでも解決してくれるわ。
『では、○トソンくん、さっそく事件現場を確認してこようじゃないかね。』」
「オヒルネ様、どうかよろしくお願いします。では、ご案内しますね。」

 チッチさん事件現場へと我々を案内してくださいます。
 どうしてでしょうね。俺にはその事件現場が酷くなつかしいんですけど。
 (――――何もかもみな懐かしい。)

「うむ、ここじゃな。プレちゃんのヤツはこの天井の上におったのじゃな。」
「はい、そうらしいです。ちょうどこの排気孔のある真上に右腕を突き上げた姿で立ったまま絶命していたところを発見したと聞いています。」
「(エレベーターの天井を見上げつつ)そうか、拳を突き上げておったのかや? プレちゃんの生涯には随分と悔いが残ったと思うのじゃがなぁ。おもえば、このビルの中でみんなエレベーターは使わんからのぅ。みんな転移使って移動しておるから、こうして定期点検でもなければ気付かんかったというわけなのじゃろうなぁ。
 で、そのプレちゃんはいまいずこなのじゃ?」
「アンドロメダ恒星前派出所勤務の巡査さんが証拠物件としてお持ち帰りになりました。」
「…(ガーン)…またとない機会じゃから、剥製(はくせい)にして資料室に展示しようと思うたのじゃがのぅ…そうか、プレちゃんの遺体が無いのでは、死亡推定時刻すらわからんではないか。」
「証拠物件ですから、事件が解決するか時効が成立すれば返却していただけるのではありませんか?」
「その頃には、腐っておらぬかや?」
「どうでしょう?」
「しょうがないのじゃ。またのお越しをお待ちしておりますのじゃ。」
「それはちょっと困ります…」
「おっ、チッチ、タッケル、これを見よ。事件現場の真下に大きなバッグがあるのじゃ。中に色々入っておるぞ。アンドロメダなんちゃらの巡査さんはこれを証拠物件として押収して行かんかったのかや?」
「はい。きっとこれは誰かの忘れ物だろうとおっしゃってまして。そのままにしておけば、ふとした拍子に思い出した持ち主が取りに来るだろうともおっしゃってました。遺失物届を書くのが面倒なんだそうですよ。」
「――――ふむ。何やら見覚えがあるような気もせぬではないのじゃがのぅ。」
「(…これは、突っ込み待ちなのでせうか?)」
「のう、お前さまよ、これはなかなかの難事件よのぅ。死亡時刻すらわからぬときては、さすがのわらわもお手上げなのじゃよ。」
「(俺には死亡時刻もだいたいならわかってますよ。)ちみっ子さんや、そもそも、なぜその方はエレベーターの上にいらっしゃったのでしょうかね?」
「プレちゃんはな、強そうな奴はだいたいトモダチっていう性格なのじゃ。そのトモダチとはガチバトルして殺し合わんといかんという難儀な性格を持ち合わせておってな。隠れてトモダチを探しておったのじゃろうのぅ。はるばる地球までトモダチ探しの旅にやって来て、わけのわからんうちに死んで逝ったのじゃ。思えば可哀そうなヤツじゃなぁ。カクレンボ好きの同好の身としては何とも心が痛む話よのぅ。」


こうして事件は迷宮入りとなりました。
ちなみにプレちゃん退治のヒーローには結構な額の報奨金がアンドロメダ政府より出るそうなんですが、ここ地球だし。名乗り出るものがいなければ、株式会社惑星侵略がご褒美貰うことになるんだってさ。これって黙ってても、誰も損はしてないよね。

 あと、色々と突っ込むのが面倒なので、謎は解きません。
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